ホワイトニングとは
1989年にアメリカで実用化された技術。歯の表面に付着した色素を落とすだけでなく、歯の表面を削ったり傷つけたりすることなく、歯の中にある色素を分解して歯の明るさを上げて歯自体を白くしていきます。
以前はホワイトニングを「色素を抜くこと」から「ブリーチング」と呼んでいました。ただ、ブリーチという言葉には、強力な薬品を使って髪の毛や衣類を漂白することを連想させるため、1990年初頭に米メーカーの発案でホワイトニングという言葉が使用されるようになり、定着しました。
大きくわけて歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングがあります。
どうして歯を白くできるの?
ホワイトニング剤にライトを当て、薬剤を活性化させます。(ホワイトニングに使用している「過酸化水素」は、分解の際にフリーラジカルを発生させます。)ホワイトニング剤が分解するときに発生する水酸基ラジカル(OH')が歯の着色有機質に含まれている「二重結合部分」を切断、分解。(このとき酸素も発生しますがホワイトニング効果はありません)着色有機質は分子が小さくなり、色がなくなってきます。この無色化によって、歯の明るさ(明度)を上げて白くする方法が「ホワイトニング」です。色素を分解された歯は透明感(明度)が上り白くなります。
歯の明るさを上げて白くするため、かなり白くしても、自然な感じで白くなります。
ホワイトニングは物質を溶かすのではなく、色が変わるだけです。歯自体を溶かしたり、傷つけることはないので安心して下さい。
オフィスホワイトニングでは、この反応を促進させるために、光やレーザー、プラズマなどを当てます。また最近では触媒として二酸化チタンや窒素などを配合して、反応を促進しています。
そのほかの作用
歯の着色を分解して白くするほかに、補助的なものとして下記のようなものがあります、一時的なもので、すぐに効果はなくなります。
・歯の表面の乱反射
ホワイトニングを行うと、薬剤によっては一時的に歯のカルシウムが溶け出して、歯の表面が荒れ、光の乱反射によって白く見えることがあります。この作用は、カルシウムが戻る1時間程度で、元に戻ってしまいます。
・歯の乾燥
歯にはペリクルという、タンパク質の保護膜がありますが、ホワイトニング直後は、このペリクルがはがれてしまい、歯が乾燥しているため、白っぽく見えています。この作用はペリクルが再生する24時間以内には、元に戻ります。
ホワイトニングは安全?
ホワイトニングの研究は100年以上前の1844年から行われています。米国では約20年前から実用化され、今ではドラッグストアや百貨店などで普通に販売されているほど生活に浸透しています。
●ホワイトニングに使用される薬剤について
米国の食品医薬品局や日本の厚生労働省でも認可され以下の多くの大学や研究機関などで安全性が確認されています。
アメリカ:ニューヨーク大学、ニュージャージー医科歯科大学、ロマリンダ大学、インディアナ大学
日 本:昭和大学、日本大学、東京医科歯科大学、岩手大学など
歯を軟化させたり、傷めたりすることなく安全に白くすることが出来ますので安心してください。
●ジェルについて
ホワイトニングには通常、過酸化水素を使用して歯を白くします。過酸化水素は、消毒剤として一般的に使用されているのをはじめ、食品添加物にも使用されており、人体でも肝臓で1日に約6.5gの過酸化水素が作られています。またホームホワイトニングで使用されている過酸化尿素は、歯茎の治療薬としても使用されています。ホワイトニング剤の中には、pHが低いものがあり、一時的に歯のカルシウムが溶け出す脱灰という現象を起こしますが、唾液の作用で1時間以内にはカルシウムが戻る「再石灰化」が起こることが分かっています。このリスクはコーラを飲んだ時と同程度です。以前は酸を使用してホワイトニングを行っていた時代もありましたが、現在はほとんどの製品で酸を使用していません。
●ライトについて
ホワイトニングには可視光線領域のライトやレーザー、LEDなどを使用します。中には近紫外線であるUVAを若干含んでいるものもありますが、紫外線そのものではありません。薬事法が厳しい日本や、訴訟大国のアメリカで認可されているシステムであれば、正しい使い方をしていればどれも安全性に問題はありません。
●熱について
オフィスホワイトニングに使用する機械の中には、熱が出るものがあります。これはホワイトニング剤を活性化させるためにわざと熱を出しているのですが、温度が50度近くになることもあります。しかしCRAというアメリカの研究機関の報告では、お薬表面の温度は50度近くになっても、歯面の温度は体温にも満たないことが確認されています。この熱はお薬を活性化させるためだけのものですので、歯の神経には全く影響がありません。
歯のクリーニングとは違うの?
