2016年4月15日

治療について

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インプラント治療の様々な術式

インプラントにはいろいろな方法があります。
なかもずデンタルスタジオでは、インプラント治療の成功率が高くなる2回法でのインプラント法を行っています。手術が2回必要になりますが、感染が起こるリスクは低くなり、1回法よりも2回法の方がインプラントの成功率が高くなります。ただし、患者さまの骨の状態などによりインプラントの治療法は異なってきます。患者さまに合ったインプラントをドクターが丁寧にご説明をさせていただきます。メリットだけではなくデメリットもあります。当院ではそうした点もお話させていただき、ご理解いただいてからインプラント治療を行ってまいります。

インプラントの構造●基本のインプラントの構造
・フィクスチャー(骨に埋め込むネジ、土台)
・上部構造(人工の歯)
・アバットメント(連結部)
の3つのパーツで構成されています(中にはフィクスチャーと上部構造の2パーツだけのインプラントもあります)。

2回法
1回目の手術(1次オペ)
局所麻酔の後、歯肉を切開し歯槽骨(顎の骨)を露出させます。専用のドリルでフィクスチャー(人工歯根)と同じ長さ・太さの穴をあけます。フィクスチャーと呼ばれる歯根部分を完全に埋め込んだ後、一旦歯肉を上から縫って閉じます。そのまま骨とインプラントが引っ付くまで2~6ヶ月待ちます。ここまでは1回法と同じです。その後、インプラントが骨と結合されるのを待ちます。治癒期間はインプラントを埋めた部位や骨の質などによって個人差があります。
※治癒期間中は部分入れ歯等を使用することができるので、日常生活に支障はありません。

2回目の手術(2次オぺ)
フィクスチャーと骨がしっかりと結合されたら、アバットメントを装着するため、小手術で歯肉を小さく切開して上部構造を装着。落ち着いたら土台セット(コア)→ 被せ(クラウン)をセットします。フィクスチャーの頭部を出し、人工歯と連結させるためのアバットメントを取り付けます。お口の型取り(印象採得)を行い、人工歯(上部構造)を作成します。二回目の手術で切開した歯肉が治ったら、かみ合わせの調節を行い、最終的な人工歯を取り付けます。
※仮歯をつけることができます。

2回法は歯肉の中に完全に埋め込むので、治癒期間中に力がかからず、また、細菌感染の心配もありませんが、歯肉の切開を二度行う必要があります。

抜歯即時インプラント法
丁寧に抜歯を行い、開いた穴にインプラント、隙間にあいた骨のない部分に人工骨を入れます。

・「差し歯を使っていたが歯根が折れてしまった」「事故などでぶつけて歯がグラグラしてきた」という方
・これから抜歯を控えた方

抜歯即時埋入は基本的には歯肉を剥離しないフラップレス手術なので、骨面を露出することが骨吸収を促進するという側面からも、歯肉を剥離しないで骨吸収を最小限に抑えられるといわれています。通常、抜歯後は、歯肉がふさがるまでの間はインプラント治療を待たなければなりませんでした。しかし、抜歯即時インプラントでは、抜歯同日にインプラント埋入が行えます。

深いむし歯や歯周病などで問題があった歯を抜いた後、感染や炎症が消失し歯肉が治癒するのを待ってからインプラント手術(抜歯待時埋入)を行うのが主流でした。根尖性歯周炎(根っこの病気)や歯周病が原因の場合など、抜歯跡に感染が残る危険性があるので、感染が完全に治癒してからインプラントを埋入する方が安全とされていたからです。抜歯時に丁寧に感染巣を取り除くことで問題はないとの見解から、患者さまの負担が少ない抜歯即時インプラント法も人気がでています。

歯周病が原因の抜歯では、成功率が下がるので(抜歯待時の方が成功率が高いと考えられていますが、歯周病罹患の患者さまは成功率は下がります。歯周病が原因の抜歯ではどんな場合でも可能な方法ではありません。
※抜歯当日からインプラントが骨と結合するまでの期間は仮歯で対応できる場合もあります。

抜歯即時インプラント
残せなくなった歯を抜歯
抜歯即時インプラント
十分な骨の量、歯周病などの
条件を確認
抜歯即時インプラント
抜歯してすぐにインプラントを
埋入します

抜歯即時インプラント
骨とインプラントの隙間に
骨補填材を詰めます
抜歯即時インプラント
約2週間後自然治癒してきたことを
確認し冠をセット
 

抜歯即時インプラントは、1回で手術が済み、治療期間が大幅に短縮され、腫れや痛みがほとんどなく、余分な麻酔や粘膜剥離などの手術に伴う負担が最小限で済むというメリットがあります。しかし、この抜歯即時インプラントはどの方でも適応できる術法ではありません。埋入できる十分な骨の量がある、歯周病にかかっていない、などの条件を満たしている必要があります。
※状態によっては仮歯をすぐ入れることもできます。

抜歯即時インプラントの特徴について


即時荷重インプラント(その日のうちに噛めるインプラント)
当院の手術では、仮歯装着を1回ですませる「即時荷重インプラント」が可能です。

通常のインプラント治療では......一次手術、二次手術、歯の装着と何度も来院いただき、治療期間も長くかかります。
即時荷重インプラントでは......当院の場合通院回数は最少4回。埋め込みの手術は1度で、時間は1本15分程度で終わります。トータルの治療期間は3~4ヶ月です。

<即時負荷インプラントの特徴>
・手術をしたその日のうちに被せ物を装着することができる
・他のインプラント治療と比べて通院回数が少ない
・お口や全身の状態によっては適さない場合がある

<即時負荷インプラントのメリット>
・手術後に人工の歯(被せ物)を装着できるため、食事や会話に支障が出にくい
・見た目に歯が無い期間がない
・他のインプラント治療と比べて通院回数が少ないことが多いため、患者さまの負担が軽い
・手術・治療回数が少ないため費用が抑えられる

治療期間中はお仕事や行事などを犠牲にすることなく、いつもの暮らしを続けながら治療を受けていただけるように最大限の配慮しております。部位によっては手術当日に仮の歯や入れ歯を装着いたしますので、その日からご自分の歯で噛む生活を取り戻していただけます。もちろん、いつも通りのお食事も可能。治療期間も来院回数も少なく安定性の高いインプラント治療で、患者さまの負担を軽くし、一人でも多くの方に快適な暮らしを取り戻していただければと思います。

即時負荷インプラントは、【技術力】+【設備】が整っている医院でいなとできません。そもそも即時負荷はCTの設備が整っており、お口全体や骨の状況がシッカリと判断できることが重要です。つまり、すべての歯科医院での対応が可能なわけではないのです。
※手術部位などによっては当日、仮歯をお入れできない場合がございます。詳しくはご相談下さい。

●即時負荷インプラントの適応条件について
下記の条件を満たす場合には、インプラントを入れる手術と同時に仮歯を装着する即時荷重インプラントで 治療することが可能です。
・噛み合わせが安定していること
・ある程度の骨の量・硬さがあること
・お口の中の清潔を保持できること

フラップレスサージェリー(切らない、最新の無切開無痛インプラント治療)
フラップレスサージェリー従来から当たり前のように行われている、メスを使って歯肉を切開~剥離するというプロセスを省き、術前のCTシュミレーションデータから手術用ガイドを作製・準備して埋入手術を行っていく方法をいいます。

歯肉に直径4mm程度の手術用ガイドの穴をあけて(パンチング)インプラントを埋入するため、身体に傷をつけることの少ない手術方法です。同じ内容の手術であれば手術侵襲(手術後の腫れなど)が小さく、手術時間を短縮できるメリットがありますが、無切開無痛手術には、骨と歯肉が充分にあることが必須条件です。

フラップレスサージェリーについて詳しくはこちら


自分にはもうインプラントが出来ないとあきらめていませんか?

骨が少ない人もできるインプラント、ドリルを使わないインプラントがあります。

OAM(大口式インプラント)
インプラント治療は日々進歩しています。大口式インプラント治療はドリルを使わない新しいインプラント治療法です。骨が薄くインプラントをあきらめていた方にも可能な術式です。

<特徴>
「骨を削るかわりに、骨をひろげる」ということ。そのため、骨の厚みがない方でも行えます。ほとんどドリルを使わず、10本以上の千枚通しの様な器具を使って、少しずつ手で穴を大きくしていく手術法です。ドリルを使用しないため骨の薄い方でもインプラント治療をすることが可能になりました。 総入れ歯で不快な思いを毎日されている方や自分の歯で何でも食べたい方、インプラントはご自分の歯と同じように機能してくれる人口歯根です。

OAM式インプラントについて詳しくはこちら

治療期間の目安

個人差にもよりますが、約3ヶ月~1年とお考えください。
インプラントのネジ(フィクスチャー)が骨としっかり結合するまで、約2~6ヶ月程かかります。 (下顎よりも上顎の骨のほうが軟らかく結合しにくいので、長い治療期間を必要とします) また、骨を造る治療が必要となった場合には、さらに半年以上かかることがあります。

治療期間:約4ヶ月~1年 (骨の状態によります)
治療費:1本約33万円~(保険外になります)
治療回数:オペ2回+冠のセット
治療中の痛み:麻酔をしていますので痛みはありません

インプラントの手術時間

約2時間(患者さまの状態や、インプラントのシステムの違い等により時間は前後します)
インプラントの手術はほとんどの場合、簡単な麻酔(局所麻酔)のみで行います。 ですので、入院や全身麻酔などが必要になることはほとんどありません。

インプラント手術後の注意

通常は1日程度、唾液に血液が混ざります。もし、出血が多いようであれば、清潔なガーゼを丸めて噛んで下さい。三十分程度で止まるはずです。それでも止まらないようであれば、すぐにご連絡ください。うがいはなるべくしないようにしましょう。出血、痛みの原因にもなります。

・長風呂は避けて、シャワーで軽く流す程度にして下さい。
・激しい運動は控えてください。出血、痛みの原因になります。
・刺激の強い食事や、お酒、タバコは二週間程度避けてください。
・術部は大変気になると思いますが、舌で触ったり、指でいじったりしないでください。
・お薬は必ず、処方された通りに、飲むようにしましょう。医院の指示通りに飲んでいただき、じん麻疹などの症状が現れたら、すぐに飲むのを止めてご連絡下さい。

インプラント治療、お疲れ様でした。治療後の注意点をいくつかお伝えします。よくお読みになって、気をつけてください。その他気になる事などありましたら、すぐにご連絡下さい。インプラント治療は多少期間がかかりますので、根気強く、これからも私たちと一緒にがんばっていきましょう。

インプラントは手術が必要となるので、治療技術にばかり気を取られがちです。しかし、しっかりインプラントを使っていくためには、日ごろのお手入れが何よりも大切。お手入れをしっかりしておけば、長期間使える一方で、ケアを怠ると10 年もしないうちに使えなくなってしまいます。インプラントの寿命はお手入れにかかっています!

インプラント治療後のメンテナンス

インプラント治療を行った場合には、その後定期的にメンテナンスを行うことが必要不可欠です。メンテナンスではインプラントの周囲に炎症は起きていないか、人工の歯(上部構造)がゆるくなっていないか、噛み合わせは問題ないかなどをチェックします。このメンテナンスをしっかりと行わないと、せっかく高いお金を払って行ったインプラントが無駄になってしまう可能性が高くなります!術後、メンテナンスのご説明や来院の周期などにつきましてもドクターからご説明します。

日ごろのお手入れ
日ごろのお手入れについては、まず歯科医院でしっかりと指導を定期的なメンテナンスを必ず受けることが大切です。インプラントはあまり強く磨きすぎると、傷がついて細菌が入り込み寿命が短くなります。歯ブラシの硬さ、歯みがき粉の種類、磨き方などしっかり指導をうけましょう。また、磨き残しを最小限にするために、歯間ブラシの利用もとても有効です。お口の状態は日々変わっていきます。特にインプラントはかみ合わせの変化にも敏感です。そのため、定期的に歯科医院でチェックしてもらい、歯石がついていないか?炎症は起きていないか?かみ合わせは変化していないか?など、インプラントだからこそより慎重なチェックが定期的に必要になります。もし問題があっても、早期に発見できればそれだけ確実かつ容易に対処が可能です。一方、ご自身で「ちょっとおかしいな」と感じるほどの自覚症状が出るまで放っておくと、多くの場合大掛かりな修復作業や場合によってはインプラントの撤去が必要となります。インプラントを長持ちさせるために、定期的なメンテナンスは絶対に欠かせないものですので、どうぞご注意ください。

定期メンテナンスを必ず受ける!!
歯槽骨「おかしいな」と思ったら早めに相談!!
インプラント周辺は念入りにお掃除インプラントで快適な食生活を送りましょう!

