2016年4月17日 - 2016年4月23日

あごの広がる仕組みと矯正法、歯並びを整える矯正についての違い

残念ながら、床矯正だけでは歯を正確に並べることはできません。床矯正治療をしながら疑問に思うことがあるかもしれません。床矯正を正しく理解いただくために少し詳しくご説明をしたいと思います。

拡大床
拡大床(かくだいしょう)

床矯正治療(しょうきょうせいちりょう)は、『拡大床(かくだいしょう)』を用いて治療を行うことを主役に考えて治療している総称です。
床矯正という名前は、医学的には正式名称ではありませんが、特徴的な名称として広く知れているので、当院では床矯正と読んでいます。(他にもワイヤー矯正、マウスピース矯正なども、正式名称ではありません。)

床矯正で使用される装置について(拡大床について)
床矯正で使用する装置は、複雑なものではありません。それを少しお話ししたいと思います。床矯正で使用されるこの拡大床は、ネジを埋め込む方向やネジの種類を変えることにより、色々と作用する方向がありますが、単純に書くとこんな感じです。

拡大床レジン床と呼ばれている所の『床』の文字を使用して、床矯正と言っています。これは、絵のように2つ以上に分かれています。
分かれた部分には、拡大ネジと呼ばれるものが組み込まれています。このクラスプとか唇側線と書かれているものは、色々な形がありますが、ここでは単純に書いています。

床矯正
ネジの部分を大きくして書くとこんな感じです。
左の棒みたいなものを使い、
床矯正
このようにネジを回していきます。
床矯正そうすると、ネジの部分がどんどん広がり、赤い矢印のようにレジン床の割れ目が広がり、その力で緑の矢印のように歯列が広がっていきます。これにより歯列の幅を主に広げていく装置です。

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床矯正のメリットとなかもずデンタルスタジオが考える懸念事項

●床矯正のメリットとしては、何といっても自分で外すことができるということ
⇒見た目が気になる、教育上の問題(国語の時間、音楽の時間、食事など)を懸念するご両親様も安心です。

●矯正治療を行う敷居が低くなります
⇒外せないというのがネックで矯正を断念する方もおられる中で、この床矯正装置は自分で必要性に応じて取り外しができる、とても魅力的でお手軽でもあります。

●普通の矯正治療に比べたら、値段がお安く矯正が出来ること

●お子様が見た目をきにする、思春期までに始められるので終了するまでが早い

床矯正拡大床を入れたときです。しっかり入っていれば、水色の矢印のような力がかかります。
床矯正実は床矯正で大切なのはタイミングです。お子様の場合、顎の成長がまだ著しいので、床矯正を行いながら、それと並行して食生活やライフスタイルも見直していきます。
床矯正柔らかい食事だけでなく、顎をきちんと使い食生活。よく噛み、筋肉も正常に育ち、結果正常な顎に成長する。それにより、歯も外側に移動して、さらに黄色い矢印の方に歯を支えている骨も広がっていくよう手助けをします。
床矯正ただ、たとえばすでに著しい顎の成長が終わっているときは、上記のような方法ではすでに顎が出来上がっているので、左の絵のようなことも起こります。歯の頭だけ押されて、角度がついてしまうことがあるということです。こんな「歯列が広がる」という状態を活かした矯正方法もあります。例えば、歯が内側に傾いてるときなど、とても優良な装置になります。それは、治療する際に歯を外側に傾かせないといけませんから。
床矯正は始めるタイミングがとても大切というのはこうした理由からです。

顎の成長を考えることなく、噛む大切さを伝えなければ、歯列だけを広がる恐れもあります。きちんとした成長を遂げず、異常な傾きをしてしまうと、そのあとの咬合に悪影響をおよぼす可能性もあります。だからこそ、症例数の多い確かな技術のあるドクターにかかること、きちんと食生活とライフスタイルの大切さを伝えられる歯科医師を選ぶことが大切なのです。

歯をみれば、あまり噛んでいない生活なのか、しっかり噛んでいるのかどうかもわかります。それは担当制で同じドクターが確認をしているから。毎月1回の調整はお子様にあわせた無理のない正しい歯並びへ導く調整治療だけでなく、経過をしっかり管理するために必要な通院なのです。

歯科医は見た目だけででなく、噛み合わせを考え、むし歯のない清掃性の高い口腔内環境を保てる歯間、バランスも考え、治療を進めていきます。何より、矯正の本当の意義は、歯科医師の目標である「一生自分の歯で過ごすこと、歯の寿命をながくすること」につながる治療であるということ。矯正は、その技術で咬合だけでなく、大きく歯根や顎にも影響を与えます。必要以上に歯にダメージを与えることもありますし、その後のことも考え、スタートするタイミングによっては、非抜歯ではしない方が良いときもあります。

また、たとえ隙間がうまくできたとしても歯の生え方はお子様によって異なります。綺麗な向きに導くのはⅠ期治療の床矯正ではできません。なので床矯正だけで治療が終了するとはいいきれないのが現状です。けれど、きちんと隙間があることで、歯を抜くことなくⅡ期治療で、歯を理想のむきに整えることが可能です。次の段階の矯正装置、Ⅱ期治療はワイヤーを使い、より細かな歯の向きを治していきます。Ⅰ期治療で骨格改善をし、Ⅱ期治療で歯並びをきれいにしていくとお考えください。

床矯正を進める工夫
床矯正は自分で頑張った努力で治療が進みます。装置を無くしたり、途中で投げ出したりしないよう、色々と努力していきましょう。

無くさない工夫
ケースのふたを上下逆に開けると装置を落としそうになるので、ケースの上側にシールなどで目印をつける。お気に入りのカラーの床矯正装置の色を選んだり、可愛くデコって愛着をもってもらう。他にも専用のポーチを作り、その中にケースを入れる癖をつけるなど。ポーチを見れば誰のものかがすぐにわかるので忘れたら、声をかけてもらえる。

床矯正床矯正床矯正

きちんと進める工夫
・お風呂に入っている時間や通勤時間にも装置をはめて時間を稼いでいる
・好きなテレビ番組を見る曜日や時間にネジを巻くようにして巻忘れを防止する
・巻いた日はカレンダーにシールを貼ったり、時間を書いたりして進める
・携帯電話のアラームをセットして巻忘れを防止

楽しく進める工夫
・うまく矯正がすすんだら、ごほうびを用意する
・学校で装置をつけている場合は、学校の先生や友達に説明して理解してもらう
・保護者や歯科医師から学校の先生に手紙を書いてもらう
・日記、ブログを書く
・目標とする人物、写真を貼って、イメージして頑張る
・装置ケースをデコレーションする
・可愛いケースやお気に入りのケースを見つける

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床矯正についてその他のページ

装置の巻き方床矯正について
装置にはネジが付いています。ネジは90度に1つ穴があいています。この穴にキー(ネジを巻く棒)を差し込み、矢印(→)の方向へ回します。どれくらいの感覚で、どれくらい巻くのかをしっかりお伝えしますので、自分で巻いて実感を感じるのも楽しみのひとつです。

装置を入れる時間床矯正について
装置は1日の入れている時間が全部合わせて14時間以上になるようにしましょう。最低6時間以上いれていないと歯は動きだしません。また、12時間以上いれずにいると歯は元の状態に戻ろうとします。きちんと効果を上げるためにも装置を入れる習慣をつけましょう。慣れも大切です。

床装置と歯磨き床矯正について
床矯正装置は食事や歯磨きのときには装置を外せるので、お口の中の歯磨きは普段と同じように出来ます。基本の歯磨きと虫歯予防の習慣を維持していきましょう。装置も綺麗に保つようにして下さい。

床矯正を進める工夫床矯正について
床矯正は自分で頑張った努力で治療が進みます。装置を無くしたり、途中で投げ出したりしないよう、色々と努力していきましょう。

床矯正について床矯正について

装置の入れ方・外し方床矯正について
装置の入れ方や外し方が間違っていると、装置が曲がったり壊れたりします。そうなると、しっかりした治療が出来ませんので、正しい方法を学びましょう。