歯のクリーニングとは歯の表面についた色素(ステイン)を磨いて落とし元の歯の色に戻すこと。
歯が黄色い人の中には、ヤニや茶渋などの色素で歯が黄色くなっていることがあり、歯のクリーニングだけでもかなり白くなることもあります。もし1年以内に歯のクリーニングを受けていなかったら、まずはクリーニングを試してみてください。ホワイトニングをするにもこのクリーニングは必要です。歯の表面に汚れや色素がついているとホワイトニング剤の成分がこの汚れに吸収されてしまい、効果が半減してしまいます。歯を白くする第一歩は歯のクリーニングです。歯のホワイトニングは、歯の表面の色素を落とすクリーニングと違い、歯自体の色を白くします。
歯は何で変色するのですか?
歯の変色の原因は大きく分けて歯の内側からのものと外側からのものがあります。
歯の内側から黄色くなる原因の多くは加齢による変色です。歯には半透明のエナメル質の内側に象牙質という黄色い層があるのですが、さらにこの内側を歯の神経と血管が通っています。生えたての歯の象牙質は淡いクリーム色をしているのですが、肌の老化と同じで新陳代謝によって年々この色が濃くなってきてしまいます。またエナメル質も毎日の歯磨きや歯軋り、毎日の食事などで薄くなり、内側の象牙質の色が強くなってきてしまいます。この二つの相互作用により歯の色が黄色くなってきます。また、紫外線によっても歯の色が濃くなることがあります。年齢とは関係なく歯の神経をとってしまったり神経が死んでしまったりした場合でも象牙質が茶色に変色してきます。これは歯に栄養が行き渡らなくなったためで、一種の老化現象といえます。歯を白くすることはつまりアンチエイジングということです。
テトラサイクリンという抗生物質によっても象牙質の色が変色します。永久歯の象牙質ができてくる乳児から12歳くらいの間にこの薬を長期間飲むと象牙質に色素が沈着してしまい、歯の色がかなり濃くなったり歯に縞模様ができたりします。色は薬の種類によってグレーや茶色、オレンジ色などさまざまです。いずれにしても色が濃い場合には歯のクリーニングやホワイトニングだけでは白くする事が難しい場合があります。この他にも全身疾患によって歯の色が変わってしまうことがあります。またエナメル質ができるときに多量のフッ素を摂取すると、歯に白い斑点ができたり、一部分が茶褐色に変色することがあります。
次に歯の外側から起こる変色の原因ですが、まずなんと言っても飲食による歯への着色がNo.1です。タバコはもちろん、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワイン、コーラなどの飲み物、カレーなど香辛料の強い食べ物、チョコレートなど日常口にしているものでも色素が歯についてしまいます。また、口紅も注意が必要です。その他ではむし歯によるものがあります。初期むし歯は白くにごった色になり、表面がざらざらしてきます。さらに進行すると茶褐色や黒っぽくなってきます。こうなってくるとむし歯を削って詰めなければなりません。また、むし歯の治療で詰めた金属が原因で黒っぽくなってくることがあります。この場合は原因となっている金属をはずし、黒くなってしまった部分をすべて削り取り白い材料で詰めなおす必要があります。これらむし歯が原因で起こってしまった変色には残念ながらホワイトニングの効果がありません。歯を白くする場合にはこれらの治療を済ませてからホワイトニングを行ってください。