インプラントは右の図のように、「歯槽骨(しそうこつ)」と呼ばれる骨で支えられています。この「歯槽骨」がインプラント歯周炎を原因として減ってしまうことがあり、この骨が減ることを「骨吸収」と言います。

インプラントと骨吸収
●インプラントによる骨吸収の原因
インプラントによる骨吸収。この骨吸収は定期的にメンテナンスをうけることによって最小限にすることができます。一方、メンテナンスを怠るとインプラントの寿命が短くなってしまいますので、しっかりメンテナンスを受けましょう。

メンテナンスの重要性
お口の中のプラーク(歯垢)にはたくさんの細菌が生息しています。その数はわずか1mg のプラークに10億個。実はこうした細菌が歯槽骨を溶かしていきます。インプラントにこうしたプラークや細菌の住みかとなる歯石がつくと、そこから歯槽骨が溶けていきます。これらは日ごろの正しいブラッシングや定期的なメンテンナンスによりしっかり防ぐことができます。

細菌による骨吸収
インプラントは歯槽骨にしっかり密着しています。そのためインプラントにかかる力はそのまま歯槽骨に伝わることになります。長年の使用やお口の状態の変化によって「かみ合わせ」が変化し、必要以上にインプラントに力がかかるようになると、少しずつそれを支える歯槽骨が減っていきます。こうした「かみ合わせ」のチェックもメンテナンスでしっかり行います。

インプラントが難しい場合の治療法

歯周病が進行していたり、長い間歯を抜けたままにしていたりすると、顎の骨は正常な機能圧がかからないために、やせ細ってしまいます。顎の骨が薄くなると、インプラントの固定することができないため、インプラント治療を行うことは難しくなります。 しかし、たとえ骨が薄い方であっても治療が不可能なわけではありません。ここでは、インプラント治療を行うための骨に関する様々な処置についてご紹介します。インプラント治療を行う上で以下の治療が必要になる場合があります。

ソケットプリザベーション
ソケットプリザベーションとは、残せなくなった歯を抜く時に行う、骨を最大限に残す為の方法で、骨の吸収を防止するために、抜歯の時点で人工骨などを「穴(抜歯窩)」に入れて骨を再生させる方法です。

抜歯すると、歯があった場所に「穴」があきます。この「穴」を抜歯窩と言います。抜歯窩は、時間とともに周りの骨の吸収が進み、痩せて薄くなってしまいます。そうなってしまうと、インプラントを埋め込むことが難しくなるため、骨再生治療を行います。骨が痩せて薄くなる前に処置をしておく方が負担が少なくてすみます。

ソケットプリザベーション

1. 残せなくなった歯を丁寧に抜歯し、抜歯窩を清掃します
2. 抜歯窩に人工骨を入れます
3. コラーゲンでできている膜を上からかぶせます
4. 歯肉や仮歯で抜歯窩を閉鎖し、骨の吸収が起こるのを防止します

歯を抜いた部分に人工の骨・コラーゲンなどを入れることにより、骨の吸収を防ぐことができます。歯を抜くと、歯があった部分は時間とともに骨が吸収して薄くなっていきます。

歯を抜いた周囲の骨は、そのままにしておくと2~3年の間に40%~60%が吸収すると報告されています。また、抜歯後1年ほどで上顎は2mm・下顎は4mmもの骨の高さがなくなるとされています。ご自身の骨を温存するためにも、この処置は有効です。ブリッジ、または入れ歯を選択なさる方にも骨が保存され有効です。

FGG(遊離歯肉移植術)
上あごの内側(口蓋)から上皮のついた歯肉を切り取り、インプラントの周りや歯根の周りに移植することにより、硬く動かない歯肉(角化歯肉)を獲得する方法です。インプラントの周囲に十分な量の硬く厚みのある丈夫な歯肉があることで、術後の経過や清掃性の向上に有利とされています。インプラントを行う部分の歯肉の厚みの少ない方におすすめします。

こちらの治療は保険の適用になります。(提携グループ歯科医院の「ますだ歯科」での受診となりますが担当医は同じです)

FGG

GBR法(骨誘導再生法)
欠損した骨組織の再生を促す治療法です。減った部分の骨と歯肉との間に人工骨をいれ、人工膜を置きます。4~6ヶ月程度経過すると、骨が再生されます。インプラントを埋めるために必要な骨の量が少ない方におすすめします。

1. インプラントを埋め入れます
歯槽骨の吸収が著しいため、インプラントの表面も露出しています。

2. 自家骨または骨補填剤を入れ、人工メンブレンで覆います
GBR法の場含、再生させたい組織は骨だけなのでGTR法のように歯根膜の再生の必要はなく、インプラントを支柱にし、生体材料でできた人工メンブレン(専用の膜)で覆うことができれば、骨の誘導再生が可能です。また、人工メンブレンは歯肉などの軟らかい線維性の組織細胞の混入を防ぎます。人工メンブレンが動かないように固定用のピンを使用する場含もあります。

3. 歯肉を戻し、骨の再生を待ちます
人工メンブレンの設置が完了したら、歯肉を元に戻して骨の再生を待ちます。この期問は、術部に必要以上の刺激を与えないよう注意が必要です。骨の再生速度に個人差はありますが、一般的には4~6ヵ月程度で再生されるといわれております。

4. 人工の歯を装着します
骨が再生され、インプラントがしっかり固定されたら、人工の歯(上部構造)を作製して装着します。新しく骨が再生されたことで、歯肉も滑らかな美しい形状になります。

GBR

上顎洞底挙上術(サイナスリフト)
上顎骨の内部には上顎洞と呼ばれる大きな空洞があります。この空洞は様々な要因がきっかけとなり、拡大する傾向があります。また、歯がなくなると歯槽骨も吸収されるので、上顎においては歯槽骨側と上顎洞側から骨吸収が進行することも少なくありません。そこで、膨らんできた上顎洞に移植骨や骨補填材、最近ではインプラント本体の一部を挿入して、上顎洞の底部分を押し上げる技術が開発されました。これが上顎洞底挙上術です。

1.歯がなくなると、歯槽骨の吸収が進行します。上顎の場含は、図のように上顎洞の拡大も進行する可能性もあり、歯槽骨はさらに薄くなります。2.歯槽骨の骨量が少なくなると、図のように必要なインプラントが埋入できなくなリます。3.歯槽骨の薄い部分の上顎洞底部に移植骨や骨補填材を填入します。このとき、インプラントを同時に埋入する場合と、インプラントは骨の造成が完了してから行う場合とがあります。骨があまリにも薄い場含は、インプラントの固定ができないので、後者の方法を選択します。4.インプラントが生着したら、人工の歯(上部構造)を製作し装着します。

ディストラクション
ディストラクションとはインプラントを骨に埋め込む際に、「インプラントを埋め込むことができる骨の高さ(垂直的な骨の高さ)がない場合」に行う治療方法です。吸収された歯槽骨(歯を支える骨)の高さを揃えるために開発された「ディストラクションインプラント」を使って、骨を垂直に動かし、歯槽骨に埋め込んだ後、徐々に全長を延ばし、望まれる高さまで歯槽骨を移動させます。

1.インプラントを埋め込む留めの骨の高さが不十分な状態2.ディストラクションを行う部位の粘膜を切り取ります3.ディストラクターを取り付ける位置を決め、ドリルや骨ノミを使って骨片をつくります4.デイストラクターを取り付け、手術1週間後から少しずつ引き上げていきます5.歯槽骨が再生し、インプラントを埋め込むための準備ができました

スプリットクレスト法
GBR法は骨の量、サイナスリフトは骨の高さが足らない時の処置法ですが、スプリットクレスト法は骨の厚みが足らない時の手術方法となります。歯槽頂(歯を支える骨の上部)から骨を半分に割っていき、割ったところにインプラントを埋入し、その骨でインプラントを挟み込みます。大きな違いはGBRやサイナスリフトのような骨を増やす治療だと出来上がるのを待つ必要があるため治療期間がかかる場合がありますが、スプリットクレスト法だと3~4ヶ月で骨が再生され、よりはやくインプラントとの結合が望めます。

【抜歯即時インプラント法】抜歯と同時のインプラント

抜歯即時インプラント法の特徴
抜歯即時インプラントは歯を抜いたその日にインプラントを埋入する術法をいいます。即日インプラントとは、1日で手術が完了する治療法のことです。従来のインプラント治療は、歯を抜いてから埋入するのに1~2ヶ月かかりましたが、即日インプラントの場合は歯を抜いたその場で埋入するため、1回で手術が済み、治療期間が大幅に短縮されます。また即日インプラントは腫れや痛みがほとんどなく、余分な麻酔や粘膜剥離などの手術に伴う負担が最小限で済むというメリットもありますが、抜歯即時インプラントはどの方でも適応できる術法ではありません。埋入できる十分な骨の量がある、歯周病にかかっていない、などの条件を満たしている方に限られます。

抜歯即時インプラント抜歯即時インプラント用に開発された、特殊なインプラントを主に使用。抜歯した部位への使用を目的として開発されたもので、抜いた部分がインプラントで埋まるように、上半分が斜めになっています。また、骨との結合をより安定させるため、ねじ山の間隔が狭められています。

<メリット>
・切開、はく離をしなくて済む事が多いので痛みや腫れが出ることが少ない(抜歯程度)
・抜歯とインプラント手術の2回の外科処置が1回の手術回数で済むため身体的、精神的負担が少ない
・抜歯と同時にインプラント埋入するので従来の1/2の治療期間で済む
・抜歯直後は、生体の治癒力が活発に働くため傷口の回復が良い
・ドリルで骨を削る量・時間が少ない
・歯肉(歯ぐき)などの軟組織の形態が維持しやすい
・早期に審美性が回復する
・骨移植、骨造成、軟(結合)組織移植などの追加手術をする頻度が少ない

<デメリット>
・手術のテクニックがセンシィティブ(通常のインプラント埋入と違い多くの注意点がある)
・ケースによって出来ない場合がある

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【フラップレスサージェリー】メスを使わないインプラント法

フラップレスサージェリーの特徴
ナビゲーターシステムと呼ばれるこの手術道具を用いた術式。インプラントの埋入手術の際に、歯肉を切って開くという工程なく、パンチアウトした歯肉の穴から骨をドリリングし適切な位置にインプラントを骨に埋入し、インプラント埋入手術終了後、予め製作しておいたインプラントの歯を手術終了後直ちにに装着することも可能な治療方法です。

●インプラントを正確な位置に埋入
ガイドサージェリーは、撮影したCT画像をもとに患者さまのあごの骨の模型を作り「ガイド」を作製する手法で、作製されるガイドは誤差0.何ミリという精度の高さです。
このガイドを用いることで「フラップレス」の手術が可能になります。

●切らない、痛くない、腫れが少ない「フラップレス」
通常のインプラント手術では、歯肉を切開(フラップ)し、ドリルで骨に穴を開けインプラントを埋めますが、フラップレスは、歯肉や骨に直接小さな穴を開けて、インプラントを埋める治療法なので、口腔内のダメージが最小限で済ます。

●手術時間が短くできるので負担が少ない
手術時に正確に作製されたガイドに従ってインプラントを埋入する手術法ですので、通常のインプラント手術法に比べて、大幅に手術時間を短縮することが可能となり、患者さまへの負担が少ないです。

●インプラントの本数が多い場合に有効
インプラント手術は、時間がかかるうえ患者さまに負担の大きい手術となりますが、この「ガイドサージェリー」を利用することで、正確で手術時間を大幅に短縮し、尚且つ、歯肉を切開する必要がないため、本数が多いインプラント手術には効果的な手法です。

手術の流れ
今までのインプラント治療では、切開・剥離・縫合の各手術工程が必要とされておりましたが、ガイドサージェリーを用いることによりフラップなどもなくなり手術工程が大きくかわります。

1. CT撮影
治療にあたる前に、3次元的な顎骨の形態を把握し、正確なガイドを作成するためにCT撮影を行います。

2. 埋入位置をコンピューター上で決定
3次元の顎骨データをもとにコンピューター上でインプラントの埋入する位置を決定していきます。また、埋入予定インプラントと最終上部構造(人工歯)の位置関係なども考慮しながら、将来の歯の形態をシミュレーションを行っていきます。

3. 技工所で埋入ガイドと顎骨模型を作製
コンピュータ上のシミュレーションにて、インプラントの埋入位置が決定しましたら、当院の技工所で手術用のガイドと顎骨模型の作製を行い、インプラントの埋入手術の準備をします。

4. 埋入ガイドを用いて正確にインプラント埋入
作製された手術用「ガイド」に従って順番にインプラントを埋入していきます。シミュレーションなので埋入位置などもすべて決まっておりますので、時間もかからず、また歯肉を切開しないので出血なども少なく痛みなどもありません。

<フラップレスサージェリー(無切開無痛手術)のメリット>
・歯肉を切開しないため、従来の手術に比べて、術中・術後の腫れや痛み・出血がほとんどない。
・切開・縫合の必要がないため、手術時間が飛躍的に短縮できる(平均1本5分以内に終了)
・歯肉を切開しないので治癒期間が短くて済み、短期間で全ての治療を終えることが出来る
・メスを使わないことにより、患者さまの精神的不安が少なくて済む
・上記理由により、有病者(血圧や糖尿病をお持ちの方)にもインプラント治療を提供できる

<フラップレスサージェリー(無切開無痛手術)のデメリット>
・術者である歯科医師がインプラントを入れようとしている骨の状態を直接目で見て確認することができない
※外科治療の基本は、手術野を大きくとり十分な手術野を得ること。大きく切開して全体をよく確認する必要がある(骨が少ない難しいケースでは不可欠です)。