装置の取り扱い床矯正について
床装置は取り外しが出来ます。これはメリットである反面、外したまま置いていると無くしてしまったり、他人に捨てられてしまったりする欠点でもあります。最初にリーフレットをお渡し、注意すべきこともしっかりお伝えします。

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抜歯を避けるために乳歯の時期から治療をスタート。

永久歯が生え始める頃(目安は前歯)が矯正治療のスタートにもっとも適している時期です。歯科医院での検査であごの成長、あごの奥で眠る永久歯に問題があればそこで発見できます。

乳歯の時期から治療をスタート永久歯が生えそろう前、つまり乳歯の段階で検査や治療を始めると、この先の本格治療に向けて万全な準備ができます。永久歯が生えそろってから治療を始めると歯を動かすスペースを作るために抜歯が必要になることがあります。抜歯を避けるためには、自然にスペース作りの準備ができる乳歯段階での治療開始がベストというわけです。

「矯正治療は早い時期からがいい」といいますが、お子様によってその成長は様々、まずは検査で顎の大きさと永久歯の大きさのバランスを確認、まだ早すぎる場合は、お母様にスタートのタイミングの目安をお知らせします。どのタイミングかわからない、という親御さんの気になるところを解消します。

6~10歳(乳歯から永久歯に生え変わる頃)

お子さんに行う早期の治療のことをⅠ期治療といいます。

Ⅰ期治療についてⅠ期治療
Ⅰ期治療では、その成長過程という時期だからこそできる、従来の矯正治療(成人に行う普通の矯正治療)では治すことのできなかった「あごの拡大」をすることにより、この大元の原因を治す原因療法を行います。(対症療法より原因療法の方がいいのは明らかです。)このことにより、従来では矯正といえば抜歯をするという考概念がなくなり、抜歯矯正をする確率は大きく下がりました。また、あごの位置を治したり、顔貌の改善も期待できます。
※症例によっては固定式の矯正装置を使う時もあります。

●あごの環境を整える早期治療
永久歯が正しく生えそろうようにあらかじめ土台を整える早期治療があります。舌のくせを正す装置やあごを広げる装置を使って、あらかじめ「あごの環境」を整えておくのです。

噛み合わせが逆になっている歯を治す装置もあります。装置は、主に取り外しのできる矯正装置を使いますので、写真を撮るとき、音楽や国語の時間、食事時など必要に応じてお子さんご自身で取り外しができるのも大きなメリットであり特徴です。取り外しができるので、歯みがきも通常通りにできます。治療目標が達成できたら一度治療をストップし、永久歯が自然に生えそろうまで定期的な経過観察を行います。

ちなみに、永久歯が生える時期には歯と歯の間に隙間ができます。これはあごがきちんと成長している証拠なので安心してください。逆にぴったりときれいに歯が並んでいるようでは問題です。

●歯とあごを同時に治療
生えそろったばかりの永久歯と同時にあごの骨も成長しているため、歯並びとあごの骨の両面から矯正治療を進めていくことができます。すると抜歯せずに矯正できる可能性も高まります。

13歳~(永久歯にはえかわってから)

まずⅠ期治療を行い骨格を整えて、永久歯が生えたら、Ⅱ期治療を行います。
※I期治療で治療が終わる場合もありますし、Ⅱ期治療に移行が必要な場合もあり、お子様の成長、状態によって治療期間、治療方法は異なります。

永久歯が生えそろったら、矯正装置をつけて本格治療がスタートします。子供がぐんぐん成長する力を利用すればスピーディに矯正治療を進めることができます。「矯正治療は子供のうちに」といわれるのはこのためです。

Ⅱ期治療についてⅠ期治療
Ⅰ期治療で、骨格等を改善した後に、歯並びそのものや噛み合わせをⅡ期治療で治します。Ⅰ期治療が終わり、あご(骨格)の大きさや前後関係が良くなっても歯の並びそのものがでこぼこしていたり、歯が回転して生えていたり、上下の噛み合わせが良くなかったり、前歯の前突感が少しあったりした場合に、Ⅱ期治療を行います。

永久歯が生えそろう12~13才くらいから行います。装置は、主にワイヤーを使って治します。(Ⅰ期治療で、歯並びや噛み合わせも改善されればⅡ期治療は必要ない時もあります。)

●歯並びが悪いってどういうこと?
乳歯が生え始めて成長とともに歯が生えそろってきます。何の問題も無くキレイな歯並びになることが良いことですが、しかし悪い歯並びとは、どういうことでしょう。 歯の間に隙間が無い、歯並びのアーチがきれいであるなど、見た目の部分で判断も出来ますが、歯並びが悪くなると一口に言っても症状は様々です。キレイなアーチでも上下の歯がうまくかみ合わない、または出っ歯であるなど...。 しかし、子供の時というのは歯が生えるとともに、顎も成長していきますので、いずれ永久歯が生えることを考え、お口の中を整えてあげることが必要です。

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悪い歯並びの典型的なパターン

歯並びが悪いとされる症状を幾つか上げてみましょう。

歯がくい違って生えている:叢生(そうせい)不正咬合
「叢生」というのは前歯が互い違いにガタガタに並んでいたりする、いわゆる「歯の並びが悪い状態をいいます。これはあごの骨の大きさと歯の大きさのバランスが取れていないことにより起こることが多く、言い換えれば小さなあごと大きな歯の組み合わせによって起こるものです。

下の歯が前歯で深く隠れてしまう:過蓋咬合(かがいこうごう)不正咬合
奥歯で噛むと、前歯が深く噛み込み、下の前歯がほとんど見えなくなるくらい閉じてしまう状態です。これを放置しておくと、やがて下の前歯が上の前歯の裏側の歯肉に食い込むようになり、歯肉を傷めるだけでなく、上の前歯が押されて出っ歯になる可能性もあります。

前歯がかみ合わない:開咬(かいこう)不正咬合
これは奥歯をかみ合わせても、前歯がかみ合わない状態をいいます。症状により前歯のかみ合わせは数ミリから、中には1cmかみ合わない状態の人もいます。このような前歯がかみ合わない状態では、前歯でうまく食べ物がかみ切れなかったり、またおしゃべりをするときに特に「さしすせそ」などがうまく発音できないといった問題が起きます。原因としては、指しゃぶりや舌ベロを前に突き出すような癖が考えられます。子供の指しゃぶりに関しは、よくお母さんから「いつ頃までに止めさせるようにした方が良いですか」という質問をうけますが、一応、5才くらいが目安だと思います。子供が指しゃぶりはいけないことだということをよく理解し、自分から止めるように根気よく説明することが大事です。

下あごが前に出ている受け口:反対咬合(はんたいこうごう)不正咬合
「受け口」ともいわれ、下の歯あるいは下あごが前に出ていて、咬み合わせが逆になっている状態です。反対咬合の中には歯だけに問題があるタイプとあごの骨に問題があるタイプがあり、当然あごの骨に問題があるタイプの方が治療が難しいことが多く、また下あごは身長が伸びる時期に同じように伸びるため、身長が伸びる時期を控えている子供は年齢と共に反対咬合が悪化することがありますので、きちんと治療をすることが大切です。

上顎の前歯が出ている出っ歯:上顎前突(じょうがくぜんとつ)不正咬合
「出っ歯」の中には、文字通り上あごの前歯が前に飛び出ているタイプと、下あごが小さくて後ろに下がっていることにより「出っ歯」に見えるタイプがあります。そして実際には2番目のタイプすなわち上あごは正常であるのに下あごの成長が不十分で小さいために「出っ歯」に見えるタイプが多いようです。

口元が外に出て唇が閉じづらい・・・上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)不正咬合
イーラインより口元が外に出ている状態です。この症状の方は、唇が閉じづらい状態であることが多く見受けられます。

歯の間に隙間ができているすきっ歯:正中離開(せいちゅうりかい)不正咬合
歯の間に隙間ができた状態です。常に息が抜ける事から、特にサ行やタ行の発音が不明瞭となることが多く、言葉が聞き取りにくいと言われて悩むお子さんも少なくありません。

前歯に下の歯がかぶさる:交叉咬合 (こうさこうごう)不正咬合
奥歯をかみ合わせると、普通は上の歯は外側に、下の歯は内側になります。ところが、交叉咬合ではこれが逆になり、左右に大きく崩れるところから、あごや顔が曲がったようになったりします。症状には片側だけがずれている場合と、両側がずれている場合があり、奥歯で物をかもうとしてもできなかったり、歯を食いしばったりができなくなったりします。幼児期の指しゃぶり、片側だけでかむ癖をつけていたり、頬杖をつく癖などが交叉咬合の原因となります。

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始める期間と時期

Ⅰ期治療の方法
1. 開始年齢は、5~7才くらいが最適です。8、9才でもできますが、10才を過ぎるとあごの拡大が難しくなるため、普通の矯正治療の適用になるかもしれません。早めの検査で、お子様にあった最適なタイミングを知るのも大切です!

