再生療法

歯周病で歯根膜、歯を支える歯槽骨が吸収され歯が動く状態になっているときに、歯根膜、歯槽骨の再生を促すために行う外科的治療法で、「GTR(組織再生誘導)法」と「エムドゲイン」の2つがあります。

・どちらの治療法も骨と一緒に歯根膜も一緒に再生する
・下準備として歯石をしっかり取っておくことが不可欠

どちらも術後の患部を清潔にし、歯槽骨を破壊する細菌の増殖を防ぐために歯科衛生士の定期的な掃除が必須です。また、手術箇所を触らないような掃除が必要なため、歯科衛生士が口腔内管理することが不可欠です。

基本的知識
・歯肉の再生スピードははやく、歯槽骨の再生スピードは遅い
・骨の減った部分(隙間)を骨で埋めるためには、この隙間をキープすることが必要
・保護された歯周組織(歯槽骨・歯根膜)は、1ヵ月に約1mm程度の速さで再生、数ヵ月で新しい歯槽骨と歯根膜が再生するといわれている(個人差あり)

隙間をキープするためにすること
歯肉が隙間に入っていくのを防ぐことが大事です。(隙間がなくなると骨が再生する場所がなくなる。)そのために、歯肉と隙間の境目に歯根膜を再生させます(隙間の確保)。

治療法
GTR(組織再生誘導)とエムドゲインの2つの方法があります。ただし、どちらも水平に減っている場合は適応不可となります(部分的な症例のみ)。

GTRについて詳しく
エムドゲインについて詳しく