CTで立てた治療計画通りに手術を行うための手術用ガイドを口腔内に装着、ガイドを装着することで、CT診断でのルートに安全で確実に装着する事が出来ます。ピンポイントで手術を行いますので歯肉を切らずに済む=出血もほとんどないのがこの術式の特徴です。手術より4ヶ月程の経過でインプラントと骨が結合。冠を装着します。

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【OAM式インプラント法】ドリルを使わないインプラント法

OAM式インプラントの特徴
OAM式インプラント埋入法の技術的な特徴は、「骨を削るかわりに、骨をひろげる」ということ。そのため、骨の厚みがない方でも行えます。ほとんどドリルを使わず、10本以上の千枚通しの様な器具を使って、少しずつ手で穴を大きくしていく手術法です。

骨の少ない人にも可能なOAM式インプラント法
骨がすごくやせてしまった方にインプラントを埋め込むのは、通常は骨を作るための手術が必要となります。

骨芽細胞(骨を作る細胞)を集めて骨の量を増やす(GBR法)や、自分の骨をどこか他の場所(下顎の奥の方や、腰の骨)から採取してそれをインプラント埋入部位に移植したり(骨移植)、わざと骨を骨折させてそこに骨を増やすような処置(スプリットクレスト法)を施したり、骨をジャッキアップして増やしたり(イリザロフ法)、様々な手術が必要になってきます。ところが、OAM式インプラント法はそうした術前の処置は必要ありません。

人間の骨は、粘膜に比べれば硬い組織ですが、コンクリートと比べると、かなり柔軟かつ弾力性に富んでいます。治療は、はじめに鍼灸治療で用いるような細い針を用い、骨表面に1㎜にも満たない小さな穴を開け、その後、オーギュメータという特殊な装置を使って作った糸のような穴を少しづつ穴をひろげ、インプラントを埋める穴を作り、最後にインプラントを埋入します。独自の手術法により、骨の幅が1mmしかない患者さまでもインプラントが可能になるのです。

弾力性のある骨は、内側から押しひろげようとする力に反発し、インプラントをしっかりと締めつける特性をもっていますので、少々骨が柔らかくてもインプラント周囲の骨密度が高くなり、強力な固定力を得ることができます。

OAM式インプラントが向いていない人は?
OAM式インプラント埋入法は、骨が少なく治療が難しいケースでも、安全にオペをすることができる反面、オペの時間がかかってしまいます。骨のかたさ・量が充分にある場合は、歯科用ドリルを使った方が、遥かにオペの時間を短縮できるので体の負担を軽減に効果的だったり、骨の状態によっては他の手術方法の方が有効な場合があります。なかもずデンタルスタジオでは、知識、経験ともに豊富なドクターが適切な診断を行っています。

OAM式インプラントと従来のインプラント法との違い
●従来のインプラント:ドリルで骨に穴を開けて、そこにインプラントを埋め込む手術方法
従来のインプラント欠点
怖がりの患者さまや骨がない患者さまには手術ができない

●OAM式インプラント:ほとんどドリルなしでインプラントを埋め込むことができる手術方法
(厳密には、ドリルを使う量が98%削減)
OAM式インプラント欠点
時間が従来の方法より少しかかる

OAM式インプラント法は、骨の幅を広げる効果が大きく、従来のような骨を増やす特殊な手術(GBR法、骨移植、スプリットクレスト、イリザロフ法など)をしなくても骨の幅を増やすことが可能。 この方法では、骨密度も上げることができるため、よりインプラントの手術適用が増えました。

<OAM式インプラントの特徴>
・骨を削る時の音や振動をほとんど感じないで済むため、怖がりの人もインプラントが可能
・手技による回転運動なので熱を発生しないので不快感が少ない
・侵襲が非常に少ないので安心して手術に臨める
・骨幅の拡大のみならず上方へも骨が盛り上がる
・初期固定が非常に強固に得られる
・骨を増やす手術がいらないので、一回の手術で済む
・傷が小さいため術後の治りが早い
・骨を少しづつ拡げるため骨密度があがるので、骨粗鬆症のような骨密度の低い方にも有利

OAM式インプラント手術手順

糸のような穴を少しずつ拡げてインプラントを埋める
OAM式インプラント手術手順

1.0.5mmのラウンドバーで皮質骨に最初のマーキングとして、印となる先行穴を開けます。(0.3mm幅のドリルの場合もある)通常のドリルのような負担はなく、しかもドリルを使うのはこの最初のステップだけです。2.歯の根本治療用のファイルと呼ばれる器具を用い、所定の深さまで骨に穴を開けていきます。 35番のリーマーで揉みこみます。この時、指先の感覚で骨質が分かります。このとき、患者さまの方は麻酔も効いていて、振動もないのでまったく何も感じません。3.オーギュメーターという器具を使い、インプラントを埋め込むための穴を徐々に拡大していきます。直径0.5mmをはじめに挿入し手技のみで左右に約30度程度回転運動させます。4.器具の径を替えて徐々にマイクロフラクチャーさせながら骨幅の拡大をします。5.0.2mmずつのサイズアップより裂開を回避します。最終的には3.2mm程まで拡大していきます。インプラントを埋め込む予定の太さまで穴を拡大、この際、骨の幅も同時に拡がり、骨密度も上がります。6.必要なインプラント禍まで拡大できればフィクスチャーを埋入し手術完了です。

※患者さまの状態によっては(骨密度が極端に高い方など)、OAM式インプラント法が適用できない場合もあります。いわゆる骨密度D1(骨が極度に硬い)の方には従来のドリルを使う必要性があります。

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【より確実なインプラント治療を】インプラントガイド

立体画像による治療計画から個人個人の神経の位置なども把握し、インプラントが埋め込まれる位置を指定する型(サージカルテンプレート)を製作し、勘に頼らない安全性の高い治療を実現します。

インプラントガイド

インプラントガイド穴に従いインプラントを通すだけで、安全な位置にインプラントを埋入できる。実際の手術では、この模型を患者さまに装着。穴に従いインプラントを通すだけで、安全な位置にインプラントを埋入できるというわけです。手術の現場では、術前に想像していた状態とはあごの幅や厚みが異なる場合があります。そのため過去にはインプラントの手術時間が長くなったり、さらに別の処置が増えたり、さらには治療計画そのものを変更せざるを得ない場合もあったのです。その結果、患者さまに一層の負担をかけることにつながっていました。しかし、ガイドシステムを使用すれば、手術の安全性は高まり、結果的に処理時間の短縮にも繋がりました。

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2016年4月14日

インプラント治療の流れ

インプラントの治療は、約1ヶ月から1ヶ月半で完了します。手順としては、【問診・検査・診断・手術】【抜糸・結合】【新しい歯の装着】と、大きく3つのステップに分かれ、患者さまのご都合や歯槽骨の状態が良好な場合には、最短3回の通院だけで治療を終えることも可能です。 なお、重度のむし歯や歯周病がある場合は、手術を行う前に「予備治療」を実施します。

インプラントの治療手順

1.カウンセリング
歯を失った理由や、お口の状態には個人差があります。当院では患者さま一人一人に合った、丁寧なカウンセリングを行い、歯に関するお悩みや、インプラントについての素朴な疑問など、お一人おひとりのご相談にお答えしながら治療法を決定していきます。

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2.歯槽骨や顎関節の精密な検査 歯科用CTによる診査・診断と治療計画
最新鋭のデジタルレントゲンを使って、患者さまの歯肉の内部、特に、歯槽骨の密度や量を細かく検査します。同時に歯型を採取し、噛み合わせの状態なども検査します。当院内にてCT撮影できるため、すぐに様々な検査を行い、その検査データを分析し、患者さまに合った無理のない治療計画を立てることができます。当院では、歯科用CTを導入しておりますので、画像撮影のために大学病院等へ通院することなく、インプラント治療のための検査を院内にて迅速に行うことが可能です。

<主な検査項目>
・レントゲン撮影(上下の歯列全体/インプラント埋入部の詳細/頭がい骨:正面および側面/けい椎部:正面および側面/顎の関節:正面および側面)
・歯型の採取
・噛み合わせの検査
・口腔内の撮影

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3.治療計画の策定
上記の検査結果や、患者さまの健康状態をもとに、今後の治療計画を策定しご説明します。なお、次の症状の場合は、予備治療を行ってから、手術を実施します。

<予備治療を受ける方>
・修復不可能なむし歯を抜いて、インプラントを利用される場合は、抜歯治療を行います。
・重度の歯周病の場合は、歯肉の改善治療を行います。
・インプラントを埋入するうえで歯槽骨が足りない場合は、各種再生治療を行います。

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4.インプラントの埋入 インプラント埋入手術~人工歯の装着
インプラントの埋入手術は、痛みを感じないようしっかりと麻酔を行い、完全個室の専用治療室で行います。歯を失った所へインプラントを埋め込む手術を行います。手術時間は、麻酔から縫合までを含めて約2時間前後です。顎の骨とインプラントが結合するまでに通常3~6カ月程度かかりますが、再生歯科医療PRGFを併用することによりその期間を短縮することが可能です。顎の骨とインプラントが結合したら、インプラントに支台(アバットメント)を取り付け、人工の歯を装着します。

●一次オペ(痛みのない麻酔)
インプラントの手術にあたっては、痛みのないよう麻酔をしっかり行ったうえで、インプラントの埋入部を確保します。

【痛くない麻酔】
局所麻酔の際には、まず表面麻酔をし、針をいれても痛くない状態にしてから、麻酔を行います。世界で最も細い麻酔針を使用し、体温に温度を合わせ、痛みを感じないように圧力をゆっくりと時間をかけて麻酔液を注入します。その後埋入ならびに縫合インプラントを埋入し、切開部分を縫合します。

※なお、上部の歯の装着は、骨の治癒状態を見ながら一定期間のちに行います(6参照)。インプラントが歯槽骨と結合し、完全に固定されたことを確認してから行います(2次オペ)。それまでの期間は患者さまのご希望により、歯型をもとに仮歯をご用意できますので、日常生活も安心して過ごしていただけます。

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5.縫合部分の抜糸
手術の約1週間後に、縫合部分の抜糸を行います。同時に、インプラントの結合経過を確認します。

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6.インプラントと歯槽骨の結合期間
歯槽骨との結合は、個人差もありますが、通常は約1ヶ月から1ヶ月半後に完了し、この期間中、特に通院の必要はありません。 ただし、歯肉の衛生状態や、結合経過などによっては、通院いただく場合があります。

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7.新しい歯の装着
新しい歯の装着歯槽骨にインプラントが結合されたのを確認した後、ジョイント部分となるアバットメントを接合し、セラミック製の新しい歯をしっかりと固定します。 以上で、インプラントの全治療が完了です。

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8.定期健診
インプラントを半永久的にご利用いただくためには、定期的なメンテナンスがとても大切です。 他の健康な歯のクリーニングとあわせて、3ヶ月に1度は定期検診を行ってください。5年保証をお約束する当院では、治療後も責任を持って、皆様方のお口の健康をお守りいたします(※ただし定期的なメンテナンスに受けていただく必要があります)。インプラントはむし歯にはなりませんが、細菌感染に対するリスクを減らすうえで、絶対的なメンテナンスが必要です。治療後は、正しいホームケアを行うとともに、医師の指示に従った定期検診が必要です。当院では最も歴史の長いスウェーデン方針のメンテナンスプログラムを取り入れております。

インプラントの治療期間中の仮歯について

基本的には、インプラントは人工歯根を埋入してからしばらくの間は治癒期間が必要です。顎の骨の状態によって治癒期間は異なりますが、短くても三ヶ月は上部構造を設置することができません。治癒期間中は、今までお使いだった入れ歯を少し作り直したり、専用の仮歯をつけることができるので、治癒期間中に歯がない状態で苦痛を感じることはないのでご安心ください。

イミディエートロード(即時負荷)という、インプラントを埋入した日にインプラントの上にレジンという樹脂で仮歯を作り噛むことも可能になりました。ただし、これはその埋入する部位の骨量、骨密度、本数、埋入時の初期固定の強さなどによって、できる場合とできない場合があります。

仮歯の作成
仮歯の作成仮歯の作成

埋入手術が終わったら、患者さまに休憩して頂きます。その間、仮歯の作成を行います。
手術後の歯型を元にレジンという素材で仮歯を作ります。

仮歯の装着
仮歯の装着仮歯の装着

仮歯が完成したら、その日のうちに装着する事ができます。埋入したインプラントが骨と結合するまでの数ヶ月間、仮歯を使う事ができるので日常生活に支障がありません。

丁寧で分かりやすい説明を行うので安心

CT画像や模型を使い、分かりやすくご説明致します
最新のCTで立体的・断層的に診断します

歯科CTの導入により、より正確な診断が可能になり、インプラントの埋入精度は飛躍的に向上しました。
また、患者さまにも視覚的にとても分かりやすい説明が可能になりました。

【検査と説明】最新の設備を使用して精密な検査を行ないます

問診とカウンセリングが終わると検査を行ないます。目視による口腔内のチェック後、歯科用CTを撮影します。検査・診断の結果を画面説明ツールと模型を利用して患者さまご自身に確認いただきながら、画像と現在の口腔内の状況を分かりやすく解析を行いながらご説明いたします。