始める期間と時期2. 「床矯正装置」と呼ばれる取り外し可能な装置を1日12~15時間(夜間のみあるいは学校以外でもOK)お口の中に入れるだけ。
その装置にはスクリューが付いており、それを拡大することによってあごが大きくなり、永久歯が正しく生えてこれるだけの必要なスペースが確保されます。

3. 来院間隔は一ケ月に1度です。(拡大が進むにつれて、来院間隔は開きます。また、お子さんだけで来られることも多いです。)

4. 治療期間はおおむね2~3年です。2~3年であご(骨格)に対するアプローチは終わります。骨をいい状態にしておいて永久歯が生えそろうのを待ち、永久歯が生えそろった時点で必要であればⅡ期治療に移行します。

◎あごは横と後ろに大きくなりますので、出っ歯にはなりません。
◎この方法は生物学的にもまったく無理がなく、最も理にかなったやり方です。また、子供さんは驚くほど順応性が高いため、装置にもすぐ慣れます。

Ⅰ期治療の代表的な手順(ピンク色の歯:乳歯、白色の歯:永久歯)理想的な乳歯列に整えます。狭くなっている乳歯列を拡げ上下のあごを位置を正しくして、理想的な乳歯列に整えていきます。

乳歯の時期から治療をスタート

Ⅱ期治療の方法
始める期間と時期始める期間と時期

歯の表面にブラケットと呼ばれるボタンのようなものを取り付け、そこにワイヤーをくっつけます。ブラケットは白いものを使いますのでその分目立ちにくくなります。治療期間は程度によりますが、1~2年前後になります。

始める期間と時期

次へ

始める期間と時期前歯(中切歯)の永久歯が生えてきます。

次へ

始める期間と時期経過観察・処置をしながら全ての歯が永久歯に生えかわるのを待ち、永久歯列が完成します。
(留意点)すべての子供さんがⅠ期治療だけで終わるわけではありません。

「むし歯が1本もなく、かつ削って治療した歯もない」ということを目標に!!

Ⅰ期治療のもうひとつの大きなメリット
永久歯列が完成した時に、歯並びが綺麗だと見た目だけでなく、磨きやすくなるので口腔内を清潔に保ちやすいのもメリット。

そのために、毎回の来院時に虫歯の予防処置を行います。つまり、歯のクリーニング・フッ素塗布・シーラント・歯みがき指導などを行います。低年齢からこれらの予防処置をすることによって、虫歯になる可能性は大幅に下がります。フッ素塗布については歯質が未成熟な時期にフッ素を塗ることによって歯の質が丈夫になり(硬くなり)、一生を通じて虫歯になりにくい体質の歯になります。

このことは歯並びが良くなることと同じくらいメリットがあり、子供さんにとっては、一生の財産になると思います。治療後も定期健診で来院していただければ、虫歯予防をご家庭と医院で管理できます。(※歯並びがよくなったからといって、100%虫歯にならないということではありませんが、磨けていないところやむし歯になっていても初期むし歯で発見ができるので、安心です。

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清掃性が高い歯並びと噛み合わせを目指した治療を行います

矯正は「審美目的」として注目されがちですが、当院は、日々の生活や健康維持のためにもたらすメリットが多くある治療としても注目し、全力で取り組んでいます。

矯正歯科

「きれいな歯並びで、見た目が良くなる」と、お子さまから大人の方まで広く認知されている矯正治療。口元に自信が持てることで、表情が明るくなったり行動的になれたりすることは素晴らしいことです。しかしこの治療を受けることには、それ以外にもたくさんのメリットがあります。

<矯正治療で得られるメリット>
・歯と歯の重なりなどを取り除くことで、清掃性が高まり、お口の病気予防につながる
・噛み合わせを整えることで、咀しゃく・発音・呼吸・表情などを正すことができる
・唇・舌・頬の筋肉を整えることで、歯並びと噛み合わせの正しさをずっと維持できる

上記3つがきちんと整えば、おのずと見た目の良い美しい口元も手に入る。それが当院の考える矯正治療の大きなメリットです。

矯正についての詳細
家で出来るチェック

小児矯正

小児歯科特にお子さまのうちに、良い歯並びを目指したいと願う保護者さまが多くなりました。しかし、いつから始めるべきなのか、具体的にはどんな治療が行われるのかなどに悩まれる保護者さまも多くいらっしゃいます。

小児矯正開始時期は?
たとえば、受け口(反対咬合)の治療は4歳頃に始めるのが理想的であるなど、お口の状態によって治療を始めるべき年齢はまちまちです。正しい時期に矯正を始めるためにも、お子さまが小さいうちに、診断だけでも受けておくことをおすすめいたします。

早いお子さまであれば6歳、遅くても9歳までに治療を終えられるのが理想的です。そのためにもぜひ一度、4歳までにはお子さまに適切な矯正開始時期をご確認ください。開始時期だけでなく、気になることも何なりとご質問ください。丁寧にご説明いたします。

始める期間と時期についてはこちら

お子さまの矯正について

小児矯正子どもの頃から矯正治療を始めるのはメリットがたくさんあります。お子さまはまだ骨格の成長が終わっていない為、その成長を利用して治すことができます。大人の方は、歯並びも既に完成してしまっています。上下のあごの骨格も成長が終わっています。

つまり大人の場合、悪い歯並びや、顎の骨格の不正な成長が完成してしまっており、そこから治療をスタートしなければならないのです。そうなると最も大事な骨格自体は治すことができませんし、歯並びだけを治すことになります。

それに対し、こどもの頃から矯正を始めると、骨格からきれいに治すことができるので、顔立ちが美人・男前になり、歯を抜かなくてもいい確率も上がり、理想的な治療をすることが可能になります。さらに思春期に入る前に治療を終えることができ、思春期にワイヤーをつける可能性が減ります。

「小児矯正の治療法は?」

お子さまのお口を常にチェックし、大切にされている...素晴らしいことだと思います。気づいた時、その時が治療の開始時期です!なかもずデンタルスタジオへ一度ご相談ください。

治療を始める時期で治療方法は大きく分けて二つあります。

抜歯による矯正方法と非抜歯による矯正方法
抜歯矯正は年齢を問わず行える矯正法ですが、非抜歯矯正については残念ながらタイミングがとても大切です。

パノラマ写真このパノラマ写真をご覧ください。あれ?なにか変?と思われる方はいませんか?そうなんです。目では見えない永久歯が見えているのでです。

乳歯の下にはすでに永久歯ができています。⇒
永久歯の大きさ、どれくらいスペースがあるのかもこの検査でわかります。それは将来どんな歯並びになるのかの「未来予想」ができるということです。

そして、矯正を始めるタイミングがとても重要です。検査の結果「もう少ししてから」となった時には、そのタイミングとなる目安の見分け方をお伝えしています。仕上げ磨きの際、よく観察してみて下さい。

【矯正法】
ヨーロッパ式:床矯正が主流
早期から始める矯正、貴金属を使用しない『歯を抜かない矯正治療:床矯正装置』
アメリカ式:抜歯矯正が主流
歯を抜いてスペースを作り、固定式のワイヤーで歯を並べる治療。

これだけ医療が進んでいるにもかかわらず、まだ日本の矯正学はアメリカの矯正治療が主流。残念ながら床矯正による治療は経験値の少ない医院も多く、多くの症例経験を持ち将来まで見据えた治療計画、確かな知識と技術をもつ歯科医師が少ないのが現状です。

現在のヨーロッパは歯に関しての意識の高まりと共にお子さまの歯にも早くから注目するようになりました。矯正においては早期治療が有効であるという考えが一般化の傾向にあり、床矯正からスタートする家庭が主流になりました。日本ではまだ馴染みの薄い「床矯正」ですが、ワイヤー矯正とともに長所・短所を把握し、よりよい方法を選択することで、治療にも幅がでてきます。早期治療で気になる費用もおさえることができます。

床矯正をもっと知ろう!!

