2016年4月 6日

3Mix法とドッグスベストとの違い

・3Mixは物性がない(固くない)⇒ 固くない物を詰めて大丈夫なの?
・3Mixは抗菌力の維持がない⇒3Mixは作成してから翌日には効力が無くなります。
・3Mixはアレルギーがあり得る⇒ 問診内容に問題がある「膣トリコモナスの薬でアレルギーはありますか?」
・3Mixは作成と管理が非常に厳密で難しい

3Mixとは、抗菌剤(アスゾール、ミノマイシン、シプロキサン)を混ぜ、グリセリンで割りペースト状で使用します。 抗菌力は残念ながら維持できません。また抗生物質のアレルギーの問題もあります。3Mixは薬の調合と管理が非常に厳密なペーストタイプのお薬です。ドックスベストセメントは操作も管理も簡単なので治療の時間の負担も軽減されます。そしてその抗菌力は半永続的です。セメントタイプですので固さがあり、治療法もシンプルです。

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神経を取らない治療法【ドッグスベストセメント】

むし歯治療というと、削られて、ときに痛い麻酔の注射をする......イヤなイメージしかないですよね?誰だって痛い思いはしたくないと思います。そこで、当院がむし歯治療に採り入れている方法が「ドックスベストセメント法」。できるだけ歯を削らず、「ドックスベストセメント」というお薬を用いてむし歯菌を除菌し、むし歯を治します。

夢のセメントといわれる「ドッグスベストセメント」

ドッグスベストセメント

ドックスベストセメント(Doc's Best Cements)とは、アメリカで開発された、今までのむし歯菌を削って治すという発想とは全く違う、"むし歯菌を削らないでミネラルで殺菌する" という画期的な治療法です。ドックスベストセメントは、アメリカ最大の歯科関連団体であるADA(アメリカ歯科医師会)において安全な薬剤として許可を受け、アメリカでは一般的に用いられている製品です。

次世代のセメントシステム
むし歯を完全に取り除かずに、そして歯髄(歯の神経)を取らない治療法です。なかもずデンタルスタジオではドックスベストセメントをご選択いただけます。

むし歯で痛みが出た時は、ほとんどの場合で歯髄(歯の神経)までむし歯が達しています。通常の保険の治療では「むし歯部分を完全に除去」することが基本です。そして、むし歯部分(軟化象牙質)を除去して歯髄に達していたら「歯髄を取る」という治療になることがほとんどです。そこで、むし歯をほとんど残したまま、むし歯治療を終了できる、最短 1回の「夢の治療」がドックスベストセメントです。このドックスベストセメントは軟化象牙質(むし歯の部分)をほとんど取り除かず、むし歯を残したまま処置します。軟化象牙質はドックスベストセメントの力で無菌化され石灰化し治癒します。むし歯の部分が健康な歯質に変化し、刺激も少なく歯髄を保存します。

●初期のむし歯
削る量が少ないので、そのまま詰め物をします。ドックスベストセメントを使用する必要はありません。

●少し進んだむし歯ドッグスベストセメント
通常なら、むし歯の部分をすべて取るため大きく歯を削ります。しかしドックスベストセメントを使用することで、むし歯菌の部分をほとんど削り取る必要性はないので、大事な歯を、極力削らないで処置することができます。また、神経の上の自分の歯をほとんど削らないので、歯がしみにくいというメリットがあります。

●神経まで達する深いむし歯の場合
⇒通常の治療では・・・
ドッグスベストセメント歯の中にある神経をすべて取って、取った後の部分に神経の代わりになるゴムの詰め物をします。通常の治療においても、細心の注意を払ってしっかりと治療していきます(保険治療となります)。

⇒ドックスベストセメントでは・・・
ドッグスベストセメントむし歯菌の感染部分を全部取ってしまうと神経が出てしまうので、神経まで達しているむし歯の部分を除去せずに、ミネラルでむし歯を殺菌します。むし歯菌を殺す特殊なドックスベストセメントを使用し、歯の中にむし歯菌があった箇所が残りますが、むし歯菌はドックスベストセメントで死んでいるので、しっかり密封すれば、そのまま大きくなっていくことはありません。ドックスベストセメントは、まだ保険治療でできる方法として認められていないので、この方法は自費治療となります。また、ドッグスベストの治療をした場合は、上に被せる冠や詰め物も自費扱いとなります。

