【コンフォートデンチャー】自費診療のやわらかい義歯

コンフォートとは...コンフォートデンチャー
コンフォートは、硬い入れ歯の裏面を生体用シリコーンというクッションで覆う、全く新しい入れ歯の技術です。通常の入れ歯の土台となる部分(歯ぐき(顎堤)と接する部分)は硬い材質で出来ているのに対し、この入れ歯は歯ぐきと接する部分に柔らかい材質を使用します。これにより、痛みの出にくい、吸い付きの良い入れ歯を作成可能となります。わずか0.75mmの生体用シリコーンと一体成型で作られた優しい入れ歯、それが「コンフォート」です。生体シリコーンの弾性が、入れ歯でグッと噛んだときの歯ぐきにかかる負担をやわらげ、驚くほどの吸着力を発揮します。「痛い・噛めない・外れやすい」といった、従来の入れ歯の悩みを解消するとともに、あなたの歯ぐきをやさしく守ります。

義歯が接触する歯肉の粘膜が薄い場合や、骨の突起があるために噛 むと痛みがあり、義歯を何度調整してもらっても力を入れてうまくかめない方には最適です。義歯の内面全体をやわらかい生体用シリコンで覆うことで、噛む力が増し、吸着にも優れます(プラスティックの義歯の2倍の咬合力といわれています)。

悩みを抱える義歯患者様の選択肢の1つに
コンフォートデンチャー

※今お使いの入れ歯にも加工できます。ただし、入れ歯の材質によっては、加工できないものもあります。

コンフォートデンチャー
コンフォートは歯ぐきの座布団。硬い入れ歯と歯ぐきの間でクッションの役割を果たし、デリケートな歯ぐきをやさしく保護します。
次へ
硬い入れ歯による歯ぐきのトラブル(歯ぐきの血流障害など)を緩和します!

コンフォートデンチャー
コンフォートは入れ歯の歯ぐきにあたる面を生体用シリコーンというクッション材で覆うため、歯ぐきにかかる圧力を軽減し、噛んだときの痛みをやわらげます。
次へ
もう食べるものを選ばなくても大丈夫。硬いものでも、しっかり噛めるので、食欲もよみがえります!

コンフォートデンチャー
生体用シリコーンの適度な弾力が吸盤のような密閉性を生み出し、噛むときに発生するあごの横の動きにも抜群の吸着性を実現します。
次へ
食事のときや話をするときに外れにくくなります。
また、入れ歯と歯ぐきの間に食べ物が詰まりにくくなります!

【3つの利点】痛み緩和・安定・耐久性改善

コンフォートデンチャー主成分 ジメチルシロキサンポリマー
心臓ペースメーカー、コンタクトレンズなどに使われているので安心です。

<メリット>
・柔らかな生体シリコーンのクッションのおかげで痛みを生じることが非常に少ない。体にかかる負担も少ない
・噛みしめることができる
・吸盤のような吸着性効果により、外れ難い状態を得ることができる(全ての症例で実現可能ではありません)
・手術を必要としない
・治療期間が短期間である(普通の入れ歯+α、平均で1.5ヶ月程度)
・治療費が比較的安い
・柔らかい素材で噛んだ時の痛みを和らげてくれるので強い力で噛める
・つかい心地がいい
・歯ぐきを優しく守る
・変質や劣化に強い
・柔らかさが長期間持続
・適度な弾力で吸盤をもつ
・吸着するので話しやすくなる

<デメリット>
・専用の洗浄液が必要
・お手入れが少し面倒
・親和性が高いため汚れがつきやすい
・厚みがある
・修理が難しい
・耐久性はそんなに高くはない

何故、今生体用シリコーンなのか
柔らかな生体用シリコーンが歯ぐきに優しく接し、痛みを生じにくくし、吸盤の作用で歯ぐきに吸着し易くし、実際に使用してみて問題が無いことを確認した後に出来上がりにする、従来では考えられなかった製作方法を採ることができます。特に、今までの入れ歯では痛くて痛くてしょうがないという患者様には自信を持ってお勧めします。