歯の内側から黄色くなる原因の多くは加齢による変色です。歯には半透明のエナメル質の内側に象牙質という黄色い層があるのですが、さらにこの内側を歯の神経と血管が通っています。生えたての歯の象牙質は淡いクリーム色をしているのですが、肌の老化と同じで新陳代謝により年々この色が濃くなってきてしまいます。またエナメル質も毎日の歯磨きや歯軋り、毎日の食事などで薄くなり内側の象牙質の色が強くなってきてしまいます。この二つの相互作用により歯の色が黄色くなってくるのです。また、紫外線によっても歯の色が濃くなることがあります。年齢とは関係なく歯の神経をとってしまったり神経が死んでしまったりした場合でも象牙質が茶色に変色してきます。これは歯に栄養が行き渡らなくなったためで、一種の老化現象といえます。歯を白くすることはつまりアンチエイジングということです。
●抗生物質(テトラサイクリン)
テトラサイクリンという抗生剤によっても象牙質の色が変色します。永久歯の象牙質ができてくる乳児から7歳くらいの間にこの薬を長期間飲むと象牙質に色素が沈着してしまい歯の色がかなり濃くなったり歯に縞模様ができたりします。色は薬の種類によってグレーや茶色、オレンジ色などさまざま。いずれにしても色が濃い場合には歯のクリーニングやホワイトニングだけでは白くする事が難しい場合があります。この他にも全身疾患によって歯の色が変わってしまうことがあります。
●フッ素
エナメル質の形成期に多量のフッ素を摂取すると、歯に白い斑点ができたり、一部分が茶褐色に変色することがあります。この白斑はホワイトニングを行うことによって逆に目立ってしまう場合があり注意が必要です。軽い場合はホワイトニングで改善できますが、白斑が大きい場合や茶褐色が強い場合にはホワイトニングで白くならないことがあります。
【宝塚班状歯訴訟】
日本で昭和46年に【宝塚班状歯訴訟】という事件が起こりました。水道水にフッ素を入れることでむし歯を減らすことができることはすでに実証されており、欧米では一部の地域を除き実施されています。日本でも1960年代後半から水道水のフッ素化を兵庫県宝塚市と西宮市で始めたのですが、フッ素1ppmのところを倍量の2ppmのフッ素が入ってしまったのです。その結果、この水道水を飲んだ人たちにフッ素中毒の症状が出てしまい、訴訟問題にまで発展、フッ素を水道水から除去せざるを得なくなってしまったのです。
この事件以来、フッ素は危険ではないかという風潮が広がり日本の上水道のフッ素化が遅れているといわれています。フッ素中毒の症状のひとつに「歯牙フッ素症」というものがあります。エナメル質ができる乳児から7歳くらいの間にフッ素を過剰に摂るとエナメル質に白い斑点ができたり茶色くなったりしてしまうのです。軽度の歯牙フッ素症はホワイトニングで改善されますが、重度の場合は歯のマニキュアやセラミックス治療でなければきれいにすることができません。
●外側からくる変色
次に歯の外側から起こる変色の原因のNo.1は、飲食による歯への着色。タバコ、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワイン、コーラなどの飲み物、カレーなど香辛料の強い食べ物、チョコレートなど
日常口にしているものでも色素が歯についてしまいます。口紅も注意が必要です。その他ではむし歯によるものがあります。初期むし歯は白くにごった色になり、表面がざらざらしてきます。表面だけの初期むし歯であればティースポリッシングによってきれいにすることができますが、さらに進行すると茶褐色や黒っぽくなってきます。こうなってくるとむし歯を削って詰めなければなりません。そうなる前にお手入れをしてきれいな歯を保つことが大切です。
また、むし歯の治療で詰めた金属が原因で黒っぽくなってくることがあります。この場合は原因となっている金属をはずし、黒くなってしまった部分をすべて削り取り白い材料で詰めなおす必要があります。これらむし歯が原因で起こってしまった変色には残念ながらホワイトニングの効果がありません。歯を白くする場合にはこれらの治療を済ませてからホワイトニングに移ります。
代表的なものを挙げましたが歯の変色の原因には少数のものを含めるとまだまだあります。
ホワイトニングで歯に沁みることがありますか?