<ドックスベストセメントのメリット>
・神経を取らなくてはならない大きなむし歯の神経を取らないで済ませることができる
・神経に達していない中等度のむし歯の場合でもむし歯菌を削り取らないので、大切な歯を削る量が非常に少なくて済む
・特にお子様の若い永久歯のむし歯には最適な治療方法
・治療回数が少ない(通常2~3回)
・一つ軽い治療になるので、一般に歯の寿命が延びる
 (もし、治療後痛みが生じた時には、その時に通常の神経を取る治療ができる)
・薬ではないので、お薬にアレルギーのある方にも安心して使用できる
・ドックスベストセメントをいれた部分は、永続的な殺菌効果が期待できる
・ドックスベストセメント使用によりむし歯菌により感染した歯質をすべて削除することなく、むし歯菌を殺菌することできる
・また、感染した歯質(軟らかい)は数ヶ月から数年で健康な歯質(硬い)に変化
・歯髄(歯の神経)の保護、保存が可能
・最低限の歯質の削除ですむため、治療中の痛みがほとんどない(ただし、元々治療がされている歯、銀歯などは別)

<ドックスベストセメントのデメリット>
・日本では、まだ保険治療として認可されていないので、自費治療となる
・むし歯菌に罹患している部位や量、状態等によっては、この治療が出来ないケースもある
 例)ズキズキと痛みがある場合など...
・歯の中のむし歯菌は治療できる、むし歯にならない歯にする訳ではない

ドックスベストセメントの説明

アメリカ合衆国で公的機関の厳しい検査をクリアし認可を受け、商品化されたお薬。抗生物質などとは異なり、人間の血液中に含まれる銅イオンを主成分とし、さまざまなミネラルからつくられているため安全です。

また、薬剤耐性菌をつくる心配もありません。アレルギー検査では、歯科で用いられるセメントなどの薬剤の中でもっともアレルギー性がないというデータも報告されています。子どもからお年寄りまで安心してお使いいただけます。
さらに、半永久的にむし歯菌に対して殺菌成分を出し続けるため、むし歯を治すだけでなく、再発を予防してくれる効果もあります。

ドッグスベストセメント
むし歯をある程度取ります。歯の神経から2mmまでのむし歯はわざと残します。

ドッグスベストセメント
3Mixという特別な薬剤を詰めて、むし歯菌を1週間除菌します。

ドッグスベストセメント
症状確認後、むし歯の上を覆うように、ドックスベストセメントを詰めます。むし歯菌は無菌化され、むし歯が進行することはなくなります。1~2年でむし歯は硬くなり、自然治癒します。好きな詰め物、かぶせ物を入れて治療は終了です。

注意事項
・すでに強い痛みのある大きなむし歯には適応できません。
・通常の治療より神経を保存できる可能性は高いですが、経過によっては後日神経を取る必要があるケースもあります。
・ドックスベストセメント法は国内においては保険がきかず、適応症やお薬の詰め方が難しいうえに特殊なトレーニングや熟練のテクニック・経験が必要なため、まだまだ採用している医院はごくわずか。

※歯を削らないことは痛くないだけでなく、歯の寿命を延ばします。「生涯にわたって自分の歯を維持していたい」という方におススメします。

ドックスベストセメント(Doc's Best Cement)て何?
ドックスベストは、2002年にアメリカのティモン・フレーザー氏が開発。このセメントは画期的な抗菌物質により、むし歯菌(ミュータンス菌、乳酸桿菌)を12ヶ月に渡り殺菌効果があることです。成分に銅、亜鉛、リン、鉄、アルミ、酸化チタンなどが含まれています。殺菌作用の主となる銅、他のミネララルはむし歯で感染した歯質の再生に使われます。銅は昔から殺菌法のひとつとして幅広く用い、そして微量でも殺菌力が強いことが知られています。触媒によりイオン化した銅は細菌の細胞壁に吸着浸透し細菌の生命活動を阻害し死滅させる働きがあります。