矯正装置ってどんなもの?

矯正装置ってどんなもの?歯を動かすために使う矯正装置には、金属製・固定式・目立ちにくいなどの特徴を持った、たくさんの種類があります。治療前にドクターとお子様・ご両親で話し合い、1人ひとりの歯の形や歯並び・噛み合わせの症状に合わせて、オリジナルの装置を作っていきます。
第Ⅰ期矯正には床矯正という取り外し式の装置、第Ⅱ期と歯の生え変わりの状態でよって装置が異なります。治療に使う矯正装置4種類をご紹介します。

第Ⅰ期治療

取り外し可能な矯正装置
食事や歯磨きのときには自由に取り外せます。ガムを噛んではいけないなど食生活の制限は一切なく、歯茎などの歯周組織をより健康な状態で維持することができます。歯磨きと同時に装置のクリーニングもできるので、ずっと清潔でいられるのです。

●プレート型(床矯正)床矯正
TPOに応じて、付け外し可能な取り外しの装置。ハミガキがしやすく、学校では食事時や国語、音楽の時間など自由に自分で取り外しができます。

床矯正は『顎の発育と正常な歯並びになるように手助けする』方法。歯が並ぶだけの顎の大きさ(スペース)を確保し、歯並びに影響を及ぼす歯や顎・唇・舌などの力バランスがしっかり機能しているかをチェック、そして正しく機能するよう治療します。多くのお子様は、お口の中のほんのわずかな不調和や問題による場合がほとんど...『本来、歯はきれいに並ぶもの』あごの大きさを正しく成長させることは、きれいな歯並びにつながります。

床矯正についてもっと詳しく

床矯正 豆知識
この床矯正法は、1935年ウィーンの歯科医師シュワルツが基礎を樹立しました。小さな異常や不具合は小さいうちに改善してあげることで体の負担を少なく、費用を抑え、短い期間で治療する、という考え方です。取り外しの可能な床矯正装置を固定源として、歯を動かしたり正しい歯並びを促すよう顎を拡大します。装置は必要に応じて自分ではずせるので楽、歯磨きもしやすいのがうれしいところです。

第Ⅱ期治療 ワイヤー矯正

セラミック製や透明プラスチックのブラケットクリアブラケット
透明なプラスチックやセラミック(白い陶器)でできているため装置が目立ちません。金属製ブラケットほどの耐久性はありませんが、通常の使用には問題ありません。現在矯正治療の主流な装置として、小児矯正歯科でも使われています。

リンガルブラケット裏側矯正
リンガルブラケットは歯の裏側に装着するため、"見えない矯正装置"として人気を集めています。成人の間では接客や人前に出る仕事をする人や女性に人気です。子供でも、見た目を気にする女の子によく選ばれています。治療期間や矯正効果は金属製や透明プラスチックやセラミック製と何ら変わりませんが、歯磨きが多少難しくなるので注意が必要です。

金属製ブラケットメタルブラケット
一般的な矯正装置です。精密に作られており、歯の動きを細かくコントロールすることができます。針金を使うため外から目立ちやすくなりますが、耐久性が高く、変形やすり減りの心配がありません。
●デーモンシステムデーモンシステム
摩擦が少ないため歯の痛みが少なく、歯の移動も若干早いです。

矯正歯科治療はなぜ必要か?

歯並びが悪い現代の子どもたち
「最近の子どもはあごが細い、噛む力が弱くなっている」

という話を耳にしたことはありませんか? 噛む力が弱くなってあごが発達せず細いままでいると、正しい位置に歯が生えず歯並び・噛み合わせが悪くなってしまいます。昔では起こり得なかった問題が現代の子供たちの口に起こっているのです。

噛まない⇒あごが発達しない⇒歯並び・噛み合わせ悪化!矯正歯科治療はなぜ必要か?
お子様のお口をよく見てみて下さい。歯の形は成長に合わせてV字からU字に変化していきます。それは、噛むことによって、顎が鍛えられるから。
あごが発達せず、細いまま――。

最近の食生活は変化し、子供たちはハンバーグやグラタンなどのやわらかい食べ物が多くなりました。やわらかい食べ物は噛む回数が少ないので、あまり噛まなくなり、あごが鍛えられません。

本来、乳歯が抜けて一回り大きな永久歯に生え替わる時期には、あごが鍛えられて大きく成長していなければなりません。けれどやわらかい物ばかり食べていると歯並びに影響を与える大切な部分「あご」が発達せず、永久歯が生えてきても十分なスペースが足りなくなってしまうのです。狭いスペースにスペース以上の大きさの永久歯が乱れて生えてきます。

そう、歯並びが悪くなるのはこんな素朴な原因からなのです。細くてシャープなあごは一見スマートな印象です。しかし細すぎるあごは歯並びの悪化を招き、次のようなさまざまな弊害をもたらしてしまうのです......。

<歯並び・噛み合わせが悪いと起こる弊害>
・乱れた歯並びは歯磨きがしづらく、むし歯や歯周病になりやすくなる
・舌の位置がずれてスムーズな発音がしづらくなる
・きちんと噛み合わせることができず、食べ物をよく噛めなくなる
・よく噛めなくなるとあごや肩の筋肉バランスが崩れ、肩こりや頭痛が起きたり姿勢が悪くなったりする
・歯並びの見た目がコンプレックスとなり、思い切り笑えなくなったり元気がなくなったりする

歯並びの乱れは口の中だけの問題ではありません。全身の発育や健康、そして心にまで悪影響を及ぼすのです。子供の一生を左右する歯並びの問題、なるべく早い時期に解消してあげましょう。

そのために現在では子供の矯正歯科があるのです。むし歯だけでなく、将来のお子様の歯の健康を守るのもお父さん、お母さんの大切な役目です。

乳歯の時期から治療をスタート(年代別治療)はこちら
悪い歯並びの典型的なパターン(不正咬合)はこちら
乳歯と永久歯の大きさについてはこちら

早い段階で治療を始めるメリットとは?

シンプルな治療ができる
子供にはむし歯や歯周病の治療跡がほとんどありません。銀歯などの修復物がない分、大人に比べて矯正装置がつけやすいのです。

多感な時期に入る前に
思春期に入ると、他人からの見た目を気にする子供が増えてきます。歯並びや噛み合わせの悪さが気になり、口元を手で覆う子やあまり笑わなくなる子が出てきます。特に女の子はおしゃれに敏感なので早い段階でそういった傾向がでています。矯正治療を受けて歯の見た目をきれいにしておけば、そういった面でも心身共に明るく成長し、健康的な生活を送ることができるでしょう。また、矯正装置のボタンも可愛らしい色合いの物もあり、カラフルに色とりどりのボタンを楽しむお子様もいます。

矯正治療は、単に歯並び・噛み合わせを正して機能改善を図るだけのものではありません。見た目が美しくなり、自然と笑顔に自信を持てるようになるのです。そして、何より歯並びが良くなるという事は、歯みがきがしやすくなるということ。歯周病のリスク、むし歯のリスクも低くなるのです。歯並びが悪いと、知らないうちに噛みしめや食いしばりになっていたりします。小さいときはわからないけれど、大きくなるとそれが象牙質の露出やクラックとなって現れます。肩こりの原因の要素になったり、例えば外国では八重歯はドラキュラと忌み嫌われるので、外資系の就職に影響を与える場合もあります。歯並びはお子様の一生に大きな影響を与えます。

子供の時は、「出っ歯」などと見た目の特徴をからかうことがよくあります。それで心を痛める子は少なくありません。早い時期に治療をスタートして、お子様の明るい笑顔を、未来を手に入れましょう!