かき氷やアイスクリームを食べて歯にしみるようにホワイトニングをしているとたまにツンと軽い痛みがあることがあります。ホワイトニングの薬が氷と同じように歯にしみて起こる現象で、健康な歯の人にも起こることがあります。
歯の構造は表面がエナメル質、その下に象牙質があり、歯の中心にある神経を保護しています。この象牙質に何らかの刺激が加わると痛みを感じるのですがこの症状を知覚過敏といいます。エナメル質には知覚がありませんが、歯軋りによって歯の先が削れてしまっている場合や不適切な歯磨きで歯の根元がくびれてしまっている場合、年とともにエナメル質が薄くなってきた場合は、象牙質まで刺激が届いてしまいます。また、エナメル質のひびや詰め物の隙間も刺激が象牙質に届きます。
ホワイトニングの薬は消毒薬を濃くしたものを使用しています。傷口に消毒薬がしみるのと同じことが歯でも起こります。象牙質が出てしまっているところはいわゆる傷口と同じです。ここに消毒薬をつけるとしみてしまいますので明らかにこの傷があるようなところにはホワイトニング剤を塗りません。また細かいひびはお肌の荒れと同じです。このひびはエナメル質に含まれる水分と関係があり、年とともに増えてくるもので普通は問題ありません。傷がなくても肌が荒れていると消毒薬がしみることがありますが、これと同様、エナメル質に細かいひびがあると、ホワイトニング剤がこの細かいひびを伝って、少しずつしみてくることがあります。ただこのしみは歯に対して害はなく一過性のものですのでホワイトニングが終われば、ほとんどのしみはなくなります。もし知覚過敏が起こった場合には、知覚過敏用の歯磨きやフッ素配合の歯磨きを使用することでおさまります。
ホワイトニングの種類によって、日本人に向き不向きがありますか?
日本人は白人に比べて、エナメル質が薄くできています。エナメル質が薄いと、ホワイトニングの際にしみやすいのですが、これは薬剤濃度と関係があります。お薬の濃度が高いと、光を当てなくても短時間で知覚過敏が起こることがあります。光を使用していないシステムや、光の効果が弱いシステムでは、30~40%の高濃度の薬剤を使用していますので、日本人の場合は白くなる前にしみてしまう可能性があります。そのため白くするためには1回の時間を短くして、何回か行う必要があります。これに対して15~25%程度の薬剤を使用し、特殊なライトや触媒を使用しているシステムは、薬剤の濃度が低くできるために、エナメル質の薄い日本人でも、1回で長時間のホワイトニングが可能になります。このほうが、歯にはやさしく、日本人向きといえます。ただこれらの歯のしみは、お薬の効果が完全に消える24時間以内には収まりますので、歯に害はありません。
ホワイトニングの効果や知覚過敏の程度は、人種よりも個人個人の歯の色や状態によって変わってきますので、日本人だからこのホワイトニングのほうがいい、というのはありません。歯をよく診査してもらってから、しみる程度とホワイトニングの効果で選ばれるほうがいいと思います。
市販のホワイトニング剤や歯磨きで歯を白くすることはできますか?
残念ながら日本では現在のところ薬事法上、市販されている歯磨きやジェルなどに歯科医院で使用しているホワイトニング剤の過酸化物を、成分に入れることが禁止されています。中には「歯を白くする」や「ホワイトニング」と謳っている製品がありますが、これは歯の表面の汚れや色素を落とすいわゆるクリーニング効果のみです。このクリーニング効果でも、「歯を白くする」や「ホワイトニング」と表示していいことになっているため、誤解が生じています。歯の表面の着色は、市販の歯磨きやジェルで落とすことができますが、歯自体の黄ばみを白くするには、歯科医院でホワイトニングをお受けください。
また海外ではドラッグストアなどで、ホワイトニング剤が配合された歯磨きやジェルを購入することができますが、日本人は欧米人に比べて歯と歯の間のむし歯が多く、知らずにホワイトニング剤を使用してしまうと、歯の神経を痛めてしまう可能性があります。特にアメリカでは高濃度のホワイトニング剤も販売されていますので、使用するのであれば必ず歯科医師に相談してから使用してください。
ホワイトニング以外で歯を白くする方法はありますか?
歯を白くする方法としては、歯の明るさを上げて白くする方法と、白の濃度を濃くして白くする方法があります。歯の明るさを上げて白くする方法がホワイトニングです。しかし歯のホワイトニングには個人差があり、歯によっては十分に白くならない場合があります。このような場合には、白の濃度を濃くする方法で確実に歯を白くすることができます。この方法が歯のマニキュアです。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングはどちらがいいの?