【新しい治療方法】
ドッグスベストセメント
治療前のレントゲン写真
右側の歯の黒いところが神経にまで達するほどのむし歯です。

ドッグスベストセメント
治療前のむし歯の状態

ドッグスベストセメント
むし歯を必要最低限削除しむし歯を約3mm残し、ドックスベストを塗布した状態です。

ドッグスベストセメント
ドックスベストをさらに積層します。

ドッグスベストセメント
ハイブリットレジン(グラディア)にて歯の形態に修復します。

ドッグスベストセメント
治療後のレントゲン写真
歯の神経は取らずに白いところが治療したところです。

【適応症例】
1. 慢性的なむし歯(C2~C3)
2. 少ししみる程度で、強い痛みが無いこと
3. 噛んだりしても痛みがない
4. 熱いものにはしみない
5. 歯の神経が死んでいない歯牙

残念ですが、すべてのむし歯に適応できるわけではありません。そして、金属が入っている歯牙、以前に治療をしている歯牙なども治療可能ですが、初めてむし歯の治療する歯牙の方が、本来のドッグスベストの特性をより生かせると思います。

これからのむし歯治療について
神経を取った歯は弱くなるだけでなく、痛みを感じなくなるため、再発の際に悪化するまで気づかなくなることも少なくありません。そして、なにより注意したいところは「破折する可能性」が高くなります。

こうした、通常の完全除去という選択肢以外に「ドッグスベスト(Doc's Best Cement)」という選択肢があることを知っていてほしいと思います。

「夢のセメント」ともいわれる所以は、完全にむし歯部分(軟化象牙質)を除去しないことにあります。ドッグスベストは、軟化象牙質が残っていた方が都合がよく、軟化象牙質はドックスベストセメント(Doc's Best Cement)の力で無菌化され、石灰化し治癒します。削らない=麻酔をしなくても済む=神経を残せる=歯をできるだけ長く持たせる というところから、「夢の治療」といわれています。

ドックスベストセメントの費用

ドックスベストセメントによる治療は自費治療です。

【治療にかかる費用】むし歯菌の部分処置・・・・5,000円+消費税

※むし歯部分の処置後、冠を入れたり詰め物をしたりする場合、自費治療となります。この場合の費用の考慮も必要です。

自費治療の被せ物、詰め物についてはこちらのページをご参照ください。

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抜髄治療・感染根管治療

抜髄は、神経が炎症をおこして生きている状況で麻酔をして神経を取ること。歯髄をとってしまう治療です。現在は局所麻酔によって痛みを止めておいて行う方法(麻酔抜髄)が主流ですが、以前は失活剤(いわゆる神経を殺す薬)によって歯髄の活性を徐々になくして行っていました(失活抜髄)。むし歯が深くなり歯髄に達してしまい、抜髄しなければ痛みが止められない場合に抜髄することが多いのですが、打撲や歯牙の破折により歯髄が断裂したり、感染した場合にも抜髄をします。

歯の根元にむし歯ができた場合、保険でのむし歯治療方法をご存知ですか?
従来のむし歯治療

今までのむし歯治療はむし歯菌によって感染が疑われた歯質をすべて取り除く外科的な治療方法が主でした。そのため、大きなむし歯は治療中に神経までむし歯が到達していれば歯の神経を取り除くことになります。神経を取ってしまった歯は弱くなり、むし歯になりやすく、再治療を繰り返すことにより最終的に抜歯となることも少なくありません。これは、歯にはほとんど再生力はなく、失われた歯質は再生しない特性があるためです。また、金属にて修復するためにさらに健康な歯質を削らなくてはいけないという矛盾もあります。

抜髄治療の流れ
抜髄治療の流れむし歯をデンタルレントゲンで確認  
← 黒くなっているところがむし歯。内部深くまでむし歯が進行し、溶けているのがわかります。           

歯の神経は根管という根の穴の中に、鉛筆の芯のように入っています。抜髄治療は、この神経を、リーマーやファイルという器具で、根管の大きさを広げながら、丁寧に取っていきます。