歯並びが悪くなる原因
ほとんどはあごが小さいことです。あごが小さいためにすべての歯がきちんと生えることができず、混み合って生えてきたり(乱ぐい歯)、八重歯になったりします。

従来の矯正治療:原因に対するアプローチがなされず、便宜的に歯を抜くなどの処置で対応してきました。つまり対症療法が行われてきました。

<治療時期が遅れたための矯正治療のデメリット>
・あごを大きくすることができないために、ほとんどの場合抜歯が必要になってしまう
・通常の治療を始めは、永久歯が生えそろって(12才位)から、その時は歯並びだけでなく、骨・歯ぐき・筋肉などの周りの組織ができあがっているため、それを動かすのは生物学的に無理がある
・無理に歯を動かすために後戻りの可能性が高くなる
・年齢が大きくなってから始めた場合は、治療中に顎関節症になる可能性もある

それに対し、Ⅰ期治療はデメリットがありません!!

始める期間と時期について

矯正のポイント

1.治療内容・治療費をご納得して頂いたうえで、治療は開始します。
治療内容について、ご質問・疑問がある場合はどんどんお聞きください。

2.何度ご来院されても、月一回しか調整料はいただきません。
普通の矯正歯科医院では毎回3千円~5千円の調整料がかかるところが多いです。但し、装置に修理・改造は含みません。

3.治療費には、むし歯の予防・治療費用は含んでおりません。
保険治療になりますので、向かいにあるグループ歯科医院のますだ歯科にて受診可能です。

4.ご都合に合ったお支払いプランをお選びいただけます。
お支払いにはクレジットカードもご利用いただけます。医療ローンのお取扱いもございます。治療費のお支払いの方法はご自分に合ったプランを、トリートメントコーディネーターや担当のスタッフとじっくり相談の上、お選びいただけます。

5.医療費控除の対象になりますので、実際の負担額はかなり減ります。

6.Ⅰ期治療は咬合誘導や矯正の学術だけでなく、今までの多くの研究者たちの基礎的な研究の上に組みたてられています。日本の少子化と豊かな生活から、急に注目されてきた技術です。

なかもずデンタルスタジオの特徴

いろいろな装置のバリエーションなかもずデンタルスタジオの特徴
当院では患者さまのニーズに合わせていろいろな装置を選んでいただけます。 矯正装置の種類組み合わせは自由です。裏側矯正、一般矯正クリア、ハーフリンガル(上裏側、下表側)

当院の矯正装置の種類へ

徹底した衛生管理なかもずデンタルスタジオの特徴
診察器具等は全て滅菌処理してあり、スタッフ全員が定期的に健康診断を受けていますので安心して診療をお受けいただけます。(従来型の高熱を使った滅菌では難しかったゴム・プラスチック製品も消毒作業をしています。)

当院では使用する矯正器具には必要に応じて、最先端の形状記憶合金やチタン・モリブデン合金などをいち早く導入し、患者さまの歯に対して優しい矯正を心がけています。

分かりやすい料金体系
料金体系は総額制(調整費を省く)をとっているため初めにすべての費用の総額がわかり、安心して治療を始められます。又、クレジットカード払い、医療ローンなども分割方法も選択いただけます。お支払いに関しましては、患者さまにお任せしているため自分で自由なお支払いプランを立てることができます。

料金表へ

当院は他にグループ医院が3医院ございます(ますだ歯科、きたはなだますだ歯科、しんかな歯科)。先にお子さまだけご来院される場合も多く、忙しいかたや遠方にお住まいの方からも喜ばれております。

矯正治療の流れ

初診・診断

矯正治療を検討されている方は、まずは気軽に初診相談を受けてみてください。
ドクターが実際にお口の中を拝見し、可能な治療方法をいくつかご提案させていただいております。

初診相談矯正治療の流れ
所要時間 20分~30分
相談は、治療に関する心配や疑問を聞くことから始まり、患者さまの気になる歯並びを診査し、矯正治療の大まかな説明、見通し、見積もりをお話します。ご希望にあわせて当日、精密検査も行います。

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精密検査矯正治療の流れ
所要時間 30分~40分
診断に必要なX線写真、模型、写真、問診等を行います。この結果を元に、最良の治療計画をたてます。

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診断矯正治療の流れ
総合所要時間 1時間
治療方法、治療期間、治療にかかる費用を詳しく説明し、あらゆる面で納得して治療を受けていただけるよう、充分に話し合った後、決定いたします。決してこちらから押し付けの治療は致しません。

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治療開始(Ⅱ期)

実際に矯正治療中とされる期間です。装置を装着する前にクリーニングを行い、矯正治療中も歯の健康を保ちます。

歯磨き&プロフェッショナルクリーニング矯正治療の流れ
所要時間 分
装置を付ける前に、むし歯や歯槽膿漏にならない為の正しい歯磨きの練習を行います。 又、歯の清掃作業を行いピカピカに仕上げます。装置装着後も定期的に歯磨き指導クリーニングを行います。

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矯正装置装着矯正治療の流れ
所要時間 40分~100分
治療装置は、一人ひとりにあったものを使います。装置は、一本一本の歯にくっつけていきます。この装置が歯や歯ぐきを傷つけることはありません。

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歯の移動&定期通院矯正治療の流れ
期間 数か月~2年半 1回あたりの所要時間 15分~1時間
治療内容にもよりますが、一回の処置はおおよそ15分から1時間程度です。月に一度の割合で来院していただき、治療期間は、患者さまの顔の骨格や歯並びの難易度によって大きく変わります。目安としてはでこぼこな歯並びの患者さまの場合、5ヶ月で終わる人もいれば2年半かかる人もいます。

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保定期間&アフターサービス

歯の移動が完了し、希望の位置に歯並びが揃ったところで、矯正期間は終了します。
しかし移動したばかりの歯は数年かけて定着させないと再び元の場所に戻ってしまうため、保定させる期間が必要です。

保定装置作成・装着矯正治療の流れ
所要時間 40分~100分
長い間歯に装着されていた矯正装置を取り外します。
治療完成後の歯の位置をキープするために、歯型を取って取り外し可能なマウスピース状の保定装置(リテーナー)を作成します。

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みまもり期間
期間 6か月~1年 1回の所要時間 15分~30分
保定装置を付け続けながら、歯を固定しかみ合わせを安定させます。月一度の割合で通院していただき、経過を見守ります。

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全ての治療が終了
安定が確認されてから全ての矯正治療が完全に終了します。おつかれさまでした!

