インプラント治療の流れ

インプラントの治療は、約1ヶ月から1ヶ月半で完了します。手順としては、【問診・検査・診断・手術】【抜糸・結合】【新しい歯の装着】と、大きく3つのステップに分かれ、患者さまのご都合や歯槽骨の状態が良好な場合には、最短3回の通院だけで治療を終えることも可能です。 なお、重度のむし歯や歯周病がある場合は、手術を行う前に「予備治療」を実施します。

インプラントの治療手順

1.カウンセリング
歯を失った理由や、お口の状態には個人差があります。当院では患者さま一人一人に合った、丁寧なカウンセリングを行い、歯に関するお悩みや、インプラントについての素朴な疑問など、お一人おひとりのご相談にお答えしながら治療法を決定していきます。

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2.歯槽骨や顎関節の精密な検査 歯科用CTによる診査・診断と治療計画
最新鋭のデジタルレントゲンを使って、患者さまの歯肉の内部、特に、歯槽骨の密度や量を細かく検査します。同時に歯型を採取し、噛み合わせの状態なども検査します。当院内にてCT撮影できるため、すぐに様々な検査を行い、その検査データを分析し、患者さまに合った無理のない治療計画を立てることができます。当院では、歯科用CTを導入しておりますので、画像撮影のために大学病院等へ通院することなく、インプラント治療のための検査を院内にて迅速に行うことが可能です。

<主な検査項目>
・レントゲン撮影(上下の歯列全体/インプラント埋入部の詳細/頭がい骨:正面および側面/けい椎部:正面および側面/顎の関節:正面および側面)
・歯型の採取
・噛み合わせの検査
・口腔内の撮影

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3.治療計画の策定
上記の検査結果や、患者さまの健康状態をもとに、今後の治療計画を策定しご説明します。なお、次の症状の場合は、予備治療を行ってから、手術を実施します。

<予備治療を受ける方>
・修復不可能なむし歯を抜いて、インプラントを利用される場合は、抜歯治療を行います。
・重度の歯周病の場合は、歯肉の改善治療を行います。
・インプラントを埋入するうえで歯槽骨が足りない場合は、各種再生治療を行います。

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4.インプラントの埋入 インプラント埋入手術~人工歯の装着
インプラントの埋入手術は、痛みを感じないようしっかりと麻酔を行い、完全個室の専用治療室で行います。歯を失った所へインプラントを埋め込む手術を行います。手術時間は、麻酔から縫合までを含めて約2時間前後です。顎の骨とインプラントが結合するまでに通常3~6カ月程度かかりますが、再生歯科医療PRGFを併用することによりその期間を短縮することが可能です。顎の骨とインプラントが結合したら、インプラントに支台(アバットメント)を取り付け、人工の歯を装着します。

●一次オペ(痛みのない麻酔)
インプラントの手術にあたっては、痛みのないよう麻酔をしっかり行ったうえで、インプラントの埋入部を確保します。

【痛くない麻酔】
局所麻酔の際には、まず表面麻酔をし、針をいれても痛くない状態にしてから、麻酔を行います。世界で最も細い麻酔針を使用し、体温に温度を合わせ、痛みを感じないように圧力をゆっくりと時間をかけて麻酔液を注入します。その後埋入ならびに縫合インプラントを埋入し、切開部分を縫合します。

※なお、上部の歯の装着は、骨の治癒状態を見ながら一定期間のちに行います(6参照)。インプラントが歯槽骨と結合し、完全に固定されたことを確認してから行います(2次オペ)。それまでの期間は患者さまのご希望により、歯型をもとに仮歯をご用意できますので、日常生活も安心して過ごしていただけます。

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5.縫合部分の抜糸
手術の約1週間後に、縫合部分の抜糸を行います。同時に、インプラントの結合経過を確認します。

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6.インプラントと歯槽骨の結合期間
歯槽骨との結合は、個人差もありますが、通常は約1ヶ月から1ヶ月半後に完了し、この期間中、特に通院の必要はありません。 ただし、歯肉の衛生状態や、結合経過などによっては、通院いただく場合があります。

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7.新しい歯の装着
新しい歯の装着歯槽骨にインプラントが結合されたのを確認した後、ジョイント部分となるアバットメントを接合し、セラミック製の新しい歯をしっかりと固定します。 以上で、インプラントの全治療が完了です。

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8.定期健診
インプラントを半永久的にご利用いただくためには、定期的なメンテナンスがとても大切です。 他の健康な歯のクリーニングとあわせて、3ヶ月に1度は定期検診を行ってください。5年保証をお約束する当院では、治療後も責任を持って、皆様方のお口の健康をお守りいたします(※ただし定期的なメンテナンスに受けていただく必要があります)。インプラントはむし歯にはなりませんが、細菌感染に対するリスクを減らすうえで、絶対的なメンテナンスが必要です。治療後は、正しいホームケアを行うとともに、医師の指示に従った定期検診が必要です。当院では最も歴史の長いスウェーデン方針のメンテナンスプログラムを取り入れております。

インプラントの治療期間中の仮歯について

基本的には、インプラントは人工歯根を埋入してからしばらくの間は治癒期間が必要です。顎の骨の状態によって治癒期間は異なりますが、短くても三ヶ月は上部構造を設置することができません。治癒期間中は、今までお使いだった入れ歯を少し作り直したり、専用の仮歯をつけることができるので、治癒期間中に歯がない状態で苦痛を感じることはないのでご安心ください。

イミディエートロード(即時負荷)という、インプラントを埋入した日にインプラントの上にレジンという樹脂で仮歯を作り噛むことも可能になりました。ただし、これはその埋入する部位の骨量、骨密度、本数、埋入時の初期固定の強さなどによって、できる場合とできない場合があります。

