院内研修 口腔内写真撮影セミナー
当院で使用しているのはこちらのカメラ
色調を含め、患者様の口腔内をより正確に記録するのに適したカメラです。
口腔内カメラ撮影はとても大切な資料の一つです。
最初に撮影することで現状がはっきりとわかります。
もちろんささやかな変化もしっかり写し取ってくれます。
患者様の中にはあまり、この撮影好きじゃない、とおっしゃる方も
少なからずいらっしゃることと思います。
写真には比較しやすいよう規格サイズで撮影するのが基本ですが、
それでも口を大きく開け、ミラーを入れることで
反射的に気持ち悪くなってしまう方や、口の粘膜がかたい方、
口を大きく開けられない方もいらっしゃいます。
できるだけ良い写真を撮りたいのですが、無理は禁物です。
様々な工夫をしています。
たとえば「ミラー」。ガラスとステンレスがあります。
ガラスの利点は明るさを保ちやすいところ。
けれど、厚みがあるので違和感や負担を感じやすくなってしまいます。
そして重さもあるので、撮影者が不慣れだと上手に撮影できません。
なかもずデンタルスタジオではステンレスミラーを採用しています。
明るさを確保するために値は張りますが、カメラもそれに適したものを選んでいます。
設定も専用で様々なモードにできるので、操作性も高くなり、
結果、撮影時間を短くすることができ、色調の再現も正確にできるようになります。
そして、ピントの合わせ方と必要な写真の知識をイメージトレーニング、
講習会なども開催し、すぐに実践というわけではなく、
しっかりと自分の目で正しい写真を覚え、
体の位置やカメラの向きを学んで、実際に何度も練習し実習。
慣れるまで徹底的に練習します。
今回は口腔写真撮影の講習会の様子をお見せしたいと思います。
本院で行われたカメラメーカーさんの講習会。講師は歯科衛生士さんです。
なぜ、口腔内写真は必要なのか?
それは客観的な理解力と、圧倒的なイメージが「写真」にはあるから。
きちんと比較できる写真を撮ることは信頼度の高い診療を提供することに
つながりますし、なにより患者様ご自身で現状を気づくきっかけになります。
記録することで、経過をしっかり把握することができます。
比較することで診療の方向性が明確になり、変化によるモチベーションアップも!!
知識面を講義で学び、いよいよこれから実習です。
いくつかの班に分かれ、実際にスタッフの口腔内を撮影していきます。
お口を広げるために濡らした口角鉤を入れ、痛くないよう
違和感のないようするりと撫でるようにずらして位置を合わせます。
カメラの持ち方、ぶれないようにしっかり脇をしめます。
実は、ミラーもこの口角鉤も「ゆきちゃん」という温める機器でしっかり温めています。
角度、ここがポイント!!まっすぐでなけれはいけません。
上向きも、下向きも正しい情報にはならないからです。
ひとりひとり実習していきます。
班が多いので、TCもレクチャーしています。
みんな真剣ですが、楽しそうです。
患者様にできるだけ負担なく手早く、きれいな口腔内写真を撮ること、
それには慣れも必要です。
実は、当院ではスタッフ同士、一緒に昼休憩や土曜の診療後に
お互いに写真の撮り合いをしています。
正しく学んでたくさん練習して、よりよい診療につないでいけるよう励んでいます。
撮るだけではなく、撮られる立場になることで、
より患者様の気持ちに沿った撮影ができるようになります。
なかもずデンタルスタジオでは、そうしたひとつひとつのことに
これからもこだわりを持って診療して参ります。