小児矯正4つのメリット

1. 非抜歯矯正の確率が格段に上がります
永久歯がはえるスペースが足りない場合、奥歯を後ろに移動させたり、あごの横や前への成長を促すことによりスペースが出来ます。 早期治療により将来的に永久歯を抜歯せずに本格矯正(ワイヤーによる矯正)ができる可能性が高くなります。

2. あごの成長のバランスを整えることが出来ます
正常な発育を妨げるような歯並びや癖を改善し、あごやお顔の成長のバランスを整えます。
また、放っておいて、あごの関節が痛くなったり(顎関節症)外科的な手術をしなければ治らないケースを避けることが出来ます。お顔つきやあごの成長のコントロールは、成長期のこどもでしか出来ない矯正治療です。

3. お口の本来の機能を取り戻します
指しゃぶりや舌癖は、歯並びだけではなく発音や食べ物の食べ方・飲み方に大きく影響を及ぼします。また、普段お口を開けている癖を引き起こします。早期に癖を改善するとともにお口の周りの筋肉や舌の動きのトレーニングをして正しい筋肉の動きの習得を目指します。

4. 早めの対処で永久歯での矯正期間が短くなります
あごの成長のコントロールをしたり、永久歯を正しい位置に生えるように導くことにより永久歯列になってから行う本格矯正が簡単で期間が短くなったり、必要なくなる場合があります。

当院の小児矯正の特徴

1. お子様の負担の少ない小児矯正治療当院の小児矯正の特徴
お子様の矯正治療のポイントは、顎の成長を予測し、お子様にあった矯正治療計画を立てることです。当院では小児矯正治療の経験が豊富な院長が、お子様とのコミュニケーションも重視し、心身ともにお子様の負担が少なくなるように配慮しております。

2. 3歳から受け口矯正治療(ムーシールド)当院の小児矯正の特徴
下の歯が上の歯より前に出ている受け口(反対咬合)は今まで3歳児検診で指摘されても、「永久歯になれば改善されることもありますので、しばらく様子をみましょう。」ということがよくありましたが、データによると3歳で受け口の場合、自然に治るのは6.4%(100人に6人)くらいしかいないことがわかりました。つまり100人の受け口を指摘された3歳児のうち94人ほどは自然には治らないということなのです。そのため小児の反対咬合は特に早期の診断・早期の治療が必要です。当院では、ムーシールドを使用し、受け口の早期改善をすすめております。

ムーシールドについてくわしく

成人矯正

成人矯正近年は、大人になってから矯正治療を希望されるケースが増えてきました。小児矯正のように成長の力を利用することができない分、長期間になったり、痛みが伴ったりすることが多いので、当院ではその部分を緩和することに力を入れています。

当院での成人矯正治療
ワイヤーを使った矯正からスタートするのが一般的ですが、当院は、大人の患者さまにも床矯正装置を先に使い、歯を緩める処置を行います。この床矯正からワイヤー矯正に移行すると、かなりの痛みを抑えることができ、ワイヤー装置を受け入れやすくなります。

また、治療期間もできるだけ早く終えることができるように「デーモン」という器具を使った矯正方法を取り入れています。

●デーモンによる矯正成人矯正
通常はブラケットでワイヤーを固定しますが、この器具はワイヤーが中を素通りするような仕組みなので、とても簡単に歯を移動させることができます。ブラケットに固定して起きる摩擦も防げるので、痛みやほかの歯への負担が少ないのも特長です。

矯正について 詳細資料

みなさん、ご自身やお子様の歯ならびのことで悩んでおられませんか?ゆっくり時間をとって今の現状に向き合える今この時がチャンスです。特にお子様は乳歯から永久歯に生え変わるまでがきれいに早く治りやすいです。時期が遅かったと後悔する前に今の時期からしっかりコンサルテーションを受け、治療開始時期を間違えないようにしましょう。

ほとんどの方は「矯正治療」といいますと、歯を抜いて、歯を引っ込めて並べる治療を連想なさると思います。

私たちは、抜歯矯正ではなく、非抜歯矯正をメインに治療をすすめております。せっかく生えてくる大事な歯を失いたくはありません。私たちも抜きたくはありません。一生大事に守っていきたいです。

私たちの矯正治療はいわゆる歯と体の健康をトータルで考える保存的矯正です。矯正治療とは不正を正しくする治療です。歯並びを、形としてだけでなく、しっかり正しく噛む機能ができる歯並びにすることが重要です。そして、しっかりした顔つきになることを私たちは希望いたします。

床矯正において歯科医師は術者ではなく、サポーターです。歯の大きさに見合った顎に成長すれば、正しい顔に育成します。顔の形を決めるのは顔面頭蓋骨です。ウォルフの法則=外力から刺激を与えることによって骨が成長します。顎を正しく発育させて、「より良い顔貌に成長させる」のが私たちの役目だと信じています。顔の成長は、女子は10~12歳まで成長し、14歳までに完成、男子は12~17歳まで成長し、20歳までに完成するといわれています。

矯正治療により、歯並びがきれいになるのは結果であり、本来の目的はしっかり噛める歯並びになることきりっとした大人に近い顔貌になることです。歯の重なりをとることにより、むし歯になりにくい歯並びになること。口腔機能の向上(舌・唇、それらに伴う正しい呼吸と嚥下)です。

そして、治療が終了したときには、継続できたという達成感と本人の自信につながると当院では考えています。最近の若い子は我慢が足りない、継続できない、自分で決めてやり遂げるということができない世代と聞きます。しかし、今回治療をやり遂げることにより、これからの人生で勉強やスポーツ、習い事などに生かし、立派に成長していただければ、そしてそれに少しでも私たちが関与できれば非常に嬉しいです。私は治療方針のベースが予防歯科ですので、むし歯の治療はお子様はもちろん、大人も嫌だと思います。ましてや、お子様を抑えながら治療するのは心が痛みます。矯正で清掃性を高めるように促し、歯みがき指導、定期健診、歯を守るためのシーラントやフッソ塗布などを早期に開始することによって回避できる可能性があがります。笑顔で診療室に入ってもらう。そして笑顔で帰ってほしいと思っています。

ガチャガチャ、歯医者さんに抵抗のない頃からパパママと一緒に遊びに来てもらえるようキッズルームをご用意し、保育士も常駐しています。

気になる治療期間は個人差ありますので、一概には申し上げられませんが、成人の方で2~3年、小学校低学年のお子様は犬歯(前から3番目の歯)が生えてくるまで、小学校3年生以上のお子様は前から7番目の歯が生えてくるまでに終えることが目標です。

費用も個人差がありますが、¥97,200円~¥432,000円程度となっております。(保険診療適用外です)抜歯矯正の場合は¥864,000円~です。

これは不正咬合の程度、治療期間、装置の個数によってばらつきがあります。詳しくは担当ドクターもしくは担当歯科衛生士までご相談ください。

叢生の発症率は44%(そのうち70%は前歯のみ)犬歯が萌出するまでが勝負ですが、上下顎とも叢生なのは12.9%と叢生発症の3分の1以下。また、小臼歯の大きさは7mm、左右2本抜歯で14mm下がるので、舌の機能が阻害されることになります。発育が終了していなければ、基底骨も拡大できるので早めに、最適なタイミングを間違えずに治療にかかりましょう。また、混合歯列期以降は治療対象が全顎となります。

19世紀=痛みからの追求
20世紀=形態の追求
21世紀=機能の追求 顎を萎縮した形態にした原因は機能にある

といわれ、今までは早期発見→早期治療でしたが、これからは早期問題発見→早期問題提起(なぜそうなったかをご家族様と一緒に考える)→早期問題解決(早期初期治療)と意識が変化しつつあります。お母さまが気づき、来院すれば、小学校低学年のうちに終わる。しかも非抜歯で。大学の講座も矯正学から、顎顔面育成学に名前を変えている。時代が変わっている証拠だといえます。

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家で出来るチェック

家で出来るチェック

当院では、床矯正治療中のご家族様へお手紙をお渡ししております。

①装置のネジを回すタイミングについて
何時間かいれてある程度歯に力がかかった状態でまわしてください。まれに何時間かしばらく外している状態からネジをまわして入れている方がいらっしゃいました。しばらく装置を外していますと少なからず後戻りしています。普通に入れるだけでも若干きつく感じるはずなのに、回してしまいますとかなりきつく感じますし、装置が合わずすれたまま装着してしまうことになります。そうなりますと歯にしっかり力がかかりませんし、装置が今後全く合わなくなり再製作にもなりかねません。くれぐれも正しいタイミングでネジを回していただくよう、宜しくお願い致します。

床矯正についてもっと詳しく!