骨量や、歯周病等の問題でインプラントが難しい場合は、骨増量法や歯周病のコントロールからのご提案となります。疑問点や不安な点は、ご遠慮なくお申し出ください。治療に予想されるお時間や注意事項等もあわせてご説明し、ご診療費用のお見積もりを提示させていただきます。個々の症例にあわせたお見積もりとご提案をさせていただきます。インプラント治療を決断されましたら治療のご契約を締結させていただきます。

模型で分かりやすく●模型で分かりやすく
模型も多数ご用意しています。インプラントの大まかな概念だけではなく、患者さま個々の具体的症例に合った模型を使い、ご説明いたします。

【術前の説明】手術の流れと安全な手術をうけていただくためのご説明

インプラント治療が決まりましたら具体的な日程を決め、手術の流れをご説明致します。

●手術前日充分に睡眠をとり、アルコール摂取は控えてください。
常時服用されているお薬があれば、事前にお申し出ください。
手術前は治癒力を上げるためバランスの取れた食事を心がけてください。
砂糖や芋類の糖質を多く含む食品の大量摂取は体の抵抗力を大きく損ないます。手術前日はお控え下さい。
タバコは術前1週間以上前から控えてください。(タバコは歯周病リスクを増大させます。)

●手術当日義歯をいれている方は外しておいてください。
楽な服装でお越しください。
お化粧はできるだけしないでお越しください。
麻酔を使用しますのでご本人様の運転でのご来院は避けてください。

【手術当日の流れ】手術の流れと安全な手術をうけていただくためのご説明

●手術のための会議

●手術室の準備
消毒用アルコールを使い、室内を拭掃します。
徹底した衛生管理のもと滅菌された各種機材や器具を搬入します。
マスク・手袋をしたスタッフが滅菌布を使いテーブルを覆い清掃域を作ります。
手術に必要な器具類を並べ患者さまの入室を待ちます。

●術者の準備
術者は手・上腕部までをよく洗い、手術着をスタッフに着せてもらいます。(これは手洗いをした手が再び汚れないようにするためです) その後、滅菌された手袋・キャップ・マスクを付け準備完了です。この後、手術終了まで、手を腰より下に下ろすことはありません

●患者さまは少し早目にお越しください
手術前にはリラックスしてお待ちください。お時間がくるまでしばらくお待ちください。呼吸や脈拍を安定させるために好きな音楽などを聞いてリラックスしてお待ち下さい。

●お口のクリーニングを行ないます
お時間が来ましたら、担当のスタッフがオペ室にご案内いたします。
まずお口の中をクリーニングをし、次に痛みの内容最新の注意を払い、麻酔を注射致します。麻酔は麻酔液を体温まで温め、歯科で使用する注射針の中でも世界最細の針を使用しています。圧力とスピードで痛みを感じることもございますので、ゆっくりと時間をかけ極力痛みがでないよう注入していきます。その後、滅菌された手術用キャップをかぶっていただき、インプラントオペ室に入室していただきます。

●手術スタート
術中もコミュニケーションを行ないながら進めていきます。
チェアにお座りいただき、腕にバイタルを測定する器具を装着し、お身体全体を滅菌ガウンで覆います。目も覆いますので、何も見えない状態になり、手術が終わるまで手も外に出せません。また、インプラント埋入中は当然ですが、お話いただくことがなかなか出来ませんので、何かと不安になると思います。術中は患者さまが不安にならぬように、ひとつの工程の前後に必ず声をお掛けをいたします。その都度何かあればお話下さい。

●インプラント挿入と仮歯装着
麻酔が効いているのを確認しインプラント体を埋入し、その後仮歯を装着、手術は最短で15分程度で、長くても1時間程度です。多くの方が思っていたより短時間に感じた、とおっしゃいます。

●術後の説明
お帰りになる前に鎮痛剤や抗生物質をお渡しいたします。指示通り服用して安静にしてください。

●注意事項
当日は飲酒・運動・お風呂など血行が促進される行為は避けてください。ただし、軽くシャワーを浴びるぐらいは問題ありません。食事はなかなか思うように行かないと思いますが、柔らかく食べやすいものを選んでください。また、手術部位は骨とチタンが結合するまでは不安定な状態です。舌や指で無意識に触りやすいので、注意してください。インプラント治療は外科手術ですのでどうしても出血があります。自然に止まりますのであまり気にしないようにして下さい。なかなか出血が止まらない場合は当院までご連絡下さい。

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インプラントの費用について

実績があるからできる。治療後5年間の無償保証
当院では、皆様により安心してインプラントをご利用いただけますよう治療後5年間の無償保証をお約束しています(ただし定期的なメンテナンスに応じていただく必要があります)。
インプラントは純チタン製ですので、腐蝕したり欠損することはほとんどありませんが、万が一、埋入したインプラントに支障が生じた場合、すべて無料で再治療を行います。

歯科治療費は、医療費控除を適用できます。 詳しくはコチラ【医療費控除】
当院では各種クレジットカードをご利用いただけます。詳しくはコチラ【クレジットカード】
当院では医療ローンをご利用いただけます。詳しくはコチラ【医療ローン】

※当院のインプラント価格は「高品位なインプラント本体」「白い歯(上部構造)」全てを含んだ価格です。
※ 治療位置・手術難度によりお見積もり致します。
※ 患者さまのお口の状態により「白い歯(上部構造)」が使用できない事がございます。

メンテナンスについて
健康な歯を保全するためにも、3ヶ月から半年に1度の検診をお奨めします。
当院では、皆様により安心してインプラントをご利用いただけますよう、治療後5年間の無償保証をお約束しています。

※本保証は、定期的なメンテナンスに受けていただく必要があります。
※保証期間は、治療後5年間有効です。
※保証範囲はインプラント本体に限ります。上部の歯は保証の範囲外となりますので、予めご了承ください。

こだわりの白い人工歯

目指すのは「歯に優しく、噛み心地のいいインプラント」

歯も単に「白い歯」ではなく「自然な歯」、最高品質の実現の為に「なかもずデンタルスタジオ」では、一般的な外注でなく「院内技工」にこだわっています。

院内技工なかもずデンタルスタジオには、セラミック専門の歯科技工士が在籍しています。技工士はインプラント治療でもっとも大切な「正しい噛み合わせ」に必要な人工の「白い歯(被せ物=上部構造物)」を製作します。インプラント専門の歯科医院でも「白い歯」の製作は外部委託(外注)がほとんどです。スピーディーで質の高い治療を患者さまに提供するため、技工室(人工の歯や歯茎の部分などを患者さま一人ひとりにあわせて作製するための工房)を設けています。

インプラントに用いる被せ物(上部構造物)について
歯の被せ物(上部構造物とも呼ばれます)は値段・材質によって様々で金属のもの、金属と樹脂のもの、特殊セラミックでつくられたものなどに分かれています。

より自然で高品質な白い被せ物

メタルボンドメタルボンド
見た目の自然な白さ、金属をベースにした高い強度から最も多く選択されます。インプラントに限らず白い歯の治療で最も用いられる、標準の被せ物です。金属のベースに透明感のある白いセラミックをコーティングしていることから「メタルボンド」と呼ばれます。

<メタルボンドの長所>
・白く天然歯に近い色調
・金属のベースを持ち強度に優れ、殆どの部位に使用可能
・汚れや雑菌が付着しにくいため衛生的

<メタルボンドの短所>
・オールセラミックスに比較すると色調・透明感が劣る
・ベースにする金属の種類によって溶け出す可能性がないとはいえず、金属アレルギー
や歯ぐきの黒ずみの可能性がゼロではない

オールセラミックオールセラミック
金属が光を遮らないので極めて透明感が高く、見た目の自然な白さはメタルボンドより優れています。金属を使用しないのでアレルギー、歯ぐきの黒ずみなどの心配がありません。

<オールセラミックスの長所>
・非常に透明感に優れた、極めて天然歯に近い色調
・金属を使用しないためアレルギーや歯ぐきの着色の心配が無い
・汚れや雑菌が付着しにくいため衛生的

<オールセラミックスの短所>
・メタルボンドに比べ割れたり、欠けたりしやすい
・価格がハイブリッドセラミックに比べて高くなる
・仕上がりが歯科医、技工士のテクニックに大きく左右される

新世代の白い被せ物

ジルコニアセラミックスジルコニアセラミック
金属が光を遮らないので極めて透明感が高く、オールセラミックより強度に優れています。金属を使用しないのでアレルギー、歯ぐきの黒ずみなどの心配がありません。

<ジルコニアセラミックスの長所>
・非常に透明感に優れた、極めて天然歯に近い色調
・金属を使用しないためアレルギーや歯ぐきの着色の心配が無い
・金属より固く、オールセラミックの約10倍の強度
・人工関節に使われるほど身体にやさしい素材(生体親和性)
・汚れや雑菌が付着しにくいため衛生的

<ジルコニアセラミックスの短所>
・最高レベルの被せ物のために費用が高い
・仕上がりが歯科医、技工士のテクニックにより大きく左右されることがある

金による被せ物

ゴールドゴールド
歯科用貴金属のため金属アレルギーの心配が少なく、周囲の歯に与える影響も少ない特徴があります。

<ゴールドの長所>
・柔らかい材質で噛み合わせる側の歯、周囲の歯を痛めない
・金属のため強度に優れ、殆どの部位に使用可能
・貴金属のためアレルギーや歯ぐきの着色の心配が少ない

<ゴールドの短所>
・金自体の価格相場に左右されて総じて費用が高い
・とても目立つので奥歯など限られた部位しか好まれない


全てのインプラント治療は検査・カウンセリング時に治療計画とともにお見積もり致します。まずは安心してカウンセリングにお越しください。インプラント治療は保険適用が認められておりませんので、自費診療の扱いになります。

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万全のインプラント設備と材料

オペ室完備オペ室完備
インプラントは外科手術なため、感染症などにかかるリスクのない、クリーンな環境でオペをすることがとても重要になります。当院では、他の空間から完全に隔離したオペ室を完備しております。さらに、オペ室内では通常の数万分の一のレベルまで無菌化することによって、クリーンな環境での治療を行っております。

インプラントオペ室があることは、手術を行うドクターにとってもメリットがあります。たとえば、手元が非常に明るく、専門の機材がすぐに取り出せる環境のおかげで、より精密で安全な治療を行えます。

<オペ室のメリット>
・適切な滅菌環境を作る
・ドクターにとっても手元が明るく、精密な治療ができる

オペ室のようにクリーンな環境で、リラックスしてインプラント手術を受けることができることを医院を選ぶ基準にされている患者さまも多いようです。

無影灯無影灯
影を作らず、自然光に近く、長時間照明しても温度があまり上がらない特殊な照明です。主に、外科手術でなどの手術室などで用いられる装置です。インプラント手術を行っている歯科医院でも、無影灯まではまだ設置していない歯科医院が多いのです。あってはならない失敗を防ぐために,当院では最新の機器を取り揃えております。一般の歯科医院には普及していない機器も多く、歯科用CTの導入率は1%未満ともいわれています。

これらの設備は、「勘と経験に頼らざるを得なかった今までの歯科治療」を一気に塗り替えてしまうかも知れない程の診断機器です。患者さまの皆さんには、安心して治療を受けていただきたいと考えております。

CTを導入し、安全な治療をCT
当院では、歯科医師の経験や勘だけに頼らず、「歯科用CT」を用いることによって客観的な判断基準を基に安全なインプラント治療を行っております。CTの優れた点は、コンピュータ上で骨を「3D」で再現できる点。これにより、レントゲンでは分からなかった、骨の奥行き、骨の幅、厚みを正確に把握することができます。今ではインプラントの治療に欠かせない検査のひとつです。また、インプラントに限らず、親知らずの抜歯、矯正歯科治療、歯周病治療の際の骨の状態把握、根管治療等の際にも、歯科用CTにより高解像度のデータが入手でき、安全に治療を行うことが可能です。

一般的には、大学病院や提携のクリニックでCT撮影を行いますが、撮影までの期間が長くなり、日程の調整等を行っていただくため、患者さまに不便をおかけすることが多いのも事実です。しかし、歯科用CTを導入している当院では、患者さまの日程や診断に対し、柔軟に対応することができます。

<歯科用CT導入のメリット>
・インプラントを埋入する位置、方向のシミュレーションができる
・難易度の高い手術ができる
・骨の状態を正確に把握すれば、治療の安全性が高まる
・事前の確認が可能なため、切開部分が狭くなることで患者さまの負担を軽減できる
・治療時間の大幅な短縮ができる
・自分の骨の状態を患者さま自身しっかり把握できる
・医科用X線CTと比較して、被爆量は1/100~1/30程度。お子さまでも安心して撮影をすることが可能

歯科用CTによる精密な診査診断
当院では歯科用CTを導入したことにより、インプラントなどの治療において、従来より正確な診断が可能になりました。歯科用CTと従来のレントゲン写真の違いとして、従来のレントゲン写真ですと、お口の中の状態をあくまで平面でしか把握できませんでした。歯科用CTはお口の中の状態を立体的に把握することができるため、より的確な診断、診療が可能になります。