何故痛くないのか
コンフォートデンチャー歯ぐきの下には硬い顎の骨があります。その形態は複雑で、表面的な歯ぐきの形と異なります。骨が尖っている部分は歯ぐきも薄く、痛みを生じやすくなります。実際、歯ぐきの形をどんなに正確に入れ歯に再現しても、骨の形までは再現できません。 生体用シリコーンを応用した入れ歯は、柔らかな素材で歯ぐきを優しく守り、痛みを生じにくくします。また、完成前にご自宅で食事をとっていただき、痛みを生じないことを確認した後にシリコーンを貼り付けて入れ歯を完成させますので、痛みを感じることが殆ど無い入れ歯を実現できます。

何故外れにくいのか
自分の歯が残っていれば、金属のバネをかけて入れ歯を固定することができますが、自分の歯が一本も無い、総入れ歯の場合は、歯ぐきに吸い付かせて固定するしかありません。ちょうど、吸盤と同じ要領で吸い付かせるわけです。入れ歯も、従来の硬いプラスチック製では歯ぐきに吸い付かせることは容易ではありません。しかし、柔らかなシリコーンで覆われた新しい入れ歯は、入れ歯そのものが吸盤のように作用して歯ぐきに吸い付かせることが可能となります。

欠点は?
●健康保険が使えない
生体用シリコーンは医療機器(医療機器承認番号 21900BZY00060000)として認可されていますが、残念ながら健康保険の適用になっていません。今後、混合診療が解禁になれば治療費の一部は健康保険が使えるようになるかもしれませんが、現在、シリコーン義歯治療の全ては自己負担となります。

●入れ歯の厚みを生じる
従来の入れ歯に対して、シリコーンの入れ歯は飛躍的に噛む力が増すことになります。それに耐えられるように入れ歯の強度も確保する必要があり、その分、入れ歯の厚みも少し増えてしまいます。何でも噛めるようにするために必要な対策です。

●手入れが必要である
本来、どんな入れ歯も毎日の手入れは必要です。特に入れ歯の内面に細菌が繁殖し、ヌルヌルしてきます。シリコーンは柔らかな素材のため、細菌や汚れが頑固に付着してしまうとなかなか取り除くことが困難です。そのため、毎日専用の入れ歯洗浄剤での洗浄が必要です。

●希に生体シリコーンが剥がれることがある
通常の使用ではまず心配はありませんが、付いてしまった汚れを無理に擦って取ろうとしたり、噛む力が想定以上に増してしまったりした場合、稀にシリコーンが剥がれてしまうことがあります。正しい使用方法においてそのような事があった場合、3年間の保障をさせていただきますので安心です。

ケアはどうすれば良いか
入れ歯を全く洗わないという方にはお勧めできません。何故なら、生体用シリコーンは毎日の洗浄無しでは汚れが付着してしまうからです。洗浄といっても、普段の入れ歯のお手入れと大差はありません。専用の入れ歯洗浄剤に一晩、浸け置き洗いをするだけです。


コンフォートをご利用いただくことで期待できるメリットは...

コンフォートデンチャー
★骨が鋭利、粘膜菲薄等で痛みが出やすい患者様に。
失った歯根膜の代わりとして、そして擬似粘膜としてコンフォートで痛みを分散。

コンフォートデンチャー
★硬いレジン床では活かせないアンダーカット部を、柔らかいシリコーンなら活用できます。

コンフォートデンチャー
★製造工程の見直しで「剥がれ」「汚れ」が大幅改善。
但し、専用洗浄剤クリネを毎日ご使用いただくことを3年間のサポートの条件にしております。

知っておいてほしいこと

コンフォートデンチャーコンフォートは厚みがあります。これは裏装剤に、コンフォートの特徴でありメリットである生体用シリコーンを使用しているからです。生体用シリコーンは他からの影響を受けて変質しづらいという特徴があります。また、生体用シリコーンを使用することで汚れはつきやすくなるといわれていましたが、表面構造改善のための改良により、現在は専用の洗浄剤を使用することで汚れが付きにくくなっています。それでも汚れが気になる場合は6ヶ月以内のご来院で清潔さを保つことができます。

標準0.75mmのコンフォートを加工する上で、最低限義歯の厚みは2〜2.5mmが必要となります。「薄さが一番!」という患者さまの場合は、ミラクルデンチャーや金属床の方が違和感を感じることが少ないかもしれません。


コンフォートデンチャー補強の考慮:調査によると、対象者の摂取可能食品は、左のように変化がみられた(平均点)。

コンフォートデンチャー総義歯患者116名の方に摂取可能食品アンケートをとった結果、大幅な咀嚼力UPが見られました。
幅広い食品をお望みの方は、あらかじめ、破折防止のために補強することご検討ください。(左の図はコンフォート調査のアンケート結果です)