抜髄治療の流れ

従来の保険の治療
通常、神経までむし歯が達する、もしくはギリギリの場合は、保険治療だと根管治療で歯の中の神経を取ります。(神経の無い歯は、もろくなります。)

抜髄治療の流れ歯髄を取った歯の寿命は半分といわれています。

歯髄を取ると歯の中に血流がなくなるので、根のない枯れた木のような状態になります。さらに根に病巣をつくる場合があり、なにより折れやすくなります。ですので歯の神経を取るのが遅くなるほど歯の寿命がのびます。

抜髄処置
抜髄処置1.むし歯が歯髄に達しているので、まず麻酔の注射をします。2.むし歯を削り取って歯髄を露出します。3.リーマを歯髄に挿入し、根尖までの長さを電気的に測定します。4.リーマやファイルを使って歯髄を除去し、根管壁をなめらかにします。5.根管内を消毒液で消毒します。6.根管内に薬剤を貼付、仮蓋をして数日あいだをあけます。症状により何回か行うことがあります。7.症状がなくなれば、再感染を防ぐため根管充填。根管内にゴムのような薬剤(ガタパーチャーポイント)を詰めます。8.根尖まできっちり根管充填されたか確認のためレントゲンを撮ります。しばらく鈍痛が続くこともあります。


根管治療(薬を入れて痛みが出ないように、また歯の中に神経が残らないようきれいにする)
歯髄は1回で完全に取れるものではないので、何度かに分けてむし歯菌に侵された歯の内部の消毒をします。歯の内部は抜髄をする前(歯髄の壊死を除く)まで、歯髄の中を通る血液によって、24時間年中無休で消毒されていますが、抜髄後は自浄作用がなくなるので、歯科医による消毒が必要です。数回の消毒作業と次回の治療までの間、歯を清潔に保つために歯の内部に薬を入れます。薬の効力がある期間は限られていて、薬の効力が無くなると、逆に歯の内部が細菌の住みかになってしまい、治療前以上に状態が悪化することもあるので、この時期はきちんと定期的に通院頂くことが大切です。

根管充填
神経をとった後、歯の中(神経があった部分)が綺麗になっているか、痛みはないか、出血などがないかを確認した後に(神経を取った部分は大きな穴が開くので)その部分にガッタパーチャポイントというゴムのような薬を根の先まで隙間が空かないようにしっかりとつめます。

根管充填
根充後は必ずレントゲンを撮り、きちんと詰まっているかの確認をします。

●根管充填後の処置
1.コアをたてる
2.コアにクラウン(歯冠)を装着

根幹治療から根幹充填においては、患者様の歯の状態にもよりますが、基本的に何度か治療に通っていただかなければなりません。また、仮歯やコア、クラウンをつくるために印象を採るという作業があります。

歯の本体には、歯根の先端部分から、痛みを感じる知覚神経だけでなく、栄養補給や細菌を退治する役目などがある血液も一緒に通っています。

<抜髄のメリット>
・苦痛(痛み)の排除と歯周組織への炎症拡延の防止

※症状があるにもかかわらず放置すると顎全体が腫れたり、知らない内に神経が死んでしまって歯の根の先で骨を溶かしてしまう可能性もあります。

<抜髄のデメリット>
・治療してしまうと、その歯の神経はなくなり、再生しない。
・抜髄は、知覚神経ばかりでなく血管も同時に取るので、歯は圧倒的にもろくなる
・神経を取ってしまうと、むし歯になっても痛みを感じなくなるので、定期的なメンテナンスが必要になる

※歯の周りの神経が噛むという感じを受け取るために、歯の神経がなくても物を咬む感覚は同じです。

感染根管治療

感染根管治療は、すでに神経が死んでしまっていて、根元の先に炎症をお越してある治療、未処置、処置済含めたもの。根管は1本の管で単純形態をしているものから、枝分かれしていたり、2本の管が先端部で合流していたりと複雑な形態をしているため治療技術と経験を要します。近年マイクロスコープの登場で根管内を拡大してみることができるようになり、感染源を目で見ながら直接除去できるようになり根管治療の予知性が上がりました。当院でも採用しています。感染源の除去と根管の密閉、この2つができて感染根管治療の永続的な成功が得られます。