CTCTCT

<インプラント治療を行うときの4個のメリット>
1. 得られる情報量が格段に多く、お口の中の状態を正確に把握できる
2. 被爆量が少なく患者さまへの負担が少ない
3. 撮影時間が約15秒で、患者さまをお待たせしない
4. 撮影した画像はデジタルデータのため、撮影してすぐに確認することができる

●レントゲン写真だけでは分からなかった症例
より正確で安全なインプラント治療をご提供するには、従来のレントゲン写真だけではなく、CT撮影による診断が重要になります。インプラント治療の際、正確にお口の中の状態を把握せず治療を行うと、神経や血管を傷つけてしまう場合があります。神経が傷つけられてしまうと、麻痺などの原因になるため、事前にお口の中の情報を正確に把握することが重要になります。

インプラント材料について

ポジショナルガイドを用いたインプラントポジショナルガイド
インプラント治療は骨にチタンの根を埋め込む際にドリルを使います。どんなに経験を積んで丁寧に行っても、深さや傾きを寸分違わず行うことは至難の業のため、「ポジショナルガイド」というインプラント治療でドリルの位置合わせに用いるものを使用しています。なかもずデンタルスタジオではこのポジショナルガイドをCTでの三次元的なデータを解析してオペ用の時に用いるドリルの方向・位置などを正確に決定するジグで、神経までもCTで把握、インプラントと神経の関係も確定でき、インプラントを入れる骨の状態までわかります。とても細かい情報まで把握しての手術になり、安全性が高い状態でインプラント手術を行えるようになりました。

これにより、計画した位置にインプラントを入れる事が可能になりました。ポリショナーガイドで冠も正確なセットが可能です。

<メリット>
・安全で確実なインプラントが可能
・インプラント手術の完璧なシュミレーションが行える
・オペ時間の短縮(患者さまの身体的な負担が軽減します)
・良い条件では歯肉を開かないインプラント手術(フラップレスサージェリー)も可能に

骨補填剤
骨補填材とは、骨の再生を目的として用いられる材料のことです。患者さまの状態にもよりますが、欠損した骨を再生しインプラントを行うために、当院では必要不可欠なものと考えています。移植骨採取のための手術が困難な人、自家骨を少ししか採取できない人など様々な理由でインプラント体埋入のための骨量が不足する場合、必要量を確保するために単体、或いは少量の自家骨と組み合わせるなどの方法で使われます。

骨補填材には、骨補填剤にはいろいろな種類があり、人の凍結乾燥骨や脱灰凍結乾燥骨、牛の皮質骨で作られたもの、また100%化学合成されたものなどがあります。なかもずデンタルスタジオでは天然素材(牛豚人骨由来)のものを使用しています。

インプラントを埋入する箇所の、骨が一部不足している場合や、柔らかい(骨密度が低い)場合、オペの際に同時に、コラーゲン膜や人工骨材を用いて、骨を増やす処置を行う場合があります。 補強を行うことでより結合を安定させることができます。なかもずデンタルスタジオでは、少しの補填については料金に含めずに治療を行っております。

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インプラントとその他の治療法の違い

ブリッジとは?

ブリッジとは?失ってしまった歯の両隣の健康な歯を削って、かぶせ物をして、橋をかけます。ブリッジは固定式のため、取り外したり装置を洗ったりする手間はかかりませんが、いくつか問題点があります。

健康な歯を削る大きなリスク
ブリッジの最大の問題点は、1ヶ所の歯の治療のために、両隣のしかも健康な歯の大部分を削らなくてはならないことです。削る治療は、むし歯をつくる大きな原因でもあります。 もちろん入れ歯と同様に、両隣の歯が過重負荷のもとブリッジを支えるため、健康なこれらの歯の寿命は、ますます縮まります。この他、ブリッジ下部の歯槽骨の減少に伴い、噛み合わせも悪くなります。インプラントなら当院のセラミック専門の歯科技工士があなたの歯をお作りします。噛み合わせも元の歯と同じような感覚に戻ります。

ブリッジが出来ない症例
一番奥の歯がない場合は、ブリッジができません(ブリッジは両隣の歯で支えるため、支える歯がないと不可能)。また、3本分を連続で補うことはできるのですが、5本からは支える歯に負担が大きすぎるのでできません。

衛生管理上の弊害
固定式のブリッジは、ブリッジと歯肉の間にできた隙間に食べ物が溜まりやすくなり、むし歯だけでなく、歯周病や口臭の原因となります。

費用対効果
ブリッジは保険を適用できますが、実際は、低料金の治療費以上に"歯を削るリスク"の方が大きく、支える歯の周囲を削ってかぶせ物をするため健康な歯を削り、その歯にも白い歯を選択した場合3本分のクラウンの費用が必要になります。もしもこの選択によって、本来健康なはずの両隣りの歯を失ってしまった場合、結果として、より多くの治療費を支払わなければならなくなります。

入れ歯とは?

入れ歯とは?口の中は繊細にできています。入れ歯は人工の異物なので、補う歯の本数が大きくなるほど口の中に違和感を感じやすく、味は感じにくくなります。(種類によっては改善されているものもあるが価格が高価になる)。歯があるときには当たり前だった事が、入れ歯になってしまうとできなくなってしまうのが難点です。

味覚の変化と口元のハリの衰え
違和感を感じやすいだけでなく、食べ物がはさまる、痛いなどの理由で「噛む」という大切な機能が困難になり、噛む力が弱まります。また、噛む力がかわるため、味の変化を感じるようになります。自分の歯よりも噛む力が弱くなるため、特に総入れ歯は口元にハリがなくなり、急に老け感覚がします。

毎日のお手入れのわずらわしさ
食事ごとのこまめな洗浄が必要で、洗浄性の悪い部分は口臭の原因になります。匂いもきつくなりやすいです。また、ブリッジのような固定式ではなく取り外し式なので、外しているときを人に見られるのが恥ずかしい人もいるようです。インプラントなら見た目だけでなく手入れも自分の歯と変わりません。

他の健康な歯への悪影響
部分入れ歯の場合、留め金は、見た目を損なうだけでなく、両隣の健康な歯を傷つけます。同時に、両隣りの歯が入れ歯を支えるため、バネをかけられている歯(支えの歯)は長時間上下左右の揺れや力を加えられ続けるため、歯への負担が大きく、大事な健康な歯の寿命を縮めてしまいます。 また、歯を失った下部周辺の歯槽骨が減少してしまうため、健康に生えている本来の歯の位置(=噛み合わせ)や発語も乱れてしまいます。 つまり、"部分入れ歯がさらなる入れ歯を生み、気づけば総入れ歯になっていた"。こうした例は決して珍しくはありません。

費用対効果
入れ歯は保険内診療ですが、"食の愉しみの制限・食事時の痛みやわずらわしさ・他の健康な歯への影響"を考慮した場合、必ずしも費用対効果に優れているとはいえません。インプラントは保険外診療ですが、半永久的に利用でき、自然で透明感の高いセラミックの他、硬質プラスチックや親和性の高い貴金属など、ご予算に応じて素材を選択できるのが魅力です。

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2016年4月13日

インプラントの治療にあたって

インプラントの治療は、骨の発育がほぼ完了する16才以上の方であれば、どなたでも行えます。年齢に上限はありません。ただし、以下の方は治療を受けることができない可能性が高くなります。

インプラントの治療にあたって
重い歯周病の方
インプラントの治療にあたって
全身疾患のある方
インプラントの治療にあたって
ヘビースモーカー
インプラントの治療にあたって
妊娠7ヶ月目以降の方

その他、以下の場合に当てはまる方もインプラントが難しくなります。
・歯が抜けてそのままにしていた期間が長い場合
・噛み合わせに問題がある場合
・全身的な疾患があり、手術が出来ない場合
・治療後の定期的なメンテナンスが出来ない人の場合
・骨の成長が激しい若年者(状態による)

重度の歯周病の方は、お口の中の衛生状態が悪い場合が多く、そのままではインプラントを入れることができません。歯周病を治療し、正しい歯磨きを習慣づけてからインプラントの治療を行います。

最も気を付けなければならないのは、体が不自由などの理由で、治療後のメンテナンスが出来ないような場合です。インプラントは治療後のメンテナンスが絶対に必要ですので、このメンテナンスに問題があるような人は、インプラント治療は避けたほうが良いといえます。

骨の量が少なくインプラントが打てない場合には、骨移植などを行なえばインプラントが打てるようになる可能性もあります。

※インプラントが出来ない場合には、ブリッジや部分入れ歯などによる治療となります。

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様々なインプラントメーカー

インプラントに使う素材「チタン」インプラント
インプラントに使用する人工歯根には「チタン」という金属が使われています。チタンの分子レベルが非常に骨と似ているため骨が異物と思わないため他の素材より歯とくっつきやすいのが大きな特徴です。 骨に埋め込んだチタンは3~6ヶ月で結合するので自然の歯と同じようになります。

インプラント治療で最も重要なことが二つあります。

1.インプラントと天然歯が調和した咬合を与えること
2.インプラント治療後のメンテナンスをきちんと行うこと

当院ではインプラント治療の際には、創傷治癒(早く傷を治す事)の観点より、患者さまおひとりおひとりの骨質に対処したインプラント手術ができるように努めています。

様々なインプラントのメーカー

現在の安全性が高い治療システムが確立されるまでには様々な形状・材料で作られたインプラントがありました。 現在では、純チタン・チタン合金の、歯根に似た形状をしたものが主流で、長さ・太さ・表面性状・形状などが違う、たくさんの種類が存在しています。 現在も、より多くの症例に適した治療を提供できるよう研究が進められ、様々な長さ・幅・形状をしたものが製造されています。現在インプラント本体に使用されている材質は、純チタンかチタン合金がほとんどのようです。より骨と強固に結合できるように研究された結果、チタンの表面は酸処理やプラズマ溶射等、各種処理が施されていますが、それらとは別に、本体にハイドロキシアパイタイトをコーティングしたタイプのものも存在します。

現在、国内外を合せ、およそ200社ものインプラントメーカーがあります。なかもずデンタルスタジオでは、患者さまのあった治療法だけでなく、インプラントシステムにもこだわって治療を行っております。信頼性のある機能を兼ねそろえたものを考え各種インプラントシステムを採用しています。これらの選択には高度な知識が求められますので、精密検査を行った上で歯医者さんが判断することになります。

代表的なものとして挙げられるものは下記になります。

3iインプラント3iインプラント
【原産】アメリカ
【製造】Implant Innovations社
【性状】オッセオタイト

3iインプラントはアメリカのImplant Innovations社が製造しているインプラントで、アメリカでのシェアはトップクラスで、世界的にも第3位という高いシェアを誇っています。3iインプラントの最大の特徴は、特許を取得した「オッセオタイト」という表面性状にあります。

オッセオタイトは微小で均一な粗造構造で、この微細な突起の間にフィブリンの束が絡まってクロット付着を創り出し、このことがインプラントと骨の結合「オッセオインテグレーション」を強力に促進します。一般臨床施設研究で高い成功率をあげており、1,000人を超える患者さまに対して2,500本以上のケースで使用された3iの臨床評価は、5年間平均成功率97.2%、不良骨では98.6%と、非常に高い成功率となっています。

そうした実績から1999年には「骨が不良な部位における治癒実績を改善した唯一のインプラント」としてFDA(※)認証を得ています。3iは日本ではそれほどメジャーなシステムというわけではありませんが、当院では患者さまに合わせてこのタイプを採用することもあります。
※FDA=米国食品医薬品局

スイスプラススイスプラス
【原産】アメリカ
【製造】Zimmer Dental社
【性状】オッセオタイト HA Implant Spline twist MP-1(通称カルシテックインプラント)

スイスプラスは、スイスで開発されたITIインプラントを模倣して、アメリカ・ジーマデンタル社で作られたインプラントです。スイスのITIを越えられるようにとスイスプラスの名前が付けられています。 表面はSBMブラスト処理によりザラザラした性状になっており、このことが本体と骨との結合「オッセオインテグレーション」を促進しています。

HAインプラントHAインプラント
【原産】アメリカ
【製造】Zimmer Dental社
【性状】オッセオタイト HA Implant Spline twist MP-1(通称カルシテックインプラント)

HAインプラントは、骨の硬さを選ばず埋入できる特徴を持つ世界でもセルフタップで埋入できる唯一のHAインプラントです。インプラントの表面に、ハイドロキシアパタイト(HA)を使用しているため、他のどのインプラントより顎の骨と結合しやすいといわれています。コーティング技術は、プラズマ溶接MP-1と呼ばれ、97%のHA結晶構造を有するため、コーティングの剥離や吸収の問題報告もほとんどありません。

カルシテックインプラントは「バイオインテグレーション」と呼ばれる結合様式で、他のインプラントと比べ骨の伝導性に非常に優れ、骨の状態が悪いところにでも使用可能。特に、抜歯即時埋入と呼ばれる、抜歯を行った当日に抜歯窩を利用してそこにインプラントを埋入してしまう方法は、カルシテックインプラントを使用することにより可能となります。この埋入方法は、痛みや腫れがほとんど出ないことが特徴です。スプラインMP-1の最も得意とする症例といえるでしょう。