②トレーニングを毎日していただいてますか?

どうしてトレーニングが必要なの?

『食べることは運動』噛むことは正しい成長に必要不可欠だからです。

家で出来るチェック
歯並びや顎、筋肉の成長には様々な要因があります。
 ①切歯歯冠幅径の確認
 ②リットレメーターで口輪筋の活性度、唇の力の確認
 ③口腔内・顔貌写真で客観的かつ正確な記録
 ④大きな影響を与える習癖のチェック
 ⑤口唇を閉じさせると顎に梅干しができる人は開口癖、そのチェックも

口蓋の深さをチェック。口蓋の形態は結果。鼻腔の未発達の結果。拡大処置により鼻詰まりが解消することもあります。しっかり噛むことは正しい筋肉の成長に繋がります。日々の食事や癖、生活習慣などをしっかり観察して「良い顔つき」になるよう誘導しましょう。

低位舌症は舌骨を沈下させ、気道を狭窄させます。低位舌による顎舌骨筋の緊張も検査しておきましょう。歯医者さんでは家庭では気づきにくい、機械を通してしかわからないこともわかります。

噛むことは 咀嚼筋・表情筋・顎関節を使うこと。
では、どんな場合にどんなトレーニングが必要なのかをご紹介したいと思います。

●口の部屋がせまい→鼻の部屋もせまいということ
●口蓋が深い人→鼻中隔の発育が悪い→鼻の部屋がせまいということ
  鼻腔は脳の冷却装置→脳は酸素を取り込んだうちの18%を使う
  口腔機能の改善には1.家庭内療法 2.訓練が必要
  食事方法・素材・加工方法・食事環境(個食・弧食・固食)
  おやつは食事の2時間前からあとは禁止
●舌の形 細長い ⇒ 正常 太い・丸い ⇒ 食事時水分を取りすぎ
  舌の動きはひじを回転と同じ感覚→舌を切歯乳頭に当てて舌背を口蓋にくっつける
●歯根膜・咬筋反射を正しく与え、活性化をはかり、上顎骨の成長を促す
  チューブを噛む。噛みごたえ、弾力があります。
  1、2、3、4と噛んで、その後ぱっと開かせる ⇒ 噛んで血流を送りこみ、ぱっと開かせ血流を流す。
●発育空隙がない=発育刺激が足りないということ
●ガムで機能チェック:ガムの位置は舌の軌跡。ガムの厚みは舌圧を表します。

お子様の矯正治療について

早期から治療する事は、治療できる範囲が広く、治療方法の選択肢も多くなります。また歯を抜かない矯正治療につながるだけでなく、実は、様々なメリットがあります。

きれいな歯列が優れた機能につながるということは容易に想像できますが、 口唇、舌、頬筋などの口腔周囲組織の機能やその発達が歯列の形成に大きな影響を及ぼしているということにはあまり目が向けられていません。

子供の矯正では歯だけを動かすのではなく、骨格のズレを含めた口唇、舌癖などの機能的悪習癖なども改善する事が特徴です。 成人の矯正治療では、歯を動かす事が主な治療になり、不正の原因となっている機能的な部分や骨格のズレまでをなおす事は難しいのが現状です。 不正咬合は放置すると新たな不正を生み、始めは小さな不正でも重なるとだんだん大きな治療の難しいものになってしまいます。

悪い歯並びの典型的なパターン(不正咬合)はこちら

お子様の不正咬合に気づかれたなら、早めに専門医にご相談ください。

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ムーシールド ― 受け口のお子様の早期治療に用いる矯正装置 ―

ムーシールド
装置を装着したときの写真
ムーシールド
右斜め前から見た装置の写真
ムーシールド
上から見た装置の写真

ムーシールド

【目的】
・上唇の圧力を排除し、口唇圧のバランスを整える
・低位舌(※)を改善する
・逆被蓋(※※)を改善する

※低位舌(ていいぜつ):舌が常にお口の中で下の方に位置していて、下の前歯を絶えず前の方に押している状態。正常な場合、舌は上の方に位置している。
※※逆被蓋(ぎゃくひがい):上下の前歯が逆に噛んでいて受け口になっている状態。

ムーシールドとは?
ムーシールド就寝時に使用して反対咬合を正す矯正治療マウスピース型の装置です。永久歯が生える前の受け口のお子様に、就寝時にのみ使っていただきます。3歳から使用できる反対咬合と呼ばれる、いわゆる「受け口治療装置」で、マウスピースをお口の中に入れることで舌や口の周りの筋肉のバランスを整えます。早期から治療を開始できますので、外科手術を併用する治療を回避できる可能性が高くなります。効果は1年くらいで9割が改善するとされています。当院でも高い効果が得られております。

就寝時に装着していただき しっかり使用できれば3~8ヶ月程で改善がみられます。

~何故、ムーシールドで受け口が治るのか?~

・小児期の受け口は、上唇の力が強く上顎の成長が悪い
・下唇の力が弱い舌が下の方にあるため唾を飲み込むたびに下顎を前に押す

噛み合わせ面の不調和というような特徴があります。つまり、舌や唇、ほっぺたの力のつりあいの不調和から起こることが多いのです。

ムーシールドには
・早期初期矯正治療としての働き
・被蓋(咬み合わせ)の改善
・舌圧と口唇圧のバランスの改善
・舌を高位(高い位置)に保つ機能

などが1つの装置に盛り込まれています。

これらの機能により、「歯並びを整える」というのではなく、「子供の顎の成長を利用して、上下の歯の咬み合わせの関係を正常なものにしようとさせる」 という目的で使用するものです。

しかしこの装置で将来にわたって100%咬み合わせ異常が改善されるわけではありません。小学校に入学されたあたりから、再び装置を使った矯正に移行することも多いです。そのような場合でも早くから矯正を始めておくと、無理なく矯正治療が進みますので、3歳頃から矯正治療をご相談されることをお勧めします。

ムーシールド治療を始めるタイミング

三歳からの反対咬合矯正ムーシールド
ムーシールドとは、反対咬合(受け口)を矯正するマウスピース型の器具です。治療方法は就寝時にムーシールドを装着するだけ。いたってシンプルな治療法です。

反対咬合は、かみ合わせが反対という意味で、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態を指します。上顎に対して下顎が過剰に発達することで起こるものです。下顎は第一次成長期、つまり幼児期に大きく発達。このため、ムーシールドによる治療は3~4歳児を対象に行います。

3~4歳児の歯はもちろんまだ乳歯です。このため、乳歯の時点で反対咬合であっても、永久歯に生え変わる時点で治る場合もあります。しかしそれは極めてまれなケース。乳歯が反対咬合であれば、そのまま下顎が過剰発達を続ける場合がほとんどです。

特に、親御さんなど近親者に反対咬合の人がいる場合は、早めに受診した方がよいでしょう。また、反対咬合の原因は遺伝だけでなく、舌まわりの筋肉の使い方が関わってきます。通常ものを飲み込む際に、舌先は上顎の歯の裏についています。しかし、反対咬合の人は下顎の歯の裏についているのです。舌が歯を圧す力を舌圧といいますが、これはかなり強い力で、下の歯に舌圧がかかればそれだけ反対咬合が進んでしまいます。このため、ムーシールド矯正と併せて舌を正しく動かすトレーニングが必要なのです。

ムーシールドを使用する矯正治療のしくみムーシールド
ムーシールドの治療目標のひとつは、低い位置で機能している舌を持ち上げることにあります(1)。舌の位置が低いと自然と下顎を前に押し出し、下顎が上顎よりも前に出る受け口(反対咬合)の原因となってしまいます。また上唇の力が強いと上顎の成長が抑制され、下唇の力が弱いと下顎の成長が進んで受け口の原因になりますので、シールド部分で上唇の力を防いでお口の周りの筋肉のバランスを調整します(2)。