感染根管治療の流れ
感染根管治療の流れ

2つの感染根管治療のポイント
1.管内の感染源を除去すること
腫れや痛み、膿がでるなどの症状が消失。

2.根管内を密閉すること
これができないと、再度根管内は感染して再び感染根管になり、腫れや痛み、膿がでるなどの症状が再発する。

感染根管
【原因】根管治療をご自身の意志で途中中止したり、根管治療後の補綴処置(クラウンなどのかぶせ物)が不良だと、根管内に細菌が感染して(感染根管)歯根の先の歯周組織に炎症がおきます。

【症状】炎症が起きると硬いものを噛むと痛む、歯が浮いた感じがする、歯肉を押すと痛む、歯肉の下の方が腫れる、歯肉の下のほうから膿がでる、など。

【治療】原因は根管の感染なので治療としては感染している歯質を針のような道具(ファイル)で削り取って行きます。そしてその後に根管が再度感染を起こさないように、密閉する薬をつめます。これらの治療を感染根管治療といいます。

感染根管治療が可能な歯
感染根管治療歯の根(根管)の病気が骨の中で留まっている場合
歯の根の中(根管内)が感染して、歯の根の先に病気が出来たとき、感染から時間が経ってなく、病気の大きさもそれほど大きくない場合には、病気が骨の中だけに留まっていることがあります。この場合には、病気の原因が、膿を作っている感染した歯の根の中(根管内)だけなので、歯の根の再治療(感染根管治療)をすると、病気の原因がなくなり、根の先の病気が完治する可能性も高くなります。

感染根管治療歯の根(根管)に穴があいているが、そこからの病気が骨の中で留まっている場合
歯の根の中(根管内)に、なんらかの原因で穴が開いてしまうと、そこから感染が起こり、その穴を中心にして、周囲の骨が溶けはじめます。この場合も感染から時間が経っておらず、病気の大きさもそれほど大きくない場合には、病気が骨の中だけに留まっていることがあります。病気の原因は、膿を作っている感染した歯の根の中(根管内)の穴の部分なので、穴をふさぎ、歯の根の再治療(感染根管治療)をすると、病気の原因がなくなり、完治する可能性 が高くなります。

感染根管治療歯の根(根管)の病気が骨 を溶かして、歯茎に膿の出口が出来た場合
歯の根の中(根管内)が感染して、歯の根の先に病気が出来たとき、感染から時間が経っていて、病気の大きさが大きくなった場合に、病気が骨 を溶かして、歯茎に膿の出口 が出来る場合があります。病気の原因は、膿を作っている感染した歯の根の中(根管内)だけですので、歯の根の再治療(感染根管治療)をすると、病気の原因がなくなり、根の先の病気が完治する可能性が高くなります。

感染根管治療婁孔(フィステル)
根尖に膿瘍を作った時、膿(内容物)が排出路を求めて歯槽骨、歯肉を突き破り出てきた出口の事。内容物がたまってくると膨らんできてやがてつぶれて膿が出て(自壊排膿)小さくなります。すると穴がふさがってまた溜まりはじめ膨れてきてつぶれることを繰り返します。根管治療をやり直し、正確に根管充填すればほとんど治ります。

感染根管治療で効果が期待できない歯
感染根管治療根管の病気が骨の中から歯周ポケットまで繋がってしまっている場合
歯の根の中(根管内)が感染、歯の根の先に病気が出来たとき、感染から時間が経過、病気の大きさが大きくなった場合、病気が骨の中だけに留まれず、歯茎の歯周ポケットと根の病気が繋がってしまうことがあります。原因が、膿を作る感染した歯根の中(根管内)だけではなく、歯周ポケットからの、お口の中の細菌も感染源になるので、歯周ポケットと根の病気の繋がりを絶つ方法は今のところなく、歯の根の再治療(感染根管治療)をしても、口内の細菌感染は止めることができません。この場合には感染根管治療をしても効果はほとんど期待できません。

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