インプラントとアバットメントの接合様式は、スプラインと呼ばれる独自の構造を有し、アバットメントの回転抑止やスクリューの弛み防止などにすばらしい能力を発揮し、多くのインプラントに起こるトラブルを防止します。状態が良ければ手術当日より仮歯が入れる事ができます。また、チタン製のインプラントより治癒期間が早いのも特徴です。

POI-EXインプラントPOIインプラント
【原産】日本
【製造】京セラメディカルマテリアル社
【手術】主に1回法(2回法もある)
【性状】陽極酸化、HAコーディング

POIインプラントは、日本最大のインプラントメーカーであり、日本のインプラントシステムの中では最も歴史のあるものです。

アストラテックインプラントアストラテックインプラント
【原産】スウェーデン
【製造】Astra Tech社

アストラテックインプラントは世界的な製薬・医療器具メーカーであるアストラゼネカ社のグループ企業、アストラテック社により開発されたインプラントです。世界第3位のシェアをもつ、比較的新しいシステムではありますが、ブローネマルクのシステムの複雑な面を改善し、ITIの利点を取り入れたシステムであるといわれています。

生体親和性に優れ、歯周病に対する抵抗力が高く、長期間安定して使用出来る素材である純チタンを用いた歯科用インプラントで、1985年から開発に取り組み、現在その研究開発力と長期安定性は世界中で高い評価を受けています。

アストラは、二酸化チタン(TiO2 )の粒子をフィクスチャー表面に吹き付けて表面をブラストすることにより、表面を均一な粗造面にして、骨組織との機械的な結合をより強固にするというものです。

ブローネマルクブローネマルク
【原産】スウェーデン
【製造】Nober Biocare社
【手術】2回法

ブローネマルクは、ブローネマルク博士の研究を元に開発された、40年の実績のある世界的に普及しているインプラントです。2回法で行うことが多く、治療期間が比較的長いのが特徴です。インプラント体が長く大きい傾向があるため、アジア人や日本人の治療には、骨の幅や厚さの関係から、扱える症例がやや限られる傾向があります。

ストローマン(ITI)ストローマン(ITI)
【原産】スイス
【製造】Strauman社
【手術】1回法

ストローマンは代表的な1回法のインプラントで、スイスのベルン大学とストローマン研究所との協力で開発、1974年に臨床応用された、歴史ある信頼性の高いインプラントです。骨結合が早く得やすい表面処理が、特徴の一つです。

ストローマンの最大の特徴は、研究に対する取り組みに特に力を入れている点で、ITI(International Team for oral Implantology・口腔インプラント学のための国際チーム)という、非営利の大規模な学術機関と密な連携体制にあります。そのため、ストローマン社のインプラントは長らく、ITIインプラントと呼ばれてきました。

研究にかける費用はインプラントメーカーの中で随一で、豊富なデータや研究結果に基づいた、信頼性の高いインプラントを作り続けています。ストローマンは、インプラント体が比較的小さめのため、日本人の顎に合いやすいシステムでもあります。

リプレイスセレクトリプレイスセレクト
【原産】スウェーデン
【製造】Nober Biocare社
【手術】1回法

リプレイスセレクトは元々、アメリカの「ステリオス」というインプラントでしたが、数年前、ノーベルバイオケア社が吸収合併し、リプレイスセレクトという名前に変わりました。

同社のブローネマルクは本体が長めのため、骨の厚みや高さが少ないケースでは使用が難しい傾向がありましたが、リプレイスセレクトは短めになっているため、骨の厚みや高さが少ないことが多い日本人に向いているインプラントであると言えます。リプレイスセレクトはブローネマルクの器材が使用できるため、ブローネマルクからリプレイスセレクトに乗り換える歯科医院も増加してきています。

アンキロスアンキロス
【原産】ドイツ
【製造】Degussa社
【手術】1回法

アンキロスは1985年に、フランクフルト大学のG.H.Nentwig教授と、チューリッヒ大学のW.Moser工学博士により開発されたトシステムです。アンキロスの表面はサンドブラスト処理で、上部構造に負荷がかかる段階での骨吸収を減少させるといわれています。 インプラント周囲の組織の状態の安定性が高いシステムであるといわれています。

カルシテックインプラントカルシテックインプラント
【原産】アメリカ
【製造】Calcitek社
【手術】2回法
【性状】HAコーティング

カルシテックインプラントはアメリカのカルシテック社が製造している、HAコーティングのインプラントです。HAとは「ハイドロキシアパタイト」の略で、HAは骨の無機質の大部分を占めるものです。インプラントの表面をHAでコーティングすることによって、インプラントと骨の結合「オッセオインテグレーション」を促進しようというのが、HAコーティングの狙いです。

カルシテックのHAコーティング技術はMP-1と呼ばれ、97%のHA結晶構造を有しています。その結果、HAコーティングの問題点であった剥離や吸収などの問題がほとんど報告されていません。 また、スレッドタイプではHAコーテッドインプラントで唯一、セルフタップ様式です。

プラトン(プラトンバイオ)インプラント プラトンインプラント
【原産】日本
【製造】PLATON社
【手術】主に2回法(1回法もある)
【性状】ブラスティング+酸エッチング処理、HAコーティング

プラトンインプラントは日本の歯科医師、企業、大学などが協力して開発した、日本製のインプラントシステムです。表面性状はブラスティング+酸エッチング処理で、均一な凹凸と安定した酸化膜を形成し、オッセオインテグレーションを促進させます。

最近ではインプラント体表面にHAコーティングを施した、「プラトンバイオインプラント」が開発されました。

バイコンインプラントバイコンインプラント
【原産】アメリカ
【製造】BICON社
【手術】1回法、2回法、イミディエート
【性状】ノンコーティング、TPS、HAコーティング

バイコンインプラントは20年の臨床実績と35年の研究開発の実績を持つ、歴史のあるインプラントシステムです。細菌の侵入を防ぐと言われている1.5°ロッキングテーパーや、360゜どの方向にも回転させて位置決めできるアバットメント、セメントやスクリューを必要としないバイコンインテグレーテッドアバットメントクラウンなど、バイコン独自のシステムが多数取り入れられています。

バイコンインプラントは他のインプラントに比べ、非常に選択肢の多いインプラントシステムであると言えるでしょう。

AQBインプラントAQBインプラント
【原産】日本
【製造】アドバンス社
【手術】1回法
【性状】HAコーティング

AQBインプラントはアドバンス社が製造している、国産のインプラントです。手術は1回法で治療期間は約2ヶ月と、患者さまにとって負担が少ないことが特徴のインプラントシステムです。

IATインプラントIATインプラント
【原産】日本
【製造】石福金属興業社
【手術】2回法
【性状】放電加工

IATインプラントは石福金属興業社が製造している国産インプラントです。IATインプラントに特に目新しい部分はありませんが、逆にこれまで確立された基本的なインプラントシステムを踏襲しているので、安心感があるといった見方も出来ます。

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専用オペ室完備、CTによる診断とサージカルガイドによる正確な治療

カウンセリング、検査、治療、すべてをていねいに対応いたします。元どおりに限りなく近い状態のお口を...と願う患者さまに、豊富な知識と確かな技術でお応えします。

インプラント

「入れ歯のように、顔つきを変えない義歯を入れたい」
「歯があったときのように、食事を美味しく食べたい」
「入れ歯を作ってみたけど、どうしても馴染めない」

「第二の永久歯」と言われるほどメリットの多いインプラントは、上記のようなお悩みを持つ患者さまにおすすめしたい治療方法です。当院は、治療に最適な「インプラント専用オペ室」とCTほか設備を揃え、安全な外科治療を行っています。

インプラントとは

インプラント

一般的に歯を失う原因は、齲蝕(むし歯)や歯周病(歯槽膿漏)が多いのですが、外傷によって、人によっては先天的に歯が無い場合もあります。インプラント治療とは、歯を失ってしまった歯が無い部位(歯肉部分)の顎の骨に、歯槽骨との親和性に優れたチタン製の小さな人工歯根[=インプラント]を埋め込んで強固な土台を築き、この上にセラミックなどの人工の歯を装着する『最も合理的に歯を再生できる治療方法』です。インプラント治療は1本の歯がなくなった場合から全部の歯がなくなった場合まで、幅広く適用できる治療方法です。

POIインプラントインプラントは古くから研究が重ねられ、現在の材質や形、手術法が開発されました。当院ではPOIインプラントを使用しております。POIインプラントは、日本のインプラントの中で最も歴史があり、日本人の顎の大きさ、骨の形状を考慮した上で開発されたものですので、安心してインプラントの治療を受けて頂けます。

インプラント治療に成功すれば違和感なく噛めるようになりますが、トラブルを起こすケースや患者さまの症状、お口の中の状態により治療を出来ない場合もあります。また、インプラントを維持して行く上で、ご自身でのプラークコントロールや歯科医院での定期検診はとても重要です。お口の衛生状態を綺麗に保てない方にはお勧めできません。気になる事がございましたら、お気軽に当院までご相談ください。

当院のインプラント治療に対する考え方インプラント治療に対する考え方
患者さまに少しでも安心して治療を受けていただくために、当院では新たに6つの新基準を設けました。いずれも国内では最高ランクの安心基準です。

1.オペ室完備(口腔外バキューム、無影燈、ビジュアルマックス、動線確保の可能な広い個室、体に負担の少ないソファー)2.徹底した滅菌、衛生管理3.最新設備完備(歯科用CTなども含む。血圧、酸素血中濃度管理も可能。体に疾患をお持ちの患者さまには心強いです。)4.経験豊富なドクターと様々な症例に応じた対応(担当制)5.より自然な人工歯を選択できる(歯科技工士の存在と、歯科技工士によるこだわりのシェードテイキング)6.患者さまに合った安心安全なインプラント体の使用

歯を失った時の治療には、インプラントの他に、クラウンブリッジ、義歯などがありますが、インプラント治療は外科手術のため、術前にCTによる正確で精密な検査と綿密な診査診断が不可欠です。

インプラント治療にはこんなに多くのメリットがあります

・自分の歯のようによく噛める
・見た目の自然な美しさ
・噛み合わせが良くなる
・まわりの歯を傷つけない
・顎の骨が痩せるのを防ぐ
・噛む機能が回復することで食べ物の制限がなくなり、バランスの良い食事が楽しめる
・自然な外観や表情を取り戻すことができ、人前で話すことも全く平気になる

インプラント上部に装着する歯は、歯槽骨と結合したインプラントと、硬質合金のアバットメントによって、しっかりと固定されるので、歯科インプラントは、"見た目の美しさだけでなく、本来の自分の歯と同じ感覚で、力強く噛む"ことができます。

この上部の歯は、セラミックの他、硬質プラスチックや貴金属など、ご予算に応じて素材を選択できます。

インプラント本体の耐久性等特に心配ありませんが定期的なメンテナンスは不可欠になります。腐蝕や欠損がほとんど起こらない純チタンを素材とするインプラントは、金属アレルギーの方でも安心して、半永久的にご利用いただけます。

インプラントは顎の骨の中に歯根のかわりのネジを埋め込むので、噛んだ時の感触、咬み応えが自分の歯に限りなく近い感覚に戻ります。そして、噛むこと、味をしっかり感じる事ができるので、脳への刺激も強くなります。口元のアンチエイジングに効果的です。

チェック!!
歯槽骨(しそうこつ)とは?歯槽骨
すべての歯は、歯肉の下の歯槽骨によって支えられています。そして、インプラントも同様に、歯槽骨と強固に結合し、歯と同じ役割を果たします。 したがって、インプラントの治療では、歯槽骨の状態がとても重要で、当院では、高解像度のデジタルレントゲンを使用し、歯槽骨の密度や量を正確に解析しています。 また、歯槽骨が足りない患者さまの場合には、骨を増やす治療も行っています。
CT
CTでの精査診断について

こんな方におススメします!!
・まだ30歳代なのに、前歯が一本抜けた
・抜けた両脇の歯を削ってブリッジか入れ歯かと言われたけれど、健康な歯を削ったり入れ歯にするのは嫌!!
・入れ歯は、口が狭く感じたり、味も分からないってきいたから嫌!! 美味しい食事をしたい。
・ブリッジはバネをかけている歯がグラグラしてくるってきいたから嫌!!
・むし歯のため、歯が部分的にない。ない歯の数が多くブリッジができない。

インプラント
総入れ歯を2本のインプラントでしっかりと固定できます。
インプラント
部分入れ歯を金属バネなしでしっかり固定できます。
インプラント
ブリッジのように両側の歯を削ることなく、1本の歯だけを取り戻せます。

<チェック表> 入れ歯でどのような事に不便さを感じますか? このような方におススメいたします。
☑ 奥歯が無い
☑ 入れ歯に違和感を感じる
☑ 入れ歯に物が挟まったりするのが嫌
☑ 噛む力が弱い(噛みにくい)
☑ 健康な歯を削るのが嫌
☑ 自然な歯を取り戻したい
☑ 上手に話しが出来ない
☑ 好きなものを食べられない
☑ 臭いが気になる
☑ 筋肉が衰え老けこんで見える
☑ 歯周病が心配
☑ 入れ歯が気になって口を開けられない
☑ 入れ歯がすぐ外れてしまう
☑ 定期的な入れ歯の床の張り替えが面倒