上唇の過度な力を弱め 上あごの成長を促します。上唇と上あごの間にムーシールドを介在させ、上唇の力が上あごにかかるのを防ぎます。
装置に舌を入れるポケットがついています。いつも正しい位置に舌を保持しておくことで 舌が下あごを押さないようにします。

つまり 歯にかかる外的な力をコントロールすることで治っていきます。大人になって骨が固まってからでは ムーシールドでの治療はできません。

反対咬合は 乳歯列のときにご相談下さい

ムーシールドの適応症例
ムーシールドは、下顎前突(受け口、反対咬合/下顎が前方に突出していること)の治療に適しています。

・叢生(デコボコ・八重歯)の治療:拡大床 クワドヘリックス
・上顎前突(出っ歯)の治療:ヘッドギア バイオネーター
・反対咬合(受け口)の治療:フェイシャルマスク ムーシールド バイオネーター
・過蓋咬合(深いかみ合わせ)の治療:バイオネーター

ムーシールドを使用する矯正治療の利点と欠点
ムーシールド矯正の利点
・早期(3歳頃)から治療を開始することが出来ます
・睡眠時に使用するだけで治療が出来ます
・通常の矯正治療より比較的短期間で治療を終えることが出来ます

ムーシールド矯正の欠点
・ムーシールドで治療が出来るのは、永久歯が生える前までに限られます
・将来的にワイヤーを用いる矯正治療が必要になることがございます
・全ての受け口のお子様に適応出来るわけではございません

ムーシールドのメリット・デメリット
<メリット>
・発音(特にサ行・タ行)がよくなる。
・将来の審美性を上げる。
・低価格
・後に手術をする必要がない

<デメリット>
・子供にとっては就寝時の負担になることがある
・成長するにつれ再調整が必要な場合がある

反対咬合だからといって子供の成長や発達を阻害することはありませんが、話し方が舌足らずになってしまうことがあります。また、反対咬合の独特の顔型にコンプレックスを持つ人は少なくありません。

大人になってから反対咬合を治療する場合、歯科矯正だけでは治らず、手術に及ぶ場合があります。こういったことを考え合わせると、幼児期に低価格で調整できるムーシールド治療を行い、舌のトレーニングも併せて行うのが一番安心ではないでしょうか。

どこの歯科医院でも治療可能なわけではありません。信頼のおける症例数も多いムーシールド取扱い医院を選ぶことがとても大切です。

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床矯正のおおまかな流れ

床矯正のおおまかな流れ

コンサル:1時間
・チェアーにて口腔内診査(叢生、上顎前突、下顎前突、開口)  
・パノラマレントゲン撮影
次へ
コンサル:口腔内診査結果をお話しします
・小冊子(しおり)にてご説明いたします。
・料金説明
次へ
印象:1時間(チェアー・印象)
・オクルーザー
・診断書(リットレ、ノギス)
次へ
コンサル:しっかり正しく筋肉を作りましょう!!
・小冊子(食育)
次へ
セット:1時間
・セット
・写真(装置あり、なし、顔面)
お渡しするもの
・床矯正装置
・小冊子(はじめ方)
・担任の先生宛の手紙 先生へのお手紙 書面参考
・カレンダー
・取り扱い用紙

次へ
コンサル:小冊子(はじめ方)
次へ
調整:45分
・チェアー・調整
・出し入れの確認
・小冊子(悪いくせの見つけ方)

床矯正セット当日
まずお口の中にいれてください。
ピンク部分がしっかりはいっているか、床全体が浮いていないかチェックします。

着脱方法
①口角をひっかけないように斜めから入れる
②ある程度の位置におさまったら唇を排除してはさまないようにする
③カチッと音がするところまで挿入。ピンク部分を奥から順に4か所押す
④必ずクラスプを両方持ち着脱する。唇側線は触らない
⑤ねじのまわし方:基本は一回45度。週2回で1週間90度
⑥床矯正のはじめかたの本(緑)をしっかり読む
⑦ねじのまわし方を覚える
⑧洗い方:ブラシでのこすり方と場所は担当の衛生士が説明。洗浄剤は週1回程度
⑨破損が多いため、外した際の保管法に注意する
⑩医院より先生宛にお手紙を用意 先生へのお手紙について 書面参考
⑪大切な記録になるのでカレンダーも忘れずにつける
⑫まずは1週間程度まわさず、慣れてから、大丈夫なら回し始める

ピンク部分が強く当たって痛いときは調整します。歯が痛いのは当たり前なので、数日我慢していると慣れて気にならなくなってきます。どうしても痛い場合はまわさない。もしくは最悪少し戻すようにしてみて下さい。

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乳歯と永久歯の大きさ

大きさや形は違います。その形の違いが歯並びにも影響してくることがあります。生え変わりは大きく二つのグループに分けて見ていくとわかりやすいです。

・6才前後に抜け代わる前歯(切歯):真ん中から数えて1番目と2番目の歯。
・小学校高学年ぐらいで抜け代わる側方歯群:真ん中から数えて3、4、5番目の歯

前歯(切歯):前歯左右合わせて4本
前歯(切歯)

乳歯の前歯は生え変わる永久歯よりどれも小さいですので、乳歯の前歯4本を足した長さは永久歯の前歯4本を足した長さより短いです。その差は、上顎では約8mm、下顎では5mmになります

乳歯と永久歯の大きさ乳歯の歯並びが閉鎖歯列といってどの歯も互いに接触していると、前歯(切歯)の交換期には歯がうまく並ばなくなることがあります。歯と歯の間に隙間がある(空隙歯列)お子さまはたいていきれいに並びます。また、咬み合わせの面(まっすぐ立ったとき床と平行に近い面になります)に対して、乳歯の前歯はより直立した状態になっていますが、永久歯の前歯は少し角度がついています。そのため歯根より歯冠(頭の部分)の方が広がっていますので、その広がりの部分で足りないスペースを確保できる場合もありますが、角度がつきすぎる場合は出っ歯にみえます。

側方歯群:(前から3、4、5番目の歯)
側方歯群

乳歯と永久歯の大きさ前から数えて3番目の乳歯は乳犬歯、永久歯は犬歯といいます。4番目と5番目の乳歯は乳臼歯、永久歯は小臼歯といいます。小学生高学年で生え変わる子が多いですが、個人差が結構あります。この側方歯群の乳歯と永久歯を比較しますと、3番目の犬歯は永久歯の方が大きく、4番目はだいたい同じぐらいで、5番目は乳歯の方が大きいことが分かります。この3本の歯の合計幅の乳歯群と永久歯群の差は上顎1mm弱、下顎3mm弱で上下どちらも乳歯群の方が幅が大きいです。

この幅をリーウェイスペースといいます。このリーウェイスペースがあるので切歯がきれいに並んでいれば、理論上側方歯群は歯がきれいに並ぶ余裕がある、ということになります。これは平均値ですので個人差があり全ての人に当てはまるわけではありませんが、多くの人はこの考え方に当てはまります。しかし、むし歯などで歯が削れて奥歯が寄ってくるとスペースが少なくなりますので、治療した人も含めて、奥歯にむし歯があったお子さまは注意が必要です。

乳歯と永久歯の大きさの違い
かみ合わせの相談に来られるご両親とお話をしていると、乳歯のときは歯並びが良かったというお話をよく聞くことができます。

乳歯と永久歯の大きさ乳歯と永久歯の大きさ
乳歯と永久歯の大きさ乳歯と永久歯の大きさ

犬歯・小臼歯や乳犬歯・乳臼歯など奥歯の部分は永久歯の方が小さい。

乳歯と永久歯の大きさそのため、歯が生え換わった時に前歯がきれいに並ぶのは、乳歯の時にすきっぱの方が良く、また、永久歯に生え換わるときに、前歯がきれいに並んでいれば、糸切り歯から後ろもきれいに生え変わることが多いです。

それぞれの歯の名前と役割について
それぞれの歯の名前と役割
それぞれの歯の名前と役割

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