仮歯の作成
仮歯の作成仮歯の作成

埋入手術が終わったら、患者さまに休憩して頂きます。その間、仮歯の作成を行います。
手術後の歯型を元にレジンという素材で仮歯を作ります。

仮歯の装着
仮歯の装着仮歯の装着

仮歯が完成したら、その日のうちに装着する事ができます。埋入したインプラントが骨と結合するまでの数ヶ月間、仮歯を使う事ができるので日常生活に支障がありません。

丁寧で分かりやすい説明を行うので安心

CT画像や模型を使い、分かりやすくご説明致します
最新のCTで立体的・断層的に診断します

歯科CTの導入により、より正確な診断が可能になり、インプラントの埋入精度は飛躍的に向上しました。
また、患者さまにも視覚的にとても分かりやすい説明が可能になりました。

【検査と説明】最新の設備を使用して精密な検査を行ないます

問診とカウンセリングが終わると検査を行ないます。目視による口腔内のチェック後、歯科用CTを撮影します。検査・診断の結果を画面説明ツールと模型を利用して患者さまご自身に確認いただきながら、画像と現在の口腔内の状況を分かりやすく解析を行いながらご説明いたします。

骨量や、歯周病等の問題でインプラントが難しい場合は、骨増量法や歯周病のコントロールからのご提案となります。疑問点や不安な点は、ご遠慮なくお申し出ください。治療に予想されるお時間や注意事項等もあわせてご説明し、ご診療費用のお見積もりを提示させていただきます。個々の症例にあわせたお見積もりとご提案をさせていただきます。インプラント治療を決断されましたら治療のご契約を締結させていただきます。

模型で分かりやすく●模型で分かりやすく
模型も多数ご用意しています。インプラントの大まかな概念だけではなく、患者さま個々の具体的症例に合った模型を使い、ご説明いたします。

【術前の説明】手術の流れと安全な手術をうけていただくためのご説明

インプラント治療が決まりましたら具体的な日程を決め、手術の流れをご説明致します。

●手術前日充分に睡眠をとり、アルコール摂取は控えてください。
常時服用されているお薬があれば、事前にお申し出ください。
手術前は治癒力を上げるためバランスの取れた食事を心がけてください。
砂糖や芋類の糖質を多く含む食品の大量摂取は体の抵抗力を大きく損ないます。手術前日はお控え下さい。
タバコは術前1週間以上前から控えてください。(タバコは歯周病リスクを増大させます。)

●手術当日義歯をいれている方は外しておいてください。
楽な服装でお越しください。
お化粧はできるだけしないでお越しください。
麻酔を使用しますのでご本人様の運転でのご来院は避けてください。

【手術当日の流れ】手術の流れと安全な手術をうけていただくためのご説明

●手術のための会議

●手術室の準備
消毒用アルコールを使い、室内を拭掃します。
徹底した衛生管理のもと滅菌された各種機材や器具を搬入します。
マスク・手袋をしたスタッフが滅菌布を使いテーブルを覆い清掃域を作ります。
手術に必要な器具類を並べ患者さまの入室を待ちます。

●術者の準備
術者は手・上腕部までをよく洗い、手術着をスタッフに着せてもらいます。(これは手洗いをした手が再び汚れないようにするためです) その後、滅菌された手袋・キャップ・マスクを付け準備完了です。この後、手術終了まで、手を腰より下に下ろすことはありません

●患者さまは少し早目にお越しください
手術前にはリラックスしてお待ちください。お時間がくるまでしばらくお待ちください。呼吸や脈拍を安定させるために好きな音楽などを聞いてリラックスしてお待ち下さい。

●お口のクリーニングを行ないます
お時間が来ましたら、担当のスタッフがオペ室にご案内いたします。
まずお口の中をクリーニングをし、次に痛みの内容最新の注意を払い、麻酔を注射致します。麻酔は麻酔液を体温まで温め、歯科で使用する注射針の中でも世界最細の針を使用しています。圧力とスピードで痛みを感じることもございますので、ゆっくりと時間をかけ極力痛みがでないよう注入していきます。その後、滅菌された手術用キャップをかぶっていただき、インプラントオペ室に入室していただきます。

●手術スタート
術中もコミュニケーションを行ないながら進めていきます。
チェアにお座りいただき、腕にバイタルを測定する器具を装着し、お身体全体を滅菌ガウンで覆います。目も覆いますので、何も見えない状態になり、手術が終わるまで手も外に出せません。また、インプラント埋入中は当然ですが、お話いただくことがなかなか出来ませんので、何かと不安になると思います。術中は患者さまが不安にならぬように、ひとつの工程の前後に必ず声をお掛けをいたします。その都度何かあればお話下さい。

●インプラント挿入と仮歯装着
麻酔が効いているのを確認しインプラント体を埋入し、その後仮歯を装着、手術は最短で15分程度で、長くても1時間程度です。多くの方が思っていたより短時間に感じた、とおっしゃいます。

●術後の説明
お帰りになる前に鎮痛剤や抗生物質をお渡しいたします。指示通り服用して安静にしてください。

●注意事項
当日は飲酒・運動・お風呂など血行が促進される行為は避けてください。ただし、軽くシャワーを浴びるぐらいは問題ありません。食事はなかなか思うように行かないと思いますが、柔らかく食べやすいものを選んでください。また、手術部位は骨とチタンが結合するまでは不安定な状態です。舌や指で無意識に触りやすいので、注意してください。インプラント治療は外科手術ですのでどうしても出血があります。自然に止まりますのであまり気にしないようにして下さい。なかなか出血が止まらない場合は当院までご連絡下さい。

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