お口の中のストレスは体にも心にも影響します。
上記の項目にチェックが入る時は、インプラントをお勧めいたします。

失った歯を補う3つの方法

失った歯を補う治療には3つの方法があります。取り外し式の「入れ歯」、固定式の「ブリッジ」「インプラント」です。なかでもインプラントは、入れ歯やブリッジの欠点を解決した「歯に優しい最善の治療方法」とされています。

インプラント ブリッジ 部分入れ歯
インプラント
人工のチタンでできたネジのような人工歯根を歯の根っこの代わりとして顎の骨の中に埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法。本物の歯のような感覚が魅力ですが、骨を削るのでオペが必要となります。
ブリッジ
ブリッジは、一体化された複数の人工歯を左右両隣りの歯で固定する「接着式の治療法」です。歯のない部分を補うために抜けた歯の両隣の歯を削り、3本以上で連結させた人工歯で橋をかけます。
入れ歯
入れ歯は留め金と人工歯が一体となった「取り外し式の義歯」で、抜けた歯の両端の歯に留め金などを掛けて固定させる治療法です。
部分入れ歯:左右両方の奥歯を失った場合や、一番奥の歯を失った場合には部分入れ歯を使用します。
総入れ歯:すべての歯を失った場合は、歯茎の上にのせる総入れ歯(総義歯)を使用します。

インプラント治療と従来の治療法との大きな比較
義歯(入れ歯)
入れ歯
利点 ・治療法が比較的単純で、治療期間が比較的短い
・保険適用できる(但し、金属床などは自費治療)
・歯を少しだけしか削らない=たくさん削らなくて済む
・ほとんどの症例に適応できる
・取り外し式で清掃しやすい
 
欠点 ・プラスチックの床の部分が歯茎に接し、異物感を感じやすい
・取り外し式で、天然の歯と同じようには噛めない
・を掛ける歯に負担が掛かるバネのかかる(留め金)歯に負担がかかりやすい
・審美的に問題がある
・外れやすく慣れるまで違和感がある
・噛む力が弱くなる
 
ブリッジ
ブリッジ
利点 ・しっかり固定され異物感がほとんどない
・保険適用できる(但し、セラミックなどは自費治療)
・固定性のためしっかり噛める
・噛む力はほぼ変わらない
 
欠点 ・土台となる天然の歯を比較的多く切削する
・土台となる歯に過剰な負担がかかる
・隣接した歯を2本以上削らなければならない
・足りない歯の分の咬合力を他の歯が補う為、負担が大きい
 
インプラント
インプラント
利点 ・違和感がほとんどない
・ほかの天然の歯を切削せず、負担もかけない
・固定性のため、しっかり噛める
・ブリッジや義歯に比べ、長持ちしやすい
・自立している周りの健康な歯にダメージを与えることがない
・しっかり固定されるため違和感がなく、天然歯に近い感覚を得られる
 
欠点 ・保険適用できないため、費用がかかる
・外科処置をともなうため、重度の糖尿病などの全身疾患をおもちの方には適用できない
・治療期間が比較的長い
 

インプラントは第二の永久歯

インプラントとは永久歯は二度と生えてきません。インプラントは入れ歯と違い、固いものを良く噛むことができ、まるで自分の歯のように食べ物を直接感じることができるので、食事を美味しく食べられます。 お話の際もしゃべりにくいなどの不快感もなくなり、 自然の歯と同じ運動ができるようになります。

インプラントとは?
骨を削って、歯の根の代わりとなるネジ(人工歯根)を埋め込みます。インプラントは外科手術が必要になることと、どの術式も保険がきかないので費用面で高価になってしまいます。また、骨の状態によってはできなかったり、術前に処置が必要となります。しかし術後は「第三の歯」といわれるほど自分の歯に近い感覚を取り戻せるのが魅力の治療方法です。

将来の健康な歯と、口元のハリをなくさないために...
インプラントで取り戻せるもの。それは食事の楽しさや笑顔、そして会話の楽しさ。食生活や口内環境が快適になることで、心身ともに健康に...そして、またお口を開けて笑えるようになったとのお声も。笑顔やおしゃべりは、顔の筋肉も活性化するのでいつまでも若々しくいられます。

当院では、特にインプラント治療に力を入れています。インプラントに限らず毎月数多くのセミナーを受講、常に最新の歯科医療の知識と技術の向上にこころがけており、症例の臨床経験も豊富です。

<インプラントができない方>
・重度の歯周病の方
・重篤な糖尿病の方
・骨粗しょう症のお薬を飲まれている方
・妊娠中の方

なかもずデンタルスタジオのインプラント治療について

あってはならない失敗を防ぐためにも、なかもずデンタルスタジオでは「インプラントオペ室」「歯科用CT」「無影燈」などの最新の機器が必要不可欠だと考えております。特に歯科用CTの導入率は一般の歯科医院には普及していない機器も多く、1%未満、オペに欠かせない無影燈の普及率も国内で焼く10%未満といわれています。もちろん、治療説明書もおつくりしてお渡ししています。

常に最新の技術を取り入れ、安心して受けられるインプラント治療を
― 当院のインプラント治療は状態に応じて、最適な治療法を使い分けています ―

インプラント治療

インプラント治療は、部位や本数、骨の厚みなどにより手術方法や時間、費用に違いがあります。個室のカウンセリングルームでインプラントについての説明(インフォームドコンセント)と治療の流れの説明と、レントゲンやCT撮影を行い詳しい状況を把握した上で治療を進めていきます。手術時は、通常局所麻酔で行いますので痛みを感じる事がありません。

<インプラントのより詳しいメリット>
1.自分の歯のようによく噛める(違和感がない)
2.噛み合わせが良くなる
3.周りの歯を傷つけない(ブリッジのように、健康な歯を削る必要がない。健康な歯を削ってしまうとその歯の寿命は短くなってしまうので、非常に大きなメリットです)
4.見た目の自然さ(自分の歯のように見える)
5.顎の骨が痩せるのを防ぐ
6.噛む機能が回復することで食べ物の制限がなくなり、バランスの良い食事が楽しめる
7.咀嚼能率(ものを噛み砕く能力)が歯科技工の中で最も高い(天然歯の約80%)
8.自然な外観や表情を取り戻すことができ、人前で話すことも平気になる

<インプラントのより詳しいデメリット>(一般的な歯科医院での設備的なデメリット含む。但し当院では解決済)
1.骨の状態によってはインプラントが出来ないことがある(不十分な場合でも骨を作る手術で可能になる場合がある)
2.状態によっては術前の処置が必要になるため、きちんと対応ができる医院を選ぶ必要がある(当院には経験豊富なドクターがいます)
3.術野の確保や安心安全な環境に必須な「オペ室」や「無影灯」の設置が必要(当院ではクリアしています)
4.精査診断が必要なため、歯科用CTが不可欠で、豊富な知識と経験のあるドクターが必要
5.手術が必要。完治までの治療期間が長い(個人差にもよりますが、約3ヶ月~1年)
6.歯周病などで歯ぐきが下がっている場合には、見た目の回復が困難な場合もある
7.治療後のメインテナンス(定期検診や歯磨きなど)がしっかりと出来ない人にはあまり向かない
8.値段が高い(個人差がありますが、1本約35万円~ほどかかる)

※インプラントには必ず手術が伴います。それほど大きな手術ではありませんが、他の方法(ブリッジや部分入れ歯)では手術が必要ないことを考えると、デメリットだと言えるかもしれません。

増骨手術について
「骨がないためインプラント手術は無理」と診断されたことはありませんか?
インプラントはあごの骨に埋め込んで固定させるため、土台となる骨が少ない(薄い)と手術ができません。
当院では骨の再生治療(骨を造る)を行うことで、骨が薄い方にもインプラント治療を受けていただくことができます。他の医院でインプラント治療を断られた方も、骨再生での実績豊富な当院にご相談ください。

インプラントが難しい場合の治療法(増骨手術)ついてはこちら

感染対策

感染対策治療において、忘れてはならないことが感染対策です。昨今、病院などでの院内感染が問題になっています。残念ながら日本は、ヨーロッパなどの欧米圏に比べ、感染への意識がまだまだ低いのが現状です。当院では、コップやエプロンまで可能な限りディスポーサブル(使い捨て)を徹底しております。使用するミラーやピンセットは、滅菌パックに入れ、バーやタービンなども患者さまごとに毎回滅菌しています。毎回新しいグローブを患者さまの前で着用しています。

院内感染に対する当院の取り組み
インプラント治療は、生体に生体外物質を移植する手術を伴います。植立するインプラントはもとより、手術器具等の滅菌レベルは、最高レベルを維持しなければなりません。そのインフラとして重要なのが滅菌器及び、医療器具に特化した自動洗浄消毒器です。院内感染の発生を防止するためには、その予防策を講じ、発生した感染を拡大させないことが基本原則となります。そのためには感染症の原因となる病原微生物の特徴を理解し対処することが重要です。歯科で使う器具は非常に複雑な構造をしたものが多いです。複雑な構造の器具の隅から隅まで滅菌し感染を防ぎます。

感染対策感染対策感染対策

当院では、スタンダード・プリコーション(標準的予防措置)※という血液などにより拡散する病原体から、患者さまや医療従事者を保護するために設定された「予防基準」という考え方を取り入れ、院内感染予防対策に取り組んでいます。歯周病予防治療、むし歯治療からインプラント治療に至る、全ての手技器具を滅菌しております。どうぞ、安心してインプラント治療にお臨みください。

※スタンダード・プリコーション(標準的予防措置)は
・血液
・血液の混入如何に関わらずあらゆる体液、排泄物、分泌物(汗を除く)
・傷のある皮膚
・粘膜との接触
に適用されます。

最新の設備とCTによる正確な検査、確かな技術力。大阪(堺市)で安心・安全で最良のインプラントをお望みなら当院へご相談下さい。

当院のインプラント治療について

  • インプラントとは
  • インプラントとはインプラントとはどのような治療法なのか、治療を受けることができない方、インプラントの手術について。
  • 詳しくはこちら
  • 他の治療法との違い
  • 他の治療法との違い入れ歯・ブリッジ・インプラントのメリット、デメリットを比較しています。
  • 詳しくはこちら

  • 最新の治療技術
  • 最新の治療技術国内屈指の歯科知識と最新テクノロジーの融合。最良、最新の歯科技術と最高のホスピタリティで目の前の人を幸せにします!
  • 詳しくはこちら

  • インプラント治療の流れ
  • インプラント治療の流れインプラントの治療の流れを問診・カウンセリングから保守・メンテナンスまで詳しくご説明いたします。
  • 詳しくはこちら
  • インプラントの症例
  • インプラントの症例インプラントのよくある症例をご紹介、失った歯の状況やご予算によって治療内容が変わってきます。
  • 詳しくはこちら


  • 様々なインプラントメーカー
  • インプラントの種類当院では、信頼性のある機能を兼ねそろえたものを考え、患者さまに合った各種インプラントシステムを採用しています。
  • 詳しくはこちら

その他の機器について

インプランターインプランター
~インプラント手術には欠かせない先進技術を駆使した機械~

個人差のある顎の骨の硬さや量、薄さに合わせ自動で制御し、迅速・正確にインプラントを顎の骨に埋め込みます。

無影灯無影灯
~歯科手術用照射用機器(インプラントの手術には必要不可欠な設備)~

手術をしている部位に影ができない照明。
歯科ではまだ稀な設備で複数ライトで口腔内全体を均一照射。
治療部位がはっきりと見えます。

2016年4月12日

歯の土台(コア)の選び方

神経を取る場合は歯の土台「支台築造」が必要になります。

前述の通り歯の状態にもよりますが、神経を抜かない治療「ドッグスベスト」の選択肢もあります。患者さまには神経を抜く、又は抜かない、の選択をしていただいた後、神経を抜く方には歯の土台(コア)の種類を選んで頂きます。

神経を抜くことによって変化する歯の性質
●神経を取ると歯が弱くなる?
コアの選び方木で例えると、神経や血管がある場合は、栄養があり瑞々しく生きていますが、神経や血管を失うと弾力性を失い枯れ木のようになって脆くなります。歯が変色したり、折れやすかったり、化膿しやすくなったりします。

※神経がなくなることによって、むし歯になった時に気づかないで悪化させてしまうことがあります。歯がなくなるまでの流れをできるだけ遅くすることで、歯の寿命を延ばすことができます。

大きなむし歯や歯の破折、再治療などにより、歯に十分な量の歯質が残っていない場合には、人工の土台(コア)で歯を補強する必要があります。歯質があまり残っていない歯に被せ物(差し歯)をつけても、すぐに取れたり、残っている歯が割れたりしてしまうからです。
コアの選び方

1.歯の土台(コア)は目立たない部分ですが、とても重要な治療です。どのような素材の土台(コア)を使うかによって、その歯に将来起きるかもしれないトラブルの発生率や歯の寿命が変わります。


2.歯の土台(コア)は、家に例えるならば基礎や柱に当たる部分、家は基礎や柱がしっかりしていなければどんなに見栄えのよい家でも長持ちしません。建築においては、万一の大地震にも耐えられるこれまで基礎や柱を硬く丈夫にすることで耐震性を高めてきましたが、最近では力を吸収分散する免震構造により地震から家を守るという新しい方法が取り入れられています。