摂取可能食品アンケート
【対象】コンフォートご利用者119名(総義歯且つご利用後3〜36ヶ月経過の方)
【対象年齢】75.9歳
【調査方法】原著論文 Prosthodont Res Pract , 7:12-18,2008 解説論文 日本咀嚼学会雑誌,18(1):72-74,2008

生体用シリコーンの柔軟性が痛みを緩和し、以前よりしっかりと噛めるようになります。
食べ物をすり潰せるような強い力が実現するので、硬いものはもちろん、イカやステーキといった弾力性のあるものも、しっかり噛めます!
※噛む力には個人差があります。

補強イメージコンフォートデンチャー
【裏装材料】コンフォートは、他からの影響を受けて変質しづらい生体用シリコーンを利用しています。

コンフォートデンチャー
コンフォートデンチャー
薬事の承認済みのため、安心してご活用いただけます。
コンフォートデンチャー

製造工程を見直し、剥がれにくく改善!

2010年末にリニューアルした結果、現在、剥がれによるシリコーン再製発生率は1%以下になりました。

《第三者機関での疲労試験方法》 ※40℃温度の中で40万回振動を付与し、応力を加えて剥がす試験

コンフォートデンチャー

以前のコンフォートは応力がかかればかかるほど、小さな力で剥がれてしまっていましたが、現在のコンフォートはシリコーンの破損・さけた状態で試験終了し、随分改善が見られました。

【2010年末改良版】汚れにくく改善コンフォートデンチャー
コロニー汚れが付きづらく、除去しやすくなりました。
コンフォートに限らず、シリコーン裏装材の課題の一つとして汚れの問題があります。

右はコロニーによって、シリコーン内面に汚れが付着した状態。

《シリコーン表面構造を改善し、汚れの付着を軽減》
【改善前】※電子顕微鏡
コンフォートデンチャー
表面凹凸が多く、真菌などの汚れを除去しづらい
状況にありました。
【改善後】
コンフォートデンチャー
表面を密な状態にすることで、汚れが付着しづらく
なりました。

《コロニー除去例》
【BEFORE】
コンフォートデンチャー
コロニーが付着した状態
【AFTER】
コンフォートデンチャー
付着して約半年以内であれば、軽くバーを当てるだけで簡単に除去

コンフォートデンチャーコンフォートには専用の洗浄剤があります。
使用頻度、使用方法はスタッフがご説明いたします。
クリネ  1,600円

【材料応力変形試験結果】コンフォートシリコーン
「コンフォートは柔らかいので、結構沈み込みがあるのでは?」

コンフォートデンチャー上記のようなお声がございましたので、「材料応力変形試験」を行いました。参考にご覧ください。

コンフォートデンチャー《試験方法》直径3cmの円柱に、約7kgの応力を加えて、義歯材料(コンフォート含む)がどのように変形するかを調べる試験。
室温:23℃   圧力:1kgF/平方cm
▲このように圧縮。

《結果》 コンフォート0.8mmに対する圧縮幅 ⇒ 0.04〜0.08mm(40nm〜80nm)

※コンタクトゲージの範囲
※コンフォート以外のレジン・擬似粘膜・擬似骨部分も応力変形しておりますが、コンフォート部分の変形は上記のとおり。
 一つの参考情報として、ご覧ください。

生体用シリコーンを使っているので変質や劣化に強く、柔らかさが長期間持続します。また特殊な加工技術により、これまでの軟性裏装材に比べて飛躍的に剥がれにくくなりました。

コンフォートの安心保証

3年保証
万が一コンフォートを通常の方法で使用していながら剥がれ・変質が発生した場合には無償で張り替えをいたします。張り替えに伴う治療費・診察費は含まれません。

生産物責任保険
万が一、当社の製品の欠陥により、患者様が怪我をされる等の事故で損害が発生した場合に備えて、コンフォートは生産物責任保険に加入しております。お怪我の治療費用や入院・通院費用等、弊社が負担すべき損害を補償いたします。事故がございましたら、まずかかりつけの歯科医にご相談ください。
取り扱い:あいおい損害保険株式会社

前のページに戻る

まずは、お悩みをご相談ください