オフィスホワイトニングで使用しているお薬の濃度は、ホームホワイトニングの約10倍。
ホームホワイトニングは自分で行うホワイトニング方法です。国家資格のない一般の人が行うわけなので、効果はオフィスホワイトニングに比べるとかなりゆっくりです。
時間的に余裕のない人には「オフィスホワイトニング」をおススメします。ホームホワイトニングは、慣れるまでにフェードアウトする方も多いのが現状。その理由は、自然に白くなるためにその分回数がかかるためモチベーションが下がりやすいから。また、すべてを自分で行わなければならないので、かなり面倒かもしれません。また再着色を防ぐため、食事制限がホームホワイトニングの期間中ずっと続くため、これに耐えられない方もいらっしゃいます。このため、途中でやめてしまう方も少なくありません。
ただし、抗生物質の影響で変色してしまっている方などは、ホームホワイトニングで長時間ホワイトニングを行なわないと、白くならない場合があります。
ホワイトニングに注目が寄せられる中、一時期「オフィスホワイトニング」は「ホームホワイトニング」に比べて「透明感がなくなる」といわれていたことがあります。その理由は一昔前まではホームホワイトニングが「中性」だったのに、オフィスホワイトニング剤は「酸性」だったから。現在の最新のオフィスホワイトニング剤は、施術直前に中性にして使用するため、透明感がなくなることはありません。
※裏側から矯正をしている方や、歯並びが悪い方は、オフィスホワイトニングは可能ですが、ホームホワイトニングはできません。胃に障害がある方、糖尿病の方もホームホワイトニングは避けたほうがいいでしょう。※光過敏症の方やてんかん、呼吸器系に異常がある場合、膠原病の方、ペースメーカーを使用している方は、オフィスホワイトニングができない場合があります。
ホワイトニング用語集
アルゴンレーザー
光に近いレーザーでネオンサインなどにも使用される。457~514nmの波長をもつため、ホワイトニングやむし歯治療に利用されていたが、機械が製造中止となったため、アルゴンレーザーを使用したホワイトニングは現在ではほとんど行われていない。
インターナルブリーチ
神経がない歯の内側にホワイトニング剤を入れて、ホワイトニングを行う方法の総称。通常はプラズマやレーザー、ハロゲンライトなどを当てて白くするオフィスホワイトニングで行われるが、ホームホワイトニングと併用することもできる。
LED
LEDはLight Emitting Diodeの略。ホワイトニングに使用される。
オフィスホワイトニング
歯科医院(OFFICE)で行うホワイトニング。通常はレーザー、ハロゲンライト、プラズマライト、LEDなどを使用する。システムによって様々な種類がある。
クリーニング
歯の表面についた色素(ステイン)を磨いて落とし、元の歯の色に戻すこと。歯の色自体は白くならない。
シェードガイド
ホワイトニングの時に使用する歯の色のガイド。通常明るさ順に並んでおり、左の方が明るい。
タッチアップ・ホワイトニング
ホワイトニング後の白さを維持するメンテナンスのホワイトニング。通常半年~1年に1回程度。リタッチともいう。
知覚過敏
歯が沁みる症状。通常はホワイトニングを終了して24時間以内に消失する。
テトラサイクリン変色歯
テトラサイクリンとは、テトラサイクリン系抗生物質の総称で、乳幼児期に服用すると歯の象牙質や骨に着色を起こし、容易に除去することができない。テトラサイクリン系の抗生物質には、ミノサイクリン、オキシテトラサイクリン、クロールテトラサイクリンなど20種類以上あり、種類によって着色の色が違う。この色は紫外線によって濃くなるため、光が当たる前歯の色が特に目立つ。
デュアルホワイトニング
コンビネーションホワイトニングとも呼ばれ、2種類以上の異なったホワイトニングを組み合わせる方法。一般的にはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせて行う。
二酸化チタン
ホワイトニングの効果を上げるための触媒。特定の波長の光に対して効果を表す。
ブリーチング
ホワイトニングと同じ意味。過酸化水素が分解する際に発生するヒドロキシラジカルやヒドロペルオキシラジカルなどのフリーラジカルが、歯の着色有機質の二重結合部分を切断し、低分子化することにより起こる「無色化」により、歯の明度を上げることにより白くする方法。医学的にはブリーチングが正しい。
フリーラジカル
過酸化水素が分解したときに発生する電子対を持たない分子。スーパーオキシド、ヒドロキシラジカル、ヒドロペルオキシラジカルなどにホワイトニング作用がある。
ペリクル
歯の表面を保護するタンパク質の保護膜。ホワイトニングによって一時的に消失する。
ホームホワイトニング
マウスピースを使用して、自宅で自分で行うホワイトニング。デイタイプとナイトタイプがある。
ホワイトニング
ブリーチングと同じ意味。最近では一般的にはホワイトニングを用いることが多い。
リタッチ
ホワイトニングを再度行うこと。
ホワイトニングへ戻る