歯の土台(コア)についても同じことがいえます。
コアの選び方
被せ物(差し歯)がきれいで長持ちするものでも、その下の土台(コア)や歯の根に問題が起きれば、抜歯や歯全体の再治療が必要になります。

コアの再治療がないように最初からコアは白い歯に希望の可能性がある人は特にファイバーコアを最初から選ぶことも視野に入れてください。

●コアの特性を知っていただいてからの選択を...
ボーナス払いもお選びいただけるクレジットカード、超低金利の医療ローン 銀行・信販会社の取り扱いもあります。

歯根破折

歯根破折歯には、食事の時や歯ぎしり・食いしばりの時など毎日いろいろな方向から強い力がかかっています。一般的に使用されている金属の土台(メタルコア)は丈夫ですが硬すぎるため、十分な歯質が残っていない歯では、強い力がかかった時に歯が割れてしまうことがあります(歯根破折)。
このような場合、歯の保存が難しい割れ方(縦破折)をすることが多いため、抜歯になる可能性が高くなります。歯質の少ない歯には、硬さやしなり具合が歯と似ているファイバーコアを使用することで、歯が受け止める力を分散して破折などのリスクを減らすことができます。

フェルール、フェルール エフェクト:帯環効果

象牙質をクラウンが取り囲んで歯が割れるのを抑えるような効果をフェルール効果(ferrule effect)といいます。
フェルール効果
生活歯、効果高い
フェルール効果
効果少なめ

●フェルールとは?
失活歯にクラウンを被せる際に、そのクラウンのマージンより歯冠側に残る健康な象牙質のことです。このフェルールによってもたらされる効果のことを「フェルール エフェクト:帯環効果」と言い、これには歯根破折を防ぐ効果があります。

フェルール効果フェルール効果がない
このフェルールが有るか無いかでその歯の安定性が大きく違ってきます。

十分なフェルール エフェクトを得るためには、高さ2mm、幅1mm、歯の全周の75%以上のフェルールが必要だと考えられています。(最新の材料を使うことによっては高さが1.5~1.0mmでも問題ないと言われていて、高さは不揃いよりも均一な方がいいと言われています。)メタルコアなどによる歯根破折を防ぐためには、このフェルールは特に重要な要素となります。

前歯
前歯(画像クリックで拡大)
臼歯
臼歯(画像クリックで拡大)

支台築造

支台築造

むし歯で神経を抜いたり、何かの理由で歯が欠損し、自分の歯にクラウン(被せ物・差し歯)を被せられない場合には、人工の土台(コア)で欠損した部分を補う必要があります。
この歯の土台(コア)を作る治療のことを「支台築造」と言います。

歯の土台(コア)の種類

セラミッククラウンを被せた状態:光を後ろからあてた場合
ファイバーコア
コアの種類
レジンコア
コアの種類
メタルコア
コアの種類

セラミッククラウンを被せた状態:通常の光の中で見た場合
歯の土台(コア)の種類

●保険の土台(コア)
コアの種類メタルコア(銀の土台)
破折の確率が高い
コアの種類レジンコア(プラスチックの土台)
破折の確率が高い

●保険外の土台(コア)
コアの種類ファイバーコア(ファイバーポスト&コア)
からだに優しい・白い歯をサポート
場合によっては不可

※上記の他、お口の中でレジン(プラスチック)を盛って、そのまま土台を作る場合もあります。

<歯の土台(コア)はとっても重要!>
どんなに質の良いクラウンをかぶせたとしても、土台(コア)によってクラウンは影響を受けます。コアがしっかりしていれば、後からクラウンを変えることは可能です。
コアは一度装着すると外すのが非常に困難で、無理に外そうとすると歯が割れて抜歯になってしまうこともあります。やり直しをするとそのたびに歯が削られてしまうので、治療回数はできるだけ減らすのが得策です。

材料的な理由よりも治療の丁寧さ、テクニック、残っている歯の状態といったもののほうが、予後に大きく影響します。

保険の土台(コア)と保険外の土台(コア)の違いについて
【治療費】《保険》約530~760円
         ※保険適用3割負担の場合、クラウン(被せ物)の料金は別途かかります(保険外)。
     《保険外》(ファイバーコアの場合)1.5万円(税別)

●保険のコアと保険外の内容
保険ではほとんどの場合、銀合金のメタルコアが使われています。

●保険と保険外で違ってくる可能性が高いもの
・型取りの精度
・コアの精度
・コアの使用材料
・治療時の使用器材
・治療時間・説明時間
・歯医者さんが勉強・技術習得にかけている時間・費用

【保険のコア】
保険のコア(土台)であるメタルコアには通常、銀合金が使われていますが、
硬すぎるため、金属の「くさび効果」により、歯の根っこが割れてしまうということがある(割れると高確率で抜歯となる)太く長いコアを入れていた場合には、根の病気が再発した時の再治療が困難な場合がある(コアの除去時に歯が割れて、抜歯になってしまうこともあります)前歯にオールセラミックを被せる際に、コアの金属が透けて見えるので、色調の再現が困難金属アレルギーの問題といったデメリットがあります。

【保険外のコア】
ゴールドコアはアレルギーのリスクを減らしたり、ファイバーコアは歯が折れにくく、審美的に優れていてアレルギーの不安もなく、再治療も比較的容易であるなど、それぞれ利点があります。

どの土台(コア)を選べばいいのか?
土台(コア)には様々な種類があり、それぞれ材料的な利点・欠点はあります。良い土台(コア)が出来るかどうかは土台の材質だけではなく、歯科医の知識・テクニックや、患者さまの歯の状態(特にフェルール)などにも大きな影響を受けます。

土台で一番問題になってくるのは、土台を入れた歯の再治療が必要になった時、この時に歯が割れてしまうと高確率で抜歯になってしまいます。また、前歯に金属の土台を入れている場合には、将来セラミックなどの見た目の良い被せ物(クラウン)にしようと思った時に、困ってしまうこともあります。

その上、土台を除去する際には少なからず自分の歯が削られるので歯が薄くなり、割れやすくなってしまうという問題もあるので、出来る限り再治療(リトリートメント)可能な土台のほうが安心ではないかと思います。

そうなると、レジンコアファイバーコアのほうが金属よりも再治療はしやすく見た目も良いのでおすすめなのですが、これらのコアはメタルコアに比べると歯科医のテクニックが必要になります

「メタルコア」 銀72% スズ9.0% インジウム6.0%

コアの種類
保険で欠損が大きい歯の治療する場合は、ほとんどの場合この「メタルコア」が使用されます。保険のメタルコア(歯の土台の場合)には、一般的に銀合金を使用しますが、精密な治療を行うには限界があります。特に審美面では長い間使用し続けると、銀イオンが溶け出して歯ぐきが黒ずんでしまう事があるため、特に前歯など笑ったときに見える部分にはお勧めしません。

メタルコアの費用(保険適用3割負担) 約630~760円
※クラウン(被せ物)の料金は別途かかります

<メタルコアのメリット>
・ほとんどの症例で使用可能
・最も一般的なので、多くの実績がある
・保険適応なので安価
・比較的どんなお口の状態でも使用が可能

<メタルコアのデメリット>
・硬すぎるため、金属のくさび効果により歯が割れてしまうことがある(歯が割れてしまった場合には、高確率で抜歯)
・太く長いコアを入れていた場合には、再治療が困難(コアの除去時に歯が割れて、抜歯になってしまうことも)
・オールセラミックジャケット冠をかぶせる場合には、中の金属の色が透けてしまうことがあるので向かない場合がある
・歯茎から金属が透けて見えてしまうことがある
・金属アレルギーの原因となることがある
・弾力性に欠けるため歯や歯の周辺組織に負担をかけてしまい、歯や歯の根が割れてしまう場合がある
・歯の土台が太く長い場合だと、歯の根の病気などが再発した際まれに再治療が困難になる場合がある

金属ポスト(土台)の問題点 歯根破折
コアの種類極端に硬い金属ポストを装着すると応力が集中したときに歯根破折の危険性が高まります。

コアの種類イメージとしてはプラスチックの筒に金属が入ってる状態で、ある程度の深さで応力が集中するため、割れてしまいます。 同じく、金属は歯よりも強すぎるために、同じようなことが(折れる、割れる)起こりやすいです。

メタルコアの金属成分が溶け出して歯茎や歯茎の境目に入り込んでしまうことがあります。

「レジンコア」レジン(プラスチック)で作られた白色の土台(コア)

コアの種類
レジンコアとは、レジン(プラスチック)で作られたコアのこと。レジンコアはメタルコアと同じく保険適用のコアです。審美的には白いので良いのですが、強度・接着に問題があるため、奥歯で強い力がかかる部位や、深いむし歯がある部位には使用できない場合もあります。
セラミッククラウンを被せた際に見た目が良くなるというメリットがあるため、前歯部で噛み合わせの力があまりかからないようなケースでは積極的に使用されることもあります。

また、比較的歯の欠損が少ない場合や、レジンに精通した歯科医の場合には、お口の中でレジンを盛って、そのまま土台を作る場合もあります。

レジンコアの費用(保険適用3割負担) 約430~470円
※クラウン(被せ物)の料金は別途かかります

<レジンコアのメリット>
・メタルコア(銀合金)と比較した場合、柔軟性があるため歯が割れる可能性が低くなる
・金属の溶け出しによる歯ぐきの変色、金属アレルギーなどの心配がない
・色が歯と似ているので、オールセラミックジャケット冠をかぶせて中の色が透けた場合でも見た目が悪くならない
・保険適応の場合は安価
・長期間使用しても歯ぐきが黒ずむ心配がない
・前歯の土台には比較的適しているといえる

<レジンコアのデメリット>
・歯の状態によっては、使用できないことがある
・ピンを併用している場合には、再治療が必要になった際、除去が困難な場合がある(除去時に歯が割れてしまった場合には、高確率で抜歯となる)
・強度・接着的に問題があるので、かなりケースを吟味して使用する必要がある
・強度と接着力が弱いため、お口の状態が悪い場合や奥歯などでは使用できない場合がある
・歯の土台が太く長い場合だと、歯の根の病気などが再発した際まれに再治療が困難になる場合がある
・コアの成功率が、術者のテクニックに大きく左右される

※歯の土台が太く長い場合、一度装着すると外すのが非常に困難になります。無理に外そうとすると、歯が割れてしまい、歯を抜かなければいけない場合もあるので、後に他の被せを検討する可能性が高い人には注意を促した方がいいです。

レジン(プラスチック)ポストの問題点
コアの種類歯よりも弱いプラスティックだと、逆に土台自体が割れてしまいます。
元々は柔らかい歯髄と象牙質しか存在していなかったため、ポストの強度が歯質と同じ強度でなければ歯が折れてしまったり、ポストが折れてしまったりします。

ファイバーコアとは?

コアの種類
ファイバーコアは、コアの中にFRC(ガラス繊維強化樹脂)というファイバーの支柱)ポスト)・芯を入れたもので、レジンコアの強度を改善する目的で開発された土台(コア)です。歯の土台専用のプラスティック(レジン)とガラス繊維強化樹脂を調合して製作されているため、特有の強度と柔軟性を持ち、歯茎への負担が抑えられます。歯に似たしなやかさがあるため、根を壊しにくく、特に、歯質の大部分を失った歯に最適な土台(歯にやさしい土台)です。

ファイバーコアの費用 15,000円(税別)

●ファイバーコアの治療期間 通院回数+1回(土台の型取りの作業が増えるため)

<ファイバーコアのメリット>
・しなる性質があるので、歯が割れる可能性が低くなる
・光の透過性があり歯に似た白さのため、審美的に有利。自然で透明感のある美しい歯を再現できる(金属による暗い影がないため、オールセラミッククラウンに最適)
・再治療が必要になった際の除去が比較的容易
・金属アレルギーなどの心配がない
・天然の歯に近い透明感や色が再現できるため、白いかぶせ物を入れた際によさを最大限活かしてくれる(オールセラミックのかぶせ物を入れる際はファイバーコアを土台に勧めることが多い)
・金属を使用しないので、時間が経っても金属の溶け出しによる歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーなどの心配がない(メタルフリー)
・硬さや弾性が歯とほぼ同じため、歯が割れる(歯根破折)のリスクが低い
・強度があり耐久性がある
・歯を削る量が少ない(口腔内で製作する直接法の場合)

<ファイバーコアのデメリット>
・歯の状態によっては、使用できないことがある
・保険外の治療のため、値段が高い
 (保険外のコアを使用した場合、保険の銀歯を被せても保険が使えなくなる)
・保険外のコアを使用した場合、保険の銀歯を被せても保険が使えなくなる

歯と土台の力学的関係

歯と土台の力学的関係

グラフを見ての通り、歯質と土台の力学的関係の違いが大きすぎることが問題です。 グラフの2番目にあるのがファイバーコア、グラスファイバーの土台は歯質と力学的強度が近いため他の土台に比べ歯へのダメージは小さくて済みます。また、歯質とグラスファイバーコアは特別なセメントによって接着し、一体化するため、細菌感染も起こりづらい